ストーリーがスゴい!

今回の『ジパングパンク』も、
痛快なストーリーでした。
はい。
さすがは座付き作家の中島かずきさん。
劇団☆新感線の真骨頂のような展開の連続で。
とてもわかりやすくて。
むずかしい内容なのかな? と思ってたんですが、
そういうことはまったくなくて。
でも、単純明快というわけでもないんですよね。
うん。
裏切って裏切られてというのが重層的にあったり、
敵と味方が交錯する
人間関係が描かれていますから、
何度も観るとそのたびに発見があるんです。
『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』のあらすじは、
本家ウェブサイトにありますので、
よろしければご覧ください。
ネタバレは大丈夫?
大丈夫です。
あらすじを先に知ってるくらいで、
この舞台のおもしろさは損なわれませんので。
そうか、そうだね。
なんていうんでしょう‥‥
いろいろなすてきなものへのオマージュというか、
「かっこいいとは、こうでしょう」
「うつくしいとは、こうでしょう」
というまっすぐな表現があふれている
物語だと思うんです。
男の子は強くて頼もしく、
女の子は愛嬌があってかわいく、
お馬鹿さんはとことんお馬鹿で(笑)。
そうですよね、そうですよね。
うん。
とにかくわたしは、
新感線のストーリーは、あとあじが好きなんです。
あとあじ。
「理屈抜きでおもしろかったー」っていう。
スカッとね。
はい。
五右衛門ロックのシリーズはとくに。
観終わって、
「さ、あしたもがんばるか」ってなれる。
ビールがおいしい。
そうそう!
というわけで、
深くさぐる奥行きもありつつ、
理屈抜きでたのしめるエンターテイメントでもある。
劇団☆新感線のストーリーには、
そういうすごさがあるというオススメポイントでした。
観終わってからみんなで飲むビール、最高!

 

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