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佐藤卓展のある水戸まで 上野から電車で1時間5分!
   
   
12月10日(日)に水戸芸術館で開催中
佐藤卓展「日常のデザイン」にあいのりして
「ブタフィーヌさん」発売記念
たかしまてつをさん、佐藤卓さん、糸井重里の
3人によるスペシャルトークイベントを行います。

佐藤卓展をみて、
このイベントも楽しむには
11時上野発「スーパーひたち19号」が
非常に便利です。
なぜなら、上野から水戸まで
ノンストップで1時間5分!
ちょうどお昼時の12時5分に
水戸に到着するのです。
12月10日は
「佐藤卓展オフィシャルトレイン」ともいえる
この列車に乗り込んで
上野から水戸への道中までも楽しんじゃいましょう!
ナビゲーターはもちろん、
佐藤卓さんご本人です。


 



 
おいしい牛乳はホームにあるコンビニで
前回までのおはなし。
勝手にオフィシャルトレイン。
勝手にオフィシャル待ち合わせ場所。
勝手にオフィシャル朝食までは
すんなりと決まった一行であったが
オフィシャル朝食(アンデルセンの焼きたてパン)に
あわせておすすめしたかった
卓さんがデザインを手がけた
「明治・おいしい牛乳」がアンデルセンに
置いてなかったことが判明したのであった。
「おいしい牛乳」探してきます!
と、走りだそうとした同行スタッフを
卓さんが制しました。

  大丈夫です。
そんなこともあろうかと
『おいしい牛乳』が売っている
コンビニをリサーチしておきました。
ホームにむかいましょう。
    改札をこえて
特急乗り場にむかいます。
  そうそう。ここここ。



飲み物はスーパーひたちに
乗り込む寸前のホームにある
コンビニでお買い求めいただくことを
おすすめします。
駅構内にはいろんな
コンビニやキオスクがありますが
『明治・おいしい牛乳』が
買えるコンビニは
リサーチしたところ、
こちらだけのようです。
じゃ、入ってみましょうか。

ここに『おいしい牛乳』がありますね。
その他にも私がデザインを担当した
『やわらかラテ』『やわらか紅茶』も
置いてます。

『おーいお茶』も偉いよな。
このデザインは偉い!

コンビニで物色しまして、
電車にさっそく乗り込みました。
これから1時間で水戸に着くんですけど、
コンビニに入ってデザインに携わったものが、
いくつかありましたので、
購入してみました。

  普段、なにげなく手にとっている商品も
卓さんと一緒だと
アート作品のように思えますね。
って卓さん!
もう、食べてるんですか!

  あっ、このパン。
おいしいよ。
よかったらどうぞ。
  あ、ありがとうございます。

  この牛乳も
1リットルと比べると、
実は500ミリリットルの方が、
バランスとるのが難しいんですよ。
  卓さん、その話、
おもしろそうです。
続きを聞かせてもらえますか?
  それじゃ、それぞれの
商品について解説していきましょうか。

実は1リットルの方は、
『明治おいしい牛乳』の
『明治』が、正面についてるんですね。
でも、500ミリリットルは、
天地の長さが短いので、
どうやったら同じ見え方になるだろうか、
ということを考えて
斜面の方に『明治』を持ってきて、
円弧のブルーと
白の境界線を上に上げたんですね。
見た目の印象は同じだけど
実際には構造的には結構変えてるんです。
そういうことを前提に、
デザインを考えないと
500ミリリットルと1リットルが、
同じ世界に見えない。
今度、見比べてみてください。

例えば、『成分無調整』というのが、
1リットルでは下になってたりします。
『種類別牛乳』という表記は
商品名の近くに置かなきゃいけないと
決まってるんですけど、
それを1リットルでは縦にしてます。
縦組み横組みを
どうやって情報を整理するか、
意外とその辺の調整が
実際のデザインの作業では
丁寧にやらないといけない。

デザインの解剖でも
お伝えしてますが
白の上に白を印刷して、
紙の白よりもさらに白くしてるわけです。
そのことによって
対比でブルーがきれいに見えてくる。
だからこのおいしい牛乳のメインの色は白。
青ではなくて、
牛乳の白さを伝える白がメインの色で、
青がサブカラーっていう考え方で、
作っているんですね。

これはボックスタイプ。
キシリトール配合のクールミントガム。
最初は北海道地区限定で
販売されていたんですね。

開けてみると
お月さまやペンギンが並んだものが
入っています。
この箱自体は、
日本でデザインされたものでは、
ないんですよね。
確か記憶では、
海外のタバコのメーカー用に
作られたものだったはずです。
全部パテントがあるので、
勝手に作るわけにはいかない。



