怪・その4

「病院のエレベーター」

都内の大きな国立病院で、
確か当時、17階あたりに知人が入院していたので
面会に行った帰りのこと。

下りのエレベーターを待ち、
ようやく5台あるうちの1台の扉が開きました。
さあ乗ろうと1歩足を踏み入れたら‥‥

一番奥におじさんが一人、
奥の壁側を向いて立っているのです。

外の見える展望エレベーターではありません。
普通のエレベーター。

ふつうは自分しか乗っていなければ、
回数ボタンの前に、
ドアの方を向いて乗りますよね‥‥・。

これに、乗ってはいけない。

と思い、乗るのをやめました。

大きな病院なので
エレベーターはいつも混んでいました。
でも、その箱は、彼しか乗っていなかった。

もしかしたら実際にはない箱で、
乗ったら違う世界に連れていかれるとか。

その後、病院は立て直され、現在はきれいで、
さらに高層の大病院になっています。

彼は今も
エレベーターに乗っているのでしょうか。

(P)

こわいね!
2016-08-05-FRI