おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson990
読者の声ーやりつづけるチカラ

やりつづけるには、“曜日を与える”。

たとえば、“土曜日は風呂掃除の日”とか、
“毎週水曜ブログを更新”とか。

すると、流れができ、習慣がつくられていく。

私の友人は、
大学進学で家を巣立つまで、ずっと、

“日曜は父親とドライブの日”

だった。毎週、日曜日、
父と娘ふたりで郊外のカフェまでドライブし、
おいしいコーヒーを飲んで帰る。
ただそれだけで、

思春期の娘と父の“話す習慣”が根づいていった。

母親も、フルタイムで働いている分、
毎週日曜日のその時間だけ、
家事や家庭サービスから解放される。

曜日を与えることは、新しい習慣をつくること。

そんな先週のコラムにおたよりをいただいた!
(先週のコラムはここをクリック→
 「やりつづけるチカラ」

読者はどんな新しい習慣をつくったのか?

 
<心地よい休日を育てる>

一人暮らしの時、
掃除や洗濯が油断するとどんどんたまっていきました。

先延ばしにするほど面倒になり、
アパートに帰るのもなんだか足が重く、
心身が休まらなくなっていきました。
このままだとまずいなと思い、

“とりあえず土曜日”

仕事が終わった後の半日で、
目に付くところだけでも片づけるようにしてみました。

試してみると、
一週間終わりの開放感と共に片づけることで、
その後の休みを気分良く迎えられました。

それをきっかけに、
掃除をしながら片づけをして、
終わった後コーヒーを飲む。
一連の流れを繰り返していくうち、
休みを迎えるための習慣として、
片づけが位置づけられていきました。

大事なことのための準備運動のような形で
日常に練り込めれば、
面倒な作業でも、習慣となって定着します。

それは苦手なことをスムーズに行えるだけでなく、
「自分の大切なものを育てるためにもなる」
ように思います。
(たまふろ)

 
毎土曜の片づけが、
「心やすまる休日」を育てる。

私は最近、“15分チャレンジ” というのをやる。

クタクタに疲れて、今日はこのまま、
なんにもできずに寝てしまう、というとき、

“15分チャレンジ!”

と声に出して、タイマーをセットし、
15分間だけ、なんでもいい、好きに家事をする。
洗濯物をたたむでもいい、
机の上を片付けるでも、なんでも。

「たった15分なら‥‥」

疲れてても不思議に体が動く。
たった15分でも、手をかけたところは着実に
スッキリ片づいて、そのぶん、
翌朝、気持ちのいいスタートが切れる。

わずか15分が、気持ちのよい朝を育てる。

“曜日を与える”ことも、
“15分チャレンジ”も、

“時を与える”ことだ。

私たちは「時間という資源」を持っている。

 
<夫は、「片付けられない人」です>

私の夫は、片付けられず、捨てられない上に
収集癖があり、家は物だらけ。

数年前に自営業を始めましたが、
職場の自室も、瞬時に物で埋め尽くしました。

私が話し合おうとすると
逃げ回っていた夫ですが、
粘る内に、

「本当は片付けたいけど、やり方がわからない」

と。まず心療内科に行きましたが、
治療に膨大な時間と費用がかかると判明。

代わりに、ネットや本で片付け方を調べ、
家の物は私が、職場の物は夫が、
整理することとしました。

夫は、当初、
仕事終わりに「毎日」片付けようとしましたが、
片付け下手の常で、
溜まった雑誌を読み耽るなど、
ついサボってしまいます。そこで、

“週に一度、休みの前日に”

集中してやると決めました。
ここまで決めるのに、何年もかかりました。
夫はいまだに片付け下手で、物も多いままです。
それでも、ルールと曜日を決めたことで、

夫は「精神的に楽になった」ようです。
(もつ)

 
「曜日を決めたことで、楽になった」

すごくよくわかる。
あることに曜日を与えると、
週6で、そのことを考えなくてよい日ができる。

私たちは、時間という資源をもっている。

「何に、どう、時を与えるか?」

その采配で、
人を楽にすることも、苦しめることもできる。
家族に会話を習慣づけることも、
心地いい生活環境を築くこともできる。

新しい習慣も、集中も、
“時の与え方”でつくっていける。

私たちは、与えたいものに時を与え、
与えてはいけないものから時を干さねばならない。

もうすく2021年。

年明けに、
皆の時間口座に等しく振り込まれる
「365日の新しい時」。

どこを目指して、何に、どう、時を与えるか?

曜日は7つあり、月は12あり、
1日は24時間ある。

この刻みをうまく使って、
新しい習慣をデザインし、
夢ににじり寄って行きたい、と私は思う。

※次回更新は2021年1月13日(水)の予定です。

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中高生のための表現教室

伝わる・揺さぶる!文章を書く
インターネット時代、
自分の想いを文章で人や社会に伝え、
想いに沿った進路や人生を切り拓いていくチカラは、
中高生にとっても欠かせません。
自分の頭で考える力・書く力がつく!
感動のオンラインライブ授業です。

11月28日(土)13:00-17:00
オンラインライブ講座

お申込み・お問い合わせはこちら➡
https://t.co/mMx6uz0wbT?amp=1
主催:枚方市立中央図書館


【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。

・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。

・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。

・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

あなたには書く力がある。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

………………………………………………………………………

「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日〜)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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