閉まってるときは一つ、
開いてしまうと、
情報が分かれちゃう。
閉まってるときと、
開いてるときと、
どう見えるかっていうことを
考えたりする必要がある。
これはプロダクトデザイン
とグラフィックデザインの両方を
兼ね備えている
デザインの現場と言えるかもしれません。

  これはもともとのクールミントガムにも
一匹だけ左手をあげている
ペンギンがいますよね。
 

日本ではチューインガムと言えば
やっぱりロッテ。
ロッテといえは、何といってもガムです。
クールミントガムとか、
グリーンガムとかに携わって
しばらくたってから、
このキシリトールの
チューインガムのデザインを
したわけですけど。

ロッテのチューインガムの
デザインをするときに、
いつも頭に置くのは、「王道感」なんですね。
王道を行くものが、
どういう顔つきであるべきか、
ということはいつも考えます。
例えば相撲で言えば横綱なわけですね。
横綱がどういう技を使うか、
横綱はあまり小技を使わないわけです。
それと同じように
小技を使わない方向を探ることを
意識しました。
もちろんメーカーが違うと
目指す方向も違ってきます。
あくまでロッテなので、
「王道感」にこだわったんです。



マークの中にFNCPって
入ってるでしょ。
これ最初入ってなかったんです。
途中でプラスツー配合になって、
この2つが配合された
意味がここにはあるんですけど。
これ、また取れるんですよ。
取れたやつはまだ店頭に出てないのかなぁ。
もう取れたやつが店頭に並ぶはずです。
本来はこのアルファベットは
もともとのシンボルマークには
入ってなかったやつですね。

これはシンボルマーク、
キシリトールの文字、
あとバックの色という
基本的には三つの要素で構成してて
それぞれのパーツは
あんまり細かいことはやってません。
例えばキシリトールっていう文字も、
同じ太さで見えるようにしています。
バックも、光ってるグリーンだけ。
言ってみれば
簡単な素材で組み立てられてます。
こういうパッケージデザインって
プラモデルみたいなところがあるんです。
まずいろんなパーツを用意して
パーツを吟味します。
パーツの段階で、
すごく簡単なパーツにしておくことが
重要です。
ひとつひとつが簡単でないと、
とても全体が複雑になっちゃうので、
ひとつひとつをできるだけ
簡単な素材にしておくことが
王道のデザインをするときには、
すごく重要じゃないかと思ってます。
それぞれが組み合わさったときに
ある力を持ってくる。
展覧会でもこと細かく
記載してますので、
ぜひじっくり
ご覧いただきたいと思います。

これは「明治ミルクと珈琲」
というシリーズです。
女性の方には、
500ミリリットルの
「おいしい牛乳」は量が多いので、
こちらの方がおすすめです(笑)。
こういう商品は
非常に強い力を持ったブランドが
すでにコンビニにはあるんですね。
ですから、後発で店頭に出ると、
棚に残り続けることが
実際には大変なんです。
みなさんが水戸芸術館に
このスーパーひたち乗って行くときに、
あのコンビニにこれが
あり続けてくれることを望んでいます。
ぜひ見かけたら、やさしい目で、
ごらんいただきたいと。
「あ、まだ元気なんだな」
って思っていただけると
うれしいですね。

下のところにも、
シズルの微妙な珈琲とミルクが
混ざり合う処理が施されてますけども、
実は最初の「ふんわりラテ」のときには、
単純なグラデーションだったんです。
今回は微妙に混ざり合ってるところを
バックにして印刷してます。
そうすることによって
白いところが、ミルクだという
印象をより引き立たせて、
商品を見たときに
唾液につながるようにしてるんですけども
まあそうなってるかどうかは
みなさんが、ご判断いただくことなので、
ご批評いただきたいと思います。

でね、これまでは
ぼくがデザインを手がけた商品だったけど
次にとりあげたい商品も
買っておいたんですよ。

  えっ、なんですか?
  それはこれ。

さっき、コンビニで見つけた
ぼくが尊敬するデザインたちです。

   
(明日に続きます)
日時:2006年12月10日(日曜日)午後2時より
会場:水戸芸術館ワークショップ
   310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
   TEL: 029-227-8111
   FAX: 029-227-8130
定員:100名(先着順)
入場料:佐藤卓展の入場料に含まれます
 
2006-12-08-FRI
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