「野菜から食べるのだ生活」に入った、
わたくし
鶴見大学の斎藤先生や梁先生のアドバイスをもとに、
野菜から食べ、たんぱく質はちゃんととる。
そして炭水化物は最後にして、なるべく減らす。
できればパス! そういう食べ方です。
さらに食事中は、箸置きを使うことで、
よく噛む意識を高める
(ほんとは高めるだけじゃダメですが)。
せめて、かっこまないことを心がける。
このところの自炊はこんな感じですよ。

▲この日の主食はところてん!

▲炭水化物はネバネバ食材といっしょに。

▲この日も炭水化物は抜きました。

▲この日はそうめん食べちゃった。でも野菜もたっぷりですよ!


おれ、がんばってるよ、かあさん!
くしくも、先日うけた、「ほぼ日」の産業医の
カイト先生(日本人です)との社内面談でも、
「武井さんは、炭水化物を減らしましょうね!」
と言われちゃいましたしね。
「武井さんはどのくらいのごはん茶わんで食べていますか?
 これくらい? それともこれくらい? ああ‥‥、
 それは大きいですね。ちっちゃいのにしましょうね」
と、やさしく言われちゃった。
斎藤先生とカイト先生、
連絡をとりあっておられるわけではありませんが、
同じ意見なのですね。

はい、ちいさなおちゃわんにします‥‥。
そう、ぼくは基本的に自炊なのですが
料理が「ごはんのおかず」ではなくなったことで、
塩分もしぜんと控えめになりました。
高血圧対策にもなります。
塩分って、ドンピシャのあんばいを決められたときが
料理で「やった!」と思える
よろこびだったりするんですけれど、
これは素材のおいしさとか、出汁のつよさなどで
補っていくことにしましたよ。

そんななか、とあるパーティーによばれました。
お世話になった伊勢丹の宣伝部長さんが
定年退職をなさるので、その送別会です。
同行したのは
そして料理は、立食のビュッフェスタイルです。
洋風と中華風のオードブル、巻きずし、サンドイッチ。
ああ、こういうフィンガーフードって、
「食べる順番」もなにもあったもんじゃないですね。
こまったなあ。そしてさらにこまったことに、
ぼくの腹はかなりすいていました。ぺこぺこです。


▲わあ、おいしそう!

▲でも食べるものがないブー。

と、そこに、なんと、斎藤先生と梁先生が!!
(それもそのはず、
 そもそも斎藤先生を紹介くださったのが、
 その伊勢丹の部長さんだったのでした。)


▲あいかわらずお美しい梁先生、そしてつやつやな斎藤先生と。

「おお、武井さん! あいかわらず肌つやもよく!」

ありがとうございまーす!
すると西本が耳打ちします。

「武井さん、先生は
 『なかなかお痩せにならないですね』って
 言外に、おっしゃっているんですよ?!」

えっ、そうかなあ。健康的でいいですねって
受け取ったけど、ちがうのかなあ。

「額面通りに受け取りすぎです‥‥」

それもそうだね。でもこういうゆるやかなダイエットって、
なかなか効果があらわれないものなんだよ。
ところで先生、こういう立食パーティって、
食べるものに困っちゃいますよね。
お酒が出るからなにかつまみたいところなのに、
食べる順番をつけようがなくって。
こういうとき、先生はどうなさるんですか。
すると梁先生、とても困惑したお顔で、

「え‥‥?」

と。
そうか、やっぱり、梁先生でも困っちゃうんですね!
こんな立食パーティ、どれから食べたらいいのか、
迷っちゃいますよねー。ふふふ。

すると西本がふたたび言います。

「武井さん! 先生の表情でわかるでしょう‥‥
 『無理して食べる必要はないんですよ?』って
 おっしゃりたいんですよ」

「あらっ! よくおわかりですね!」
(にこにこと、梁先生)

「そうですよ、無理して食べなくてもいいんですよ!」
(にこにこと、斎藤先生)

ガーン!
目の前に「どうぞ」って食べ物があるのに、
「食べない」という選択肢が、あるなんて‥‥!
そんなこと、考えたこともなかった!

そうなのですよ。ぼくはこういうふうに
「目の前に食べ物があって、食べてよし! という状況」
に、とにかく弱いのです。
そしてさらに困ったことに
「ひととおり食べてみたくなる」のです。
飽くなき食への探求心?

