シルク・ドゥ・ソレイユからの招待状4  ZED、姿をあらわす。 〜フランソワ・ジラール、  リン・トランブレーへの取材〜

04 観客との対話。
糸井 では、おふたりに質問しますよ。
ジラール 何かすごく深刻な質問が
來るんじゃないかな?
ドキドキします。
私たちのいちばんの最悪な思い出とか‥‥。
糸井 ちょっとそれに似ています(笑)。
イメージをどんどん実現していきたい、
映画監督でもあるジラールさんと、
シルク・ドゥ・ソレイユについて
全部わかっている、
リアリティに落としていかなければならない
リンさんとでは、
僕らの勝手な想像では
対立することだらけなんじゃないかと
思うんです。
ぶつかったりしたことは、ないんですか?
リン この3年間、ジラールとは
いっしょにやっていますが、
言い合ったりするのは、
週に2、3回ぐらいです。
そのときどきで、
彼が勝ったり、私が勝ったり(笑)。
ジラール 私ももちろん、安全性を考えますし、
サーカスというのは長い期間行うものですから、
長期的に考えて
何がいちばんいいのかを考えます。
でも、やっぱり私の出した案は、
リンから見ると安全性に欠けたりする。
そういうところで、リンが
ストップをかけたりすることがあります。
リン 例えば、シルク・ドゥ・ソレイユのショーでは、
バンジージャンピングをよく使います。
それを、あまり照明をたかずに
ブラックライトだけでやるというアイデアが
出たことがありました。
「それじゃ見えないよ」
「それは要素として入れないといけない」
「危険だし」
こんなふうにいろんな議論を重ねましたね。
糸井 どっちが勝ったのか、
結果はショーを観てのお楽しみですね(笑)。
今、映画を観ていると、
コンピューターグラフィックスを駆使して
神様しかできないようなことが
画面のなかで
どんどん実現できるようになっています。
しかし、サーカスというものは
人間にしかできないことをやります。
神のやりたいことができる映画の人と、
人間のやれる範囲のことを考える人とでは、
対立するのはあたりまえです。
でも、僕らは、そこにとても
興味がありますし、おもしろいんですよ。
ジラール おっしゃるとおりです。
映画では、コンピューターの
最先端の技術を使いますが、
それはほんとうに、隠れたテクノロジーとして
使うようにしています。
コンピューターグラフィックに見せない方法も、
映画では充分可能です。
しかし、こういったライブパフォーマンスですと、
もう何も、嘘はつけないです。
リン そうですね。人間の体ですから。
糸井 人間にしかできないリアリティを
こうやって、常設のシアターで
いつでも観ることができるのは、
とてもうれしいことだと思います。
ジラール 人間が醸し出せるスモールパフォーマンスは、
まさにシルク・ドゥ・ソレイユが
提供できるすばらしいものだと思っています。
リン 音楽家についてもそうですよね。
シルク・ドゥ・ソレイユでは、
演奏する方だって、みんな
ライブで演奏します。
糸井 そうですね。
1回ずつ、全部違うということのリアリティを
僕らはここのショーを観て
ますます思うようになってます。
ジラール もう今は、さあできた、というところで、
はやくみなさんに観せたくて
ワクワクしているところです。
糸井 「ZED」について、
演出家として、ディレクターとして、
じつは言いたいんだ、なんてこと、
あります?
ジラール ええっと、11のグループに分かれた
たくさんのパフォーマーが登場します。
その11のアクトのいろんな要素を
ひとつのショーとしてまとめあげる、
というところで‥‥どうしても(笑)、
ここだよ、ということは言えません。
とにかく本公演までは、全体のことを
考えていきたいと思っています。
でも、これだけは言えます。
みなさん、是非、ショーを観に来てください。
それだけです、すみません!
糸井 もちろん、みんな、
観に来たくてしかたがないです(笑)。
楽しみにしてますから。
ジラール 昨夜のショーも、リアクションが
ほんとうにすばらしかったですよ。
実は、5か月間、パフォーマーたちは
主役である「ZED」の設定を欠いた状態で、
練習をしてきました。
それはたいへんな苦労だったと思います。
そしていま、パフォーマーたちは、
観客と対話をしなくてはいけない段階に
差しかかっています。
リン それは、観ていただくと
わかると思いますけれども、
ひじょうにおもしろい
シチュエーションになっていると思います。
糸井 お客さんと「対話」するのではなく、
モノローグ的にやってみる、
ということはありますか?
ジラール いや、モノローグということはありませんね。
やはり、観客のみなさんが
入ってこそのショーだと思っています。
ですから、私もショーをチェックするときは
観客の目で、はじめてショーを観る気持ちで
見るようにしています。
糸井 いま、トライアウト公演が
行われていますけれども、
公演を重ねれば、ショーは変化していくと
考えていいんでしょうか?
リン ショーのリズム、クラウンの動きへの理解、
いろんな意見を観客の方から知ることで
我々は常に前進していくことができます。
何かを作り上げていくとき、
観客の役割はひじょうに重要だと思います。
(つづきます!)
シルク・ドゥ・ソレイユ取材メモ



