ITOI

頭出し:電波少年的放送局の62時間。
いくつになっても、馬鹿は馬鹿。

臨時更新で、その時その時の会話をお届け!
数時間ずつ更新で、水曜深夜の座談をご紹介!!

<第2回(23日16時半更新!)>

零士 うちは、5月25日までは、
「イトイさんの番組を観てきたよ」
と言って六本木スクエアビルの5階、
ぼくのお店のプレイヤーズクラブ・ディオスに
来てくださった時には、
『ホスト王のその気にさせる心理戦術』
・・・いまバカ売れしてる
この本をプレゼントします!
なおかつ、1時間3000円で男の子呼び放題!
ほぼ日をご覧の方にも3人にプレゼントしますので。
糸井 おー!それは、すごい!
postman@1101.com
ここまでメールをどうぞ。3冊さしあげます。

・・・帯を読もう。
「たとえば、トイレから戻ってきた相手には、
 思いきりしゃべらせろ」

おおー・・・。
沼澤 零士さん、これは接客でってことですか?
それともふだんの生活のこと?
零士 いや、通常の、対人関係をつくるうえでの
人の心理を読むという。
沼澤 自分の家に遊びにきたら?
零士 特に女性の場合は、
トイレに行くという時には
リセットをする時間なんですね。
化粧室、というぐらいですから。
なんか自分をリセットするんです。
冷静になって帰ってきちゃうんですよ。
女性は心の中も頭の中もリセットする。

もりあげていっても、ある程度の段階で
トイレに行ってしまうんです。
さっきも行ったばっかりなのに・・・
割と、何回も行く人っていうのは、
興味をしめしてくれているのかな、って。
こちらに対して、
冷静にならなきゃいけないと
思っていてくれている
わけですから。
糸井 それって、バッターと勝負している時に・・・
零士 タマ、はずしますよね?
糸井 (笑)そうそう。牽制するとか、変化球とか。
沼澤 牽制でアウトを取るという意味ではない
牽制をするんだ?
彼女のペースに戻りたい、と。
零士 仮に大貫さんでしたら、
交渉をしている時とか、打ち合わせとか、
唯一席をはずせる理由が、
トイレじゃないですか?
糸井 なるほどね。
ぼくから見ると、ホストの体育会系の
軍団な感じが、おもしろいんですよ。
野球部を訪れた時と、
ホストクラブにいる時のホストを見るのは、
だいぶ似ていますよ?
零士 似てますね。
糸井 バッチ来い!って。腰入れろ!と。
零士 どこかでボスキャラがサイン送ってるし。

・・・ちょっとたとえが変かもしれないけど、
宝塚ファンって、
トップの人を応援しないけれども
次にトップになる人を応援するみたいなところが
あるじゃないですか。
あれが好きな人もいると思うんですよ。
人が上にあがっていく様子が好きっていう。

ホストクラブもそれに似てて、
ナンバーワンになりそうな人を応援したり、
ナンバーワンじゃなきゃいけない人もいるし。

ぼくがどうしてナンバーワンになったかと言うと、
男のお客さんが多かったんです。タニマチというか。
たくさん連れてきてくださって。
糸井 こうやってノウハウを喋りながら
仕事ができているというのが、
いまのホストですよね。
昔だったら、秘密にしてるじゃないですか。
なのに、そこにまたお客さんが来るというのが、
かなりちがうよね。
こういうことを話しても
仕事をしにくくならないでしょ?
零士 ええ。
ぼくがいろいろ話していたとしても、
まわりが何を言っても、勝負は1対1ですから。

何人かお客さんがいたとしても
どれがそのチームの華なのか、
お客さんとして中心人物なのかを判断して、
そこにすべてを注ぎ込む。
その1点にはりついていく。
糸井 プロレスのWWFみたいなものだよね。
そこでそう来るか?来た!みたいな。
真剣勝負じゃないとわかっていても、
その味に興奮する。
その場が熱狂的で気持ちがいいことを
目指すわけだから、高度だよね。
沼澤 ホストは演奏者に似てる職業ですよね。
糸井 そっか。ギター弾く表現とか。
零士 ぼくはノウハウ言いますけど、
だませばいいやと思ったら通じないんです。
ノウハウを本気で使って本気で相手に向かう。
本気じゃないと、関係はできないから。
大貫 あ、それはわかる。
糸井 大貫さん、体育会系だから。
零士 ・・・あ、それは見てすぐにわかりました。
大貫 まぁ、理屈より行動だけど。
零士 それは、わかります。
ふつうなら、よろしくおねがいしまーす、と
ガーッと出ちゃってもいいんですよ、
何しろ今のぼくはオンタイムですから。
糸井 (笑)
零士 でも、まず最初は気を引き締めて
「どうぞよろしくおねがいします!」
からはじまる。そのあとの会話では、
「あんた行きなさいよ!」みたいな
セリフが出てくるタイプというか。
糸井 おお、わかってる!
零士 銀座のクラブとか
そういうお店をやられている
昔かたぎのママとかに、雰囲気が似ています。
大貫 よく言われます。旅館の女将とか。
ダンナは遊んでるけど自分はギュッとしめて
がんばっているようなタイプ、って。
糸井 その自分は、
「そのままでいたい」の?
「そんな自分はイヤ」なの?
大貫 もう受け入れてます。
糸井 ほかにはねえよ、って?(笑)
沼澤 だから、こちらとしては
接していてラクなんですよ。
糸井 そうそう。
大貫さんコワイって
俺らはよく言うけど、
コワイって言えるコワくなさがあるよね。


(※数時間後に、つづきをおとどけです)

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「電波少年的放送局」と書いて、
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2002-05-23-THU
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