【本】 2003/07/09
環境危機をあおってはいけない
地球環境のホントの実態

著者 ビョルン・ロンボルグ著/山形浩生訳
定価 4,500円
ページ数 671ページ
出版社 文藝春秋
ISBN 4-16365080-6
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この本は環境に関するさまざまなデータを、
どう判断すべきかについての丁寧な考察が載っていて、
とってもおもしろかったんです。
同じ統計データを使っていても、
いかに問題のすりかえが発生するか?
そしてそもそも、統計データ自体はただしいのか?
根本的なところから、統計資料を見つめ、
現実に起きていることを理解しようとする。
世界中で批判も浴びている本なのだろうけれども、
すごい問題意識を持つ力作だなぁ、と
興奮しながら読んでいたんです。

「もし世界の本当の状態を理解したいなら、
 大事なことに専念して、
 しかも思いこみではなく現実を見る必要がある。
 この二つの要件を見てやろう。まずは大事なことから。
 世界の状態を評価しようと思ったら、
 それは比較によるしかない。
 伝説によれば、だれかが『人生はつらいよ』と言ったら、
 ヴォルテールは『何にくらべて?』と返したとか。
 基本的に、何を比較対象にするかが問題になる。
 ぼくはそれが、
 『以前はどうだったか』であるべきだと論じる。
 こうした比較は、ぼくたちの進歩を示してくれる
 ----ぼくたちは以前よりもよくなったか悪くなったか?
 これはつまり、
 トレンドを見てやるべきだ、ということだ」
 (『環境危機をあおってはいけない』より)

(メリー木村)

2003-07-09