HOBONICHI 28th ANNIVERSARY
まだ、ずっと途中だと思う。この日。

もともとは、ひとりではじめたことだったのに、
いつどうなってくのか、どうやっていくのか、
あんまり考えていなかったはずなのに、
「ほぼ日」は28年続いてきました。

いいですね、この28というやや半端に見える数字。
30には足らなくても、20よりはずっと多いのに、
「わあ、いよいよ28周年ですか!おめでとう」とは、
なかなか言われにくい数字ですよね。
あんまり人は「ちょうど28年ですね」とか言わないし、
「なんとか28年は続けたいものです」とか
願ったりすることもなさそうです。
いよいよとか、ちょうどとかは言われないけど、
「28年はたいしたものだなぁ」と本気で思うのです。

「長く続いている」ということについて、
最近考えていたんです。
人にしてもチームにしても、1年、2年、3年とかじゃなく、
10年の単位で続いているものって、
いつでも小さく大きく変化していて、
ほんとは、すっかり別のものになっているんだなと。

同じなんだけど、何回も生まれ直している。
そして、何回も生まれ直しているのに、
なんと同じなんだ。
生まれ変われなきゃ、生き続けられない。
同じでなけりゃ、生き続けてることにならない。

そんなことを考えていたところに、
2026年の創刊記念日がやってきてね。
「ほぼ日」のことも、まったくそれじゃないか。
と、あらためて思ったのです。

いま、ついつい、
こういう改まった日なので、
やや立派そうなことを書きたくなってしまったのですが。
ただ「28年はたいしたものだなぁ」とかね、
長く続いていること自体をほめたところなので、
これ以上言うのはやめておこうと思いました。

いまは、新宿住友ビル三角広場で、
「生活のたのしみ展」をやってる真っ最中です。
このイベントは、ずっと
「おもしろいことって、いっくらでもある!!」
というテーマでやってきています。
おもしろいことを探してやってきたのも「ほぼ日」です。
乗組員たちが総出で、これをやるのに、
「やさしく、つよく、おもしろく」を大事にしてます。
たのしいです、真剣です、くたびれもします。
まるで、「動いているほぼ日」みたいなんです。
どんなことばよりも、これが、
現在と未来の「ほぼ日」を表現している気がします。

来年は29周年とか、その次は30周年とか、
もちろんあるに決まっているんだけど、
しっかり丈夫に育ってさ、
親子三代でおもしろい「ほぼ日」をやれるよう、
転んだり起きたり泣いたり笑ったりしながら、
あれこれたくさんトライして、
また新しく生まれ直していきましょう。

2026年6月6日
いつだって、ずっと途中です。
糸井重里