はじめてシルク・ドゥ・ソレイユを
ごらんになる方におすすめの
「ほぼ日 専用シート(レギュラー)」を、
今回ご用意できるのは、以下の日付です。

「ほぼ日 専用シート」開催日

10月25日(土) 開演18:00 終演20:15
10月26日(日) 開演14:00 終演16:15
11月2日(日) 開演18:00 終演20:15
11月8日(土) 開演18:00 終演20:15
11月15日(土) 開演18:00 終演20:15
11月22日(土) 開演18:00 終演20:15
11月29日(土) 開演18:00 終演20:15
黄色の部分の座席になります


販売期間

9月22日午前11:00〜9月30日午前11:00
各20席の限定発売です。
売り切れ次第、今回の販売は終了いたします。

価格

9800円(税込み)
※@電子チケットぴあの手数料が
別途かかります。
また、チケット引き取り方法によって
手数料が変わります。

チケット枚数

おひとりさま4枚まで購入が可能です。

購入枚数

「@電子チケットぴあ」サイトにて
先着順の販売です。
販売開始の2008年9月22日午前11:00より
このページのいちばん下に
「購入する」ボタンが表示されますので、
「購入する」ボタンから「@電子チケットぴあ」内
特設ページにお進みください。
万が一、表示されない場合は
こちらのページを参考にしてみてください。

会員登録が必要

なるべく早くお申し込みいただくために、
事前に「@電子チケットぴあ」会員登録を
おすすめいたします。
こちらのページをご参考になってください。

公演に関するお問い合わせ

シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京
インフォメーションデスク
0570-02-8777
(10:00〜17:00 年末年始は休業)
※一部の携帯電話、PHS、IP電話
 および国際電話からは
 ご使用になれませんのでご了承ください。
チケット購入に関するお問い合わせ
@ぴあ会員センター
こちらのページの「ヘルプ」より
お問い合わせください。

お申し込みの流れ


このページのいちばん下の
「購入する」ボタンをクリックしてください。
※2008年9月22日(月)11:00より
 「購入する」ボタンが表示されます。


お申し込みの際には、
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(すでに@電子チケットぴあ会員の場合は、
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フローにしたがって、ご購入ください。
ご購入後の変更・キャンセルや、
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じっくり考えてからご購入ください。
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(「ほぼ日」からではありません)
また、「@電子チケットぴあ」サイトTOPの
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購入時にお選びいただいた方法で、
チケットをお引き取りください。
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今後の予定

今後も、「ほぼ日 専用シート」の
ご用意をつづけていく予定です。
今回は、はじめての方におすすめの
「レギュラー」席をご紹介しましたが、
今後は、前よりの席や
デートにおすすめの席など、
いろんなシートをおすすめしていきたいと
考えています。

そのほか、公演についてのご注意

上演時間は約135分です。
(途中休憩30分含む)
パフォーマンスの状況により
上演時間が前後する可能性がございます。

開場時間は開演の45分前予定です。

公演チケット代金は、4歳以上は同一料金です。
3歳以下のお子さまは、
おひとりで1席をご利用になる場合のみ
公演チケットが必要です。

公演中止の場合を除き、お申し込み・ご購入後の
変更・取り消し・払い戻しはできません。

車椅子でのご来場は専用席をご用意しています。
「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京
 インフォメーションデスク
(0570-02-8777・10:00〜17:00)」
にお問い合わせください。

※一部の携帯電話、PHS、IP電話
 および国際電話からは
 ご使用になれませんのでご了承ください。

販売は終了しました。
ありがとうございました!
シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京の
トライアウト公演は
こちらのサイト
チケットが販売されています。

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2008-09-18-THU


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