いまも『バカの壁』が売れまくっている養老孟司さんと、

『意識とはなにか』の茂木健一郎さんの対談で、

『スルメを見てイカがわかるか!』という本がある。
これは、もう、題名が秀逸で、
この題名を読んだり、題名について考えたりするだけで、
200円分くらいは元が取れるというくらいの本だ。
内容のほうも、もちろんおもしろい。
後半で語られている
「手入れ」ということについての対話には、
とてもたくさんのヒントがあると思う。
「里山」とか、ぼくが名付けた「手自然」とかの発想だ。
奈良の春日山の、人が手を入れた「自然」を、
すばらしいケーススタディとして例にあげている。
昆虫の大好きな養老さんから見ても、
あれだけ都市に近くて、
しかも豊かな自然があるというのはスゴイことらしい。
そうかぁ、鹿にばかり気をとられていたけれど、
もっと大きなスケールで語られる場所だったのか。
そういう目で春日山を見たくなったなぁ。
前に、吉野山の山桜を見に行ったり、
去年は法隆寺の柱を見に行ったりしたけれど、
春日山も、気になりだした。
すべて、奈良だったというのは、何かあるね。
日本を、よくよく見ると
世界に通用するすばらしさがいっぱいありそうなのだ。
(darling) |