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8日目:「コーヒー、がんばんなさいと言われる。」

カミサマ:
ふわわ。今朝はなんだか聞き覚えのある声がして、
二度寝の邪魔だなあ…とは思っていたんだけど。
庭園に来てみれば、例の葉っぱの上に
なにか書き置きがあるのをみつけたよ。
こないだ泣いてたお嬢さんよぅ。
何があったかしらねぇが、笑ったほうが
32倍くらいかわいいぜbaby!
悲しいときは、誰かが元気にしてくれるんじゃねえ。
自分の中の元気のタネが大きくなって、
じょうぶな元気になるのを待つしかねぇのさbaby!
おいらも、もっとすてきなうたを
うたえるようになって、
またくるぜbaby!
みんなもたっしゃでな!
(うたうたい)
カミサマ:
ちえ。なんだかかっこいいなぁ…。
【メッセージのある葉っぱの裏】は"うたうたい"に、
【メッセージのある葉っぱの表】は"ルーミ"に。
あーあ。なかよく1枚の葉っぱをわけあうがいいさ。
もうすぐ1才になる娘がね、
きれいな葉っぱを教えてくれたの。
あやうく踏みそうだったけど
カミサマ、今だけゆるしてね。
生まれて初めての一歩だったんですもの。
(つぐみ)
カミサマ:
ひとり歩きおめでとう。じゃあ
その【きれいな葉っぱ】はお子さんの
誕生日プレゼントにどぞ、さしあげましょう。
ごめんなさい、カミサマ。
あまりにもおなかが減ってたから、
コーヒーの葉っぱたべちゃった。
ちょっとだけ...
(yumyum)
お腹が空いたので少し葉っぱをかじって
しまいました。
ごめんなさい。
(キミドリ毛虫)
カミサマ:
あーっ。がまんのたらない子たち…。
【葉っぱ(4)】と【葉っぱ(5)】だったのが、
【ちょっと食べられた葉っぱ】と
【少しかじられた葉っぱ】になっちゃったじゃないかー!
そりゃ、きみたちが緑の葉っぱをかじるのは、
空を飛ぶための切符にハサミを入れるようなもんだって、
わかってはいるけど、いるんだけどさ。
…ふう、食べ過ぎてお腹こわしたってしらないから。
私はコーヒーが飲めないの。
飲めないけど、
この緑のハッパが余りにも可愛らしいから、
いい子、いい子してあげるね。
(T子)
カミサマ:
じゃ、この【葉っぱ(6)】は
【いい子の葉っぱ】ということにしますか。
ところで、飲めないといわれると
つい試したくなるのって、
…カミサマ、性格が悪いのかなあ。ほれ!

自分の通り道に
見知らぬお豆があったけれど
「がんばんなさい」と一声かけて
道を譲ってくれた
ママもぐらの母性。
私にくださいな。
(ユガ)
カミサマ:
ふう、よかった。ぼこぼこ掘っていたのは
やさしいママもぐらだったみたい。
うちのコーヒーが通路を邪魔してごめんなさいでした。
もし回り道を掘ってるうち、迷っちゃったら
これ、暗闇を照らすのに使ってくださいね。
カミサマ:
コーヒーもそろそろ若木らしくなってきて、
葉っぱばかりじゃなくて
この…なんていうんだろう。
【コーヒーの胴】みたいな細長い部分。
これも誰かにあげたいなあ。
どう分けていいのか難しくなってきたけど
ほら、また新しく育った部分もあるし、
みんなどんどんコーヒーの木の持ち主になってね!
メッセージ、待ってるよ〜〜。
8日目のメモ
#だれかにあげたもの。
・メッセージのある葉っぱの表 … ルーミ
・メッセージのある葉っぱの裏 … うたうたい
・きれいな葉っぱ … つぐみ
・ちょっと食べられた葉っぱ … yumyum
・少しかじられた葉っぱ … キミドリ毛虫
・いい子の葉っぱ … T子
・ママもぐらの母性 … ユガ
#まだ持ち主のいないもの。
・葉っぱ(7)
・葉っぱ(8)
・コーヒーの胴
→いままでのメモ。
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