「格好つけすぎです‥‥」

いやあ、そうだよね。
出張に行ってビジネスホテルに泊まると、
ビュッフェスタイルの朝食があったりするでしょ。
たいへんなんだよー。
とにかく全部食べたくなっちゃうの。
わっせ、わっせ。

▲まあそれでもとにかく八宝菜を先に食べましたとさ。


西本が、じぶんだけむしゃむしゃと
骨付きソーセージをかじりながら言います。

「ぼくは今日、このパーティがあることを想定して、
 きのうの夜から、
 きょうの朝・昼を軽めにしましたよ。
 むしゃむしゃ。
 たぶん明日の朝も体調をみて調整します。
 武井さん、そういうバランスっていうか、
 身体の調子を見つつ、
 2~3日で1区切りみたいにして、
 食べる『総量』を調整する、みたいなこと、
 考えたりしませんか?
 むしゃむしゃ」

ああ、おいしそうに食べながら言われるとくやしい!
たしかにそれは考え方としてはわかるけど、
なかなか実行にうつせないんだよ。
ぼくのような自炊ものはさ、
「次のゴハン、どうしようかな、何をつくろうかな」って、
それを考えるのが楽しいんだよ。
ある意味、四六時中考えているくらいだよ。
ゴハンを食べながらも次のゴハンのことを考えるよ。
でも、わかった。そうだよね、
せめて3食のなかでバランスとったほうがいいよね‥‥。

また別の日、取材の前にランチを一緒に食べたわれわれ。
しかし、にしもっちゃんさあ、
こういうコンテンツやってるのに、
「安くてうまいフレンチがあるんスよ!」って
そういうメニューで誘わないでいただきたいんだけど?

 

▲ああ、クリーミーなランチだこと。おいしかっったけど。

「オレは食べても大丈夫ですからね!
 そうだ、武井さん、いいこと思いつきましたよ。
 こんど斎藤先生と梁先生のところにおじゃまして、
 武井さんが食べているものを見てもらいましょう。
 そして改善指導をしてもらいましょうよ」

うーん、いいけど、ぼく、来週からちょっと休みをもらって
写真家の菅原一剛さんといっしょに
プラハに撮影旅行に行くんだ~。
だからこの連載もちょっとお休みさせもらうんだけど。

「ちょうどいいじゃないですか!
 プラハでの食生活も撮ってくださいよ。
 ていうか、チェコ料理って、
 たしか、じゃがいもと油とソーセージ、
 みたいな感じですよね‥‥?
 それ、けっこうやばいですから!」

うん、わかったよ。
今回はプラハ在住のshinoさんにお世話になるので、
けっこう自炊もすると思うし、野菜もとるよ。

「食べたものを書き記していく
 レコーディング・ダイエットっていうのが
 あるじゃないですか。
 あれの写真版をやればいんじゃないですかね。
 写真をとることで反省、自重できると思いますよ。
 あと、旅行中、アンチエイジングなものを見つけたら
 写真を撮ってください。
 iPhoneでいいですから。
 そして、それをインスタグラムで
 世界に発表してください」

えっ! 世界に発表?! いんすたぐらむ?

「インスタグラムって、いい感じで広がるんですよ。
 写真がメインなところも、いいんです。
 そしてもうアカウントを用意してあります。
 投稿者名は「anti_aging_kitchen」です。
 ハッシュタグもつくりましたよ。
 #antiaging
 #antiaging_kitchen
 #anti_aging_kitchen
 #食べて痩せたいのだ。
 ですよ。
 ぼくはぼくで投稿しますから、
 よろしくお願いします!」

なにその準備の周到さ!
さすがもと吉本興業のマネジャーだな。

「お笑い芸人のマネジメントは任せてください」

ぼくはちがいます!

Instagram


インスタグラムで「anti_aging_kitchen」を探してね!


ともあれ、行ってくるよ、プラハ!
この連載は数週お休みさせていただきますが、
そのあいだインスタグラムを
チェックしてみてくださいね~!

(つづきます!)

みなさん、同じことを思っていると思います。
「武井さん、どれだけ食事に気を使ってても、
 そもそもの分量が多すぎっ!」
(あれ、もちろん一人分ですよ…)

2014-07-03-THU