猫アレルギーの自覚あり。
その他うさぎでもくしゃみ、鼻水、喉ひゅーひゅー、
目が腫れて、魚のような顔になっちゃう。
ちなみに、花粉症はわりと軽め。
好きな動物は柴犬。
いまいっしょに暮らしているのは、
オランダ金魚の女の子(6歳)。
この子でアレルギー反応は、でない。
猫アレルギーの自覚あり。
ほかにも、ラブラドールレトリバーと
フレンチブルドックでアレルギー反応がでる。
スギ花粉症も、超たいへん。
猫アレルギーの症状としては、
くしゃみ、鼻水、喉ひゅーひゅー、
白目が腫れてゼリーみたいになる(恐怖)。
それなのに、猫をあずかるボランティアをしている!
「牛」と「ミッツ」という名の2匹と暮らす、
猫アレルギー界のレジェンド。
※ゆーないとが猫と暮らすきっかけになったお話はこちら。
「2匹の猫がやってきて、去ってった。」
 現在の「猫生活」の様子は、
「ぼーっとしたミーハー通信」をチェック!
東京慈恵会医科大学附属病院 中央検査部診療部長。
ほぼ日乗組員の健康の相談にのってくださる産業医の先生。
ゴールデンレトリバーを飼っていて、
その愛犬を週一でお風呂に入れるのも先生の大事な仕事。


こんにちは。ほぼ日のです。
みなさんは、猫をなでなでできますか?
もしかして、いっしょに暮らしていたり?
いいなぁ。
私は、小さいころから猫アレルギーです。

猫のいる家には極力近づかず、
野良猫を気まぐれに撫でたときなどは、
撫でたその自分の手が本当に恐ろしい。
家に帰るまでぜったいに
手を顔に近づけない&帰宅後即手洗い、です。

犬も大好きだし、アレルギーもないから、
「猫は気まぐれ。
 犬の方が忠実でかわいいよ」
なーんて強がりを言うこともありました。

でもでも、
もしも私が猫アレルギーじゃなかったら、
違う道もあったかもしれません。
「犬派」と言いつつ、
やっぱり私だって猫の小さいおでこをすりすりしたり、
あのふわふわの細い毛のお腹に
思いっきり顔をうずめてみたいのです。

猫を飼っている人のかわいい猫写真に
日々ひたすら「いいね!」をする、
それが私と猫の唯一の接点‥‥。
それは、なんか‥‥
猫とのつき合い方として、
ちょっとさみしくないだろうか!!?

一方で、さん。
彼女は猫アレルギーなのに、ミグノン
猫の預かりボランティアをしています。
猫と接触すると「目からゼリーが出る」という、
なかなかの恐怖体験をしながらも、
今もなんと2匹の猫と同居としているんです。
大丈夫なの?
ていうか「目からゼリー」ってどういうこと?
え。‥‥白目が腫れてぶよぶよになるんだ(恐怖)。

猫アレルギーって、何なんだろう?
どうして、なるんだろう?
治るのかな?
私たち、猫アレルギーについてなんにもしらない‥‥。

猫と暮らすまではいかなくてもさ、
仲良くしてみたいよ。

そこで、いつもほぼ日に来てくれる海渡先生のところに、
猫アレルギーのことをいろいろ聞きに行きました。
血液を採ってね、検査もしてもらったんですよ。
その結果は‥‥??


   

先生、今日はよろしくお願いします。
はい。よろしくお願いします。
「猫の日なので猫アレルギーのことを話そう」
ということですよね?
はい。
猫と仲良くなりたいんです。
うん。
それでその帽子なんだね?
はい。
リュックも猫です。
さっき通路の人に、五度見くらいされてたよ。
友人が2,000円だったから、と買ってくれました。
うんうん。猫の日にぴったりでいいですね。
ではさっそく、はじめましょうか。
お願いします!
アレルギーを調べるための
血液検査の結果からお見せしましょう。
えーと、さくらさんのはこれで‥‥‥。
ゆーないとさんは‥‥はい、どうぞ。
わくわく(受け取る)。
‥‥‥‥先生‥‥‥‥これは‥‥‥?
今回は猫と、
あとアレルギーかもしれない項目、
杉・ブタクサ・犬・
セキセイインコ・ウサギを調べましたね。
0~1はあんまりたいしたことない。大丈夫。
2は、どうかな~という感じです。
3だとアレルギー反応がでますね。
4~5は、もうバリバリですね。
5はちょっとひどいです。
どうですか?
ああああ!!
やっぱりスギ 4!
すごいわー、わなわなわな。
あと、犬も2。
私はスギ3‥‥‥。
犬は0。大丈夫。
あれ? 猫‥‥‥猫も0だ。
わたしも、猫0。
先生、私はたちは32年間(二人は同い年)
ただの思い込みでくしゃみやら、
鼻水ボーボーだったり、
目が魚みたいになったりしていたんでしょうか。
あんなに、大騒ぎしてるのに、
猫アレルギーじゃないなんてー!!
そうですね。
お話をうかがうかぎり、
おふたりが猫アレルギーということはわかります。
これはあくまでも血液の反応を見る検査なので、
本人の症状がどうでるかまではわからないんです。
それに今回は、
「ネコのフケ」に反応するかの検査なので。
原因がほかの場合もありますから。
   
