KUSUNOKI
楠かつのり・
詩のかくれ場所。

発見2

採取場所 楠自宅リビング 
採取日時 1999年1月5日 午後5時30分

『作りかけの箱庭のような街には青空が良く似合う。』

1999年1月5日朝日新聞夕刊、
1999年の幸福論(2)郊外 
写真家・小林のりおさんの文の冒頭。
海を眺めながらの暮らしがぼくの夢だが、
青空が似合う街に
住むのもよいかもと思ったりした。
バブル崩壊後、東京郊外のニュータウンは、
ニューから見放されたが、
青空だけは見放さなかったんだね。

発見3

採取場所 新宿MyCity 8F プチモンド
採取時間 1999年1月7日 午後2時42分

『孤独です。』

映画『20世紀ノスタルジア』で
広末涼子と共演した圓島努君。
彼は武蔵野美術大学油絵学科の3年生。
彼のぽつりと言った
「孤独」にはリアリティがあった。
ぼくは「孤独」に照れてしまうから
彼のような眼差しにはなれない、そう思った。

発見4

採取場所 公立昭和病院(小平市)採血室
採取時間 1999年1月7日 午後5時10分

『あら、6回は見てるわね。』

ちゃんと血を止めるためには
グッと押さえたままでないと。
気になって見ていては血は止まらないわよ。
看護婦さんはそう諭すのだが、
そういわれても、やっぱり気になる。
それよりも、6回という回数が
この場合何を意味するのか…謎なのである。

1999-01-10-SUN

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