怪・その44

「耳元の息遣い」

子どもの頃から
見えないけど感じてしまったり
聞こえてしまったりします。

一番怖かったのは、
小学高学年の時の出来事です。

家族は台所でわいわい晩酌してました、

私は退屈なので
居間でテレビをみていました。

すると、右の耳のところで

人の息遣いが

はーっ、はーっと聞こえてきました。

気のせいかと思いましたが、

やはりはっきり聞こえ、恐る恐る鏡を持って、

耳のあたりを見てみると‥‥、

「それ」が息を吐くと、襟足の後れ毛が前に揺れ、

「それ」が息を吸うと、おくれ毛が後ろに、
と揺れていました。

怖かったけれど、
10秒くらい鏡越しにみていました。

怖くなって家族のもとへ行きましたが、
霊感体質な母はあえて
「何も居ないよ〜」と言ってくれました。

そのあと居間に戻りましたが、
部屋からはなんとも言えない
嫌な感じがしていました。

耳元の息遣いは
なんだかんだと高校生になるまで時々ありました。

今でも誰がなんの用で‥‥と考えてしまいます。

(三毛丸)

こわいね!
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2018-08-15-WED