ほぼ日刊イトイ新聞
富士丸のとこに行きました。

ご愛読&ご応募、ありがとうございました!


最終回をむかえた「富士丸のとこに行きました」。
8回にわたる、ふたりと二匹(?)の対談、
とてもおおぜいのかたに読んでいただきました。
どうもありがとうございました!
また、本とDVDのプレゼントにも
なんと1700件をこえるご応募が!
ほんとうにありがとうござます。
抽せんの結果、こちらの5名さまが当選となりました。

 ・よこんさん
 ・Berryの母さん
 ・みゃあ公さん
 ・きなこさん
 ・まの字さん


(当選のみなさまには、それぞれに、
 お送り先をおたずねするメールをさしあげています。)
抽せんにもれてしまったかた、ごめんなさい。
よかったら、本屋さんや、DVD屋さんで
穴澤賢さんの作品を、
ぜひ、手に取っていただけたらと思います。
みなさんのメールを紹介します。
さてさて、コンテンツへの感想メールも
たくさんいただきました。どうもありがとうございました!
穴澤さんとともに、たのしく読ませていただいています。
「猫派だったけど、富士丸くんとブイちゃんのおかげで
 犬も好きになってしまいました」
「ストレートな愛や犬全般に対する愛情が直に伝わってきて、
 もう全ての犬が愛おしくなっちゃっています」
というような対談への感想のほかにも、
「実家の犬にとてつもなく逢いたくなります」
「読みながら、昔いっしょに暮らしていた犬のことを
 想いだしました」と、
愛犬のことを綴ってくださったり。
きょうはそのなかから、何通かを、
読んでいるぼくらもちょっとじんとしてしまったメールを、
みなさんに、おすそわけいたしますね。
途中から涙が出てきてたまりませんでした。
お二人の切ない思い出や気持ちに、
同じ思いだったからです。

私も親の離婚で、飼っていた猫を
最後まで見てやることができず、
ずっとそれが悔いとなっていました。
まだ養われている身で、
自分の居場所も定まらない状態だったこともありますが、
猫の一匹さえ守れない自分の無力さに、
子どもながら絶望したのが忘れられずにいました。

それ以後、動物を飼わないことで、
その猫に義理立てしていた部分があったのですが、
ある日突然旦那が子猫をもらってきて飼うことになり‥‥
以来現在11才、お二人と同じ思いで、大切にしています。

こんなお話、もっと聞きたい(読みたい?)です。

(もり)
おふたりの対談を読んで、
「そーだったんだ‥‥
 けっこうみんな同じ思いでいるんだ──」
と正直驚きました。
こんな傷を持っている飼い主はそうはいない、
と思っていました。
ちゃんと飼ってあげられなかった償いは
わたしだけではなかったんですね。
わたしもまさに今がそうなのです。
過去の後悔の分、
今度はちゃんとしようと思いながら日々癒されています。

(おおいしりえ)
昔飼っていた犬の話に感じる所がありました。
私も昔、拾ってきた犬を2匹飼っていて、
進学で地元を離れて‥‥、
最期まで、一番大変な所を面倒を見られませんでした。
親からは最期は大変だったという話を聞いているので、
「犬がよぼよぼでオムツになっても
 ちゃんと最期まで面倒られるようになるまで飼わない」
と淋しくても決めています。

お二人の対談に深い愛情を感じました。
当たり前のことなんでしょうけど、
だからこそ余計にぐっときました。

(かみゆき)
小学校2年生の頃から18年間、
実家で犬を飼っていた経験があるので
その頃のことを思い出しながら読んでいます。

今は一人で貧乏マンション暮らしなので
犬なんて飼えませんけど
またいつかは、きっと、と思っているんです。
実家で飼っていたその子は、
昨年の2月17日に亡くなってとっても悲しかったけど、
でも充分に頑張ってくれたから
「本当にありがとう」という気持ちで。
彼の本当の気持ちなんて、
例え同じ言葉を話していても
きっとわからないんだろうけど、
私たちを愛してくれていたんじゃないかなぁ。と。
うちで暮らして、私達家族と暮らして、
「楽しかった」と思ってくれていたらいいなぁ。
と思うんです。
走り回ることが好きだったのに
足を悪くして走れなくなっていたから、
今ごろはきっと元気に駆け回っているんじゃないかなぁ。
などと勝手な想像をしています。
私が大泣きしたのなんかお構いなしで(笑)

1年経った明後日、実家に帰ってお参りしてくる予定です。
お2人の対談と、
『富士丸な日々』を読んで色んなことを思い出しました。

(しろ)
糸井さんと穴澤さんの対談、
日々「そうそうそう」と共感しながら読んでいます。

私も、分散というテクは使えないです。
昨年、11年一緒に暮らした犬を、
悪性リンパ腫で失いました。
悲しくて、寂しくて、たまらなかったけれど、
失ったことの悲しさよりも、
出会えたことの喜びの方がずっと大きい。
そう思えるような関係でした。

