おさるアイコン ほぼ日の怪談

「卒業の日に」

私が中学生だった時の話です。

中学二年の時に
同級生だった男の子が入院をしてしまい、
結局そのまま卒業まで
学校に来る事はありませんでした。

一年以上が過ぎ、卒業式を迎えたその当日、
校歌斉唱の頃、その男の子は
この世を去ったそうです。

春休みに入り、
二年生の時に机を並べた同級生という事で
お葬式に参列しました
みんなそれぞれに、進む高校の真新しい制服を着て。

お焼香が済み帰ろうとして祭壇に背を向けた瞬間、
私は誰かに足首を強くつかまれ引っ張られました。

足元には何もありません。
驚いて振り返ると、祭壇の写真と目が合いました。

その後すぐに、その男の子の親友が
私に一言言いました
「あいつ、お前の事好きだったんだよ」

幼い私はそんな気持ちには
まるで気付いていませんでした。
最後に伝えたかったのでしょうか。
それとも一緒に連れて
行きたかったのでしょうか。
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