猫アレルギーの原因って、いろいろなんですね。
私は長い毛の猫を飼っている家よりも、
短い毛の猫の方が、いろいろ症状がひどいです。
玄関入っただけで、
「ここ、危険」ってわかっちゃう。
あと猫の毛じゃなくって、
猫の毛についている唾液が原因だ、
とも聞いたことがあるのですが‥‥。
猫の毛自体かもしれないし、
毛にくっついている何かの成分かもしれない。
猫のフケかもしれないし、
埃かもしれない、カビかもしれない、
猫の体から分泌されている
その猫のホルモンかもしれない。
猫の毛を媒介して、
ひろがっているのかもしれません。
短い毛は長い毛よりも飛びやすかったりするから、
そういう反応なのかもしれないですね。
‥‥‥せんせい!
「かもしれない」だらけです。
うん。
アレルギーというのは、
まだまだわからないことが多いんですねぇ。
なるほど。そうなんですね。
うーーーん‥‥
猫自体なのか、
毛なのか、毛についた何かなのか‥‥。
毛‥‥毛か‥‥‥毛の無い猫はどうなんだろう‥‥。
でも、猫って毛がかわいいしなぁ‥‥ぶつぶつ。

私は、牛になめられると、
その部分が、かゆくなったりもします。

‥‥牛? 牛の話もするんですか?
あ、ちがうんです、ややこしくてすみません。
「牛」というのは、うちの猫の名前なんです。
牛柄の猫なんです。
ホルスタインみたいな模様の。
なるほど。
「牛」さんになめられてかゆくなったとすると、
その猫の唾液の成分に
アレルギー反応が出たのかもしれないですね。
   
猫の預かりボランティアをする前だけど、
白目がぶよぶよになって、
目からゼリーが出た!
みたいになったことがあります。
ぎょえーー!
こわいこわい!!

でも、それは最初だけで、今はわりと平気。
慣れるってことはあるんでしょうか?
治ったりとか。

慢性的に刺激を与えていって、
それに慣れて行くというのはあるかもしれないし、
そういう治療法もあるけど、
すごく時間のかかる話です。
一度おさまっても、
いつかまた反応が出てきてしまうかもしれません。
ああー、たしかに、
牛が玄関でゴロ~ンすると、
体にめっちゃ埃がついている。
なにかがくっついてくるのかなぁ。
   
猫アレルギーの要因は様々で、
なんでそういう反応がでるのか、
はっきりとした原因はなかなかわからない。
‥‥ということですね。
そうですね。
慣れることでアレルギー反応がおさまったり、
ある日すっかり治ったりするのも、
あまり期待はできない。
はい。
じゃあ‥‥
猫アレルギーの人が猫と仲良くするには、
いったいどうしたらいいのでしょう?
そうですね‥‥
「きれいにすること」というのは、
ひとつ可能性としてあると思いますよ。
動物を飼うときは「掃除」はとても大切ですよね。
空気清浄フィルターとかを使うのもいいでしょう。
部屋に毛を残さない、ということですね。
いつも、ルンバが猫の毛でいっぱいになっちゃう。
うん。
掃除というのは完璧にはできないですよね。
うちもゴールデンレトリバーを飼ってますけど、
家具の隙間に抜けた毛が入ってしまったりで、
ぜんぶをとりきるのは、難しいです。
 

あとは、猫をお風呂にいれて、
猫の毛についているであろう、
色々なものを洗っちゃうというのも
いいかもしれませんね。

猫は、どれくらいの頻度で
お風呂に入れるのですか?

猫はすごくきれい好きだから、
自分たちでなめてきれいにしています。
うちは半年に一回くらい、
きまぐれに入れてる感じです。
猫、お風呂好きそうじゃないから、
無理に入れようしてもいやがるよね‥‥。
仲良くは慣れなさそう‥‥。
逆に嫌われてしまったり‥‥うぅ切ない。
あとはたとえば、
「猫の体から分泌されているホルモン」
に反応している場合もあるので、
その場合は猫自体の体質改善をするということも
方法として考えられるかもしれませんね。
猫の体質改善?
脂分の多い食事をなくして、
タンパク質を増やすとか、
そういうことをしていくということですね。
もちろん、猫の健康も考慮しながら、
というのが大切です。
相性、ということもあるかもしれません。
相性ですか。
猫と自分の?
ああーー、わかりますーー。
この猫はくしゃみがでるけど、
あの猫なら大丈夫とか。
そういうの、あるんで。
メスとオスとで違ったり、
体臭とか、猫にもそれぞれ細かく個性があるので、
ほんとうに猫と暮らしたいなら、
そんなことができるかどうかはわかりませんが、
自分の反応が出にくい猫を探すことが
必要なのかもしれませんね。
一匹ずつ、試していくということですね。

それは‥‥ものすごく根気と勇気がいるなぁ。

ゆーないとさんは、
いまいっしょにいる猫たちと
相性が良いってことなのかな?

うん。そうかもしれない。
‥‥やっぱり私は、
猫を飼うのは、難しいのかなぁ(しょんぼり)。
でもね、
この血液検査の結果を見ると希望はありそうですよ。
年齢や、体調、タイミング、
それに猫にもいろいろいますから、
相性を探るというのは、
やはりいい方法かもしれません。
じゃあまずはうちに遊びにきて、
牛とミッツで試してみる?
うん。それも良い気がする。
久しぶりに挑戦してみよう。
無理はしないようにね(笑)。
先生、今日はありがとうございました!

アレルギーは、まだまだ分からないことが多くて、
「かもしれない」の世界にあるみたいです。
愛情と憧れと気合いだけでは
なかなか乗り越えられない猫アレルギーの壁。
でも希望は捨てません。

いつか最高に相性の良い猫に出会えたらいいな。
そう思っています。

でした。
ご愛読ありがとうございました。
ニャーーーーーーーーー!