怪・その17

「伯父からの知らせ」

もう40年以上前、私が小学校低学年、
父の長兄の伯父が亡くなった時の話です。

末っ子の父と伯父は20歳近く年が離れていたため、
私は伯父にとって孫のような年齢であり
とても可愛がってもらっていました。

そんなある年の夏休み。
私と兄は
他県の母方の従兄弟の家に
遊びに行っていました。
一週間ほど滞在の予定でしたが、
3日目の朝、母からの電話ですぐ帰るよう言われ、
私は泣きながら電車に乗りました。

なぜ、私が泣いていたか。

母からの電話はただ帰れ、
と言うだけでしたが
私は前夜、伯父が病院のベッドで
顔に白い布をかけられる夢を見たのです。

伯父は急な病で救急車で運ばれ、
その日のうちに亡くなったので、

私に

伯父が病気であるとか、

入院したとかの知識は

全くなかったのに。

地元駅に迎えに来た母は、
私に泣いていた理由を聞いて
びっくりしたそうです。

そして帰ったその夜。

父が、
足が痛い、足が痛いと訴える
伯父の夢を見たそうです。

伯父は内臓の病気で急死したのに
何で足が?
と不思議に思ったところ

当時は珍しい180センチもの大男だった伯父は
合うサイズの棺が無く、

足を折り曲げて棺に入れられていたそうです。

可愛がっていた私に死を知らせたり、
父に窮屈な棺を訴えたり、
これは伯父が霊感を持っていたのでは?

‥‥と思っています。

そしてこれが霊体験であるなら
身内の霊は怖くない、
と言うのは本当なんだなと思う出来事でした。

(もうすぐ伯父の命日)

こわいね!
2017-08-30-WED