そして、先月から、再び犬と暮らし始めました。
「富士丸な日々」と「気まぐれカメら」を愛読しながら、
自分でも犬ブログを書いたりしています。

(カンナ)
私は動物は嫌いです。
人間の言葉を喋らないから。
特に犬はいやです。大好きだけど。

犬が痛いとき、辛い時、
具体的なことがわからないからいやなのです。
もどかしい‥‥悔しい‥‥。
犬好きな友人に、どんなに一緒に住めばわかる!!
と力説されても、
日本語を喋らない以上、絶対にイヤ! ムリ!
と思っていました。

でも、このほぼ日から、
富士丸クン一家に‥‥あ、いや穴澤さん一家に出会って、
こんな会話もいいのかも‥‥ありなのかも‥‥
わかるのかも‥‥・とまで思い始めました。

富士丸くんスゴイなぁ‥‥
私もぜひ一度お会いして、
富士丸クンとお話してみたいです。
私は日本語で喋りますが、
富士丸クンは理解してくれるでしょうか。
あの愛情いっぱいの小ばかにした眼差しで、
私のことも見つめてくれるでしょうか。
妄想はどんどん膨れ上がります‥‥。

(京極堂のおねいさん。)
好きなこと、書いてもいいですか?

去年、9歳の愛犬を癌で亡くしました。
安楽死しか、選択の余地が無く、
ここ数年で一番悲しくつらい出来事でした。
夢でもいいので、もう一度会いたいです。
(出てきてくれません)

東京まで遠距離通勤している長男は、
今日でお別れという日の午前中だけ、
仕事を休ませてもらい、
スーツ姿で生前の彼にさよならしました。
あとで打ち明けられたのですが、
あの時半休を貰えなかったら、
会社を辞める覚悟でいたとのこと。

一回だけ、次の子を迎えてもいい?
と尋ねましたら、それだけはやめて欲しいと‥‥
ですので、我が家で犬を飼うことは、もうないでしょう。
最初で最後の、大好きな子、エルでした。

(*KAPO*)
穴澤さんとの対談、胸が痛くなりました。

私の中で「イトイさんの犬」といえば、トロちゃんでした。
イトイさんがトロちゃんのコトを
ちょこっとだけ文章にしてた時期、
私はちょうど犬を手放したのでした。
まだ高校生でした。
小学生の頃から飼っていたのに、
高校生になったらいろいろ自分のことで
イッパイイッパイになってしまって、
コロのことなんにもしなくなってしまいました。
近所から「うるさい」と苦情がきて初めて、
コロが神経衰弱になっていることに気がつきました。
愛情不足です。
うちは両親共稼ぎで日中は誰も家にいません。
コロはほとんど独りで過ごしています。
このままではコロはきっと死んじゃうよ、と親に言われて
一日コロと一緒にいてくれる、
というお宅にあげることにしました。
学校から帰ったらコロはもういなくて、
ものすごく悲しかったのだけど、
どこかでホッとしたのも確かです。

でもそのあと、
イトイさんが雑誌かなにかに、
「カルシウム不足のトロちゃんのために、
 ニワトリの頭の缶詰を毎日あげている。
 ちょっと気持ち悪いけど‥‥」
って書いてるのを読んだんです。
なんでか、それを読んでコロのことを思い出して、
もっといろんなことをしてあげたらよかった、
できたはずなのに‥‥って大泣きしてしまったんです。

それから、2年後くらいにまた犬を飼いました。
名前はまたコロにしました。
このコロは21歳で亡くなったけど、
もっとこうしてあげたらよかった、
トカ思ったりもするけど、
でも、きちんと最後まで面倒みれたという自信があります。
コロの気持ちはわからないけど、
でも多分、コロも幸せだったはずです。
1代目コロへの痛い気持ちは
2代目コロに生かせたと思ってます。

今は19歳になる猫と一緒に暮らしてます。
このコももうそんなに長くはないと思うけど。
でもやれるだけのことはきちんとする、
出来る限りのことはする、
というのはずっと守っています。
これは1代目コロを手放したという後悔と、
2代目コロを看取った自信からです。

犬も猫も、人より寿命は短いけど、
生きてる間に注いでくれる愛情は、
きっと同じだと思ってます。
このコが私に与えてくれるいろんな幸せを、
私もこのコに与えてあげれたら、と思って
毎日過ごしています。

富士丸もブイヨンも、
いつかいなくなる日がきても、
決してホントにいなくなるわけじゃないですよね。
気持ちの上で、絶対いる。

何年かあとに、うちの猫がいなくなる日がきたら、
もしかしてまた犬を飼うかもな、と思っています。
イトイさんや穴澤さんを見習って、
リッパな犬飼いになりたいです。

あぁなんだかどーでもいいことを‥‥まったく(笑)

(リ)
──というわけで、みなさま、
どうもありがとうございました。
富士丸くんが「ほぼ日」へ連れてきてくれたみなさま、
「ほぼ日」で富士丸くんを知ったみなさま、
これで「富士丸のとこに行きました」はおしまいですが、
これからもどうぞ穴澤賢さんの「富士丸な日々」そして
ほぼ日刊イトイ新聞を、どうぞよろしくおねがいします。
2007-02-20-TUE
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