「これをやりなさい」ということを、いっさい聞かなくていい世界がある。 前川清さん、糸井重里とともに、矢野顕子さんに会う。 「これをやりなさい」ということを、いっさい聞かなくていい世界がある。 前川清さん、糸井重里とともに、矢野顕子さんに会う。
前川清さんと矢野顕子さんは、たがいに何十年ものキャリアを持つ音楽家ですが、関わってきた音楽の種類と仕事のしかたが、少しずつ違っていました。このたびふたりがデュエットソングを歌うことになり、改めてその「違い」に驚くことに。糸井重里をまじえて、いま、「歌に対する考え」がじわりとスパークします。全8回、前川さんが次の扉を開くまで、ぜひおたのしみください。 前川清さんと矢野顕子さんは、たがいに何十年ものキャリアを持つ音楽家ですが、関わってきた音楽の種類と仕事のしかたが、少しずつ違っていました。このたびふたりがデュエットソングを歌うことになり、改めてその「違い」に驚くことに。糸井重里をまじえて、いま、「歌に対する考え」がじわりとスパークします。全8回、前川さんが次の扉を開くまで、ぜひおたのしみください。
第8回 前川さん、扉を開く。
写真
矢野
きっと前川さんは、
何年もかけて完成された絵を、
持っておられるんだと思います。
そのすばらしい絵を、
「じゃあここにこれをどうぞ」と連れていきます。



それに対する好き嫌いもあるだろうし、
ご自身で「これはいいね」と思ったり、
「思いのほかこの絵はウケた」なんていうことも
あるのかもしれません。



でもここで、デッサンから
自分で作ってみるのはどうでしょう。
いろんな人から、
「じゃあ、絵の具はどうしますか?」
「ここのところ、ちょっと足しときましょうか」
なんていう助けは、いくらでも受けられます。



そうすれば今度は、
いつも自分の絵がその場所で描けるってことですよ。
前川
あぁぁ。
糸井
それはちょっとおもしろいなぁ。
写真
矢野
そしたら前川さん、歌が好きになるかも。
前川
もしかしたら、
たのしめるかもしれませんね。
矢野
「この歌しか歌いたくねぇ」なんて、
なっちゃうかもしれない。
前川
なるほどですね。
いままでは決められたところにいたけれども。
写真
矢野
違う世界が開けますね。
だっていままで歌だけで50年、
やってこられた方なんですから。
これはこれで、いつでもできるんで、
違う戸を開けてみるのもいいですよ。
糸井もそばにいるんですから。
糸井
前川さんの歌って、
昔はぜったいに「当たらなきゃいけない」という
ルールがありましたよね。
矢野
そうね、ヒットしなくちゃいけない。
糸井
メシを食べる扶養家族もいっぱいいました。
そうやって前川さんは「前川清の心」を
作ってきたと思います。
でもいまは、ライブの時代でもあるし、
ヒットとは関係なく「ああよかった」と
お客さんに思ってもらえればいいわけですから。
前川
そうなんですよねぇ。
いやぁ、ぼくはやっぱり、
糸井さんに50周年でお願いしたことでも、
少しでも売れて利益を出して
恩返ししたいと考えてしまいます。
糸井
恩返しは要らないですよ。
矢野
うん。
そのためにやってるわけじゃないもんね。
あのね、みんな、
金ならあるんですよ。
糸井
すごいな。俺もあります(笑)。
写真
矢野
みんな、あるんですよ。
お客さんも、お金はあります。
糸井
信じたほうがいいね。
だから、クラブ活動のようなつもりで
たのしいテーマを考えればいい。
前川
いやぁ、でも、うん、うん、
そうなんですよね。
糸井
今年の前川さんの50周年に関して、
これまでいろいろやってきたこと全部、
ぼくはたのしかったです。
前川
なんだかいま、
歌のたのしさがなんなのか、
わかってきました。
一度扉を開いて‥‥難しく考えることないんですね。
写真
糸井
うん、うん。
前川
たぶん、ひらめきで。
おそらくそれは「原作」というのが
大事なんですよね。
糸井
原作、そうそう、原作原作!
写真
前川
そう‥‥ですよね。
矢野
気持ちがね。
糸井
「原作」を感じることですよ。
前川
ぼくは、原作の題材って、
いっぱいあるんですよ。
矢野
すごいですね。
前川
ありますよ。
糸井
わかります。
どこかでいまもみんな、
前川さんに魅力を感じているわけでしょう。
内輪のスタッフたちもそうだし、ファンの人もそう。
旅のテレビを観ている人もそう。
やっぱり人はわかるんですよ。
前川
だけどそれをね、
伝える言葉にできるかどうか、わかりません。
写真
糸井
前川さん、とにかく人には会ってます。
絵に描いたような悲しさだけじゃない、
「いいとこあるよなぁ」みたいな悲しさも、
たくさん見てこられただろうし。
「鶴瓶さんか前川さんか」っていうぐらい、
人には会ってますよ。
前川
はい。
それはもう。
矢野
私、日本のテレビ観ないから、
わからなくて。
糸井
九州の人全員に会ってますよ(笑)。
矢野
ほんとに?
前川
九州だけです。
矢野さんはニューヨークですもんね。
うーん、なんだか刺激を受けました。
写真
糸井
もしこれから前川さん原作の
歌の世界が開けるとしたら、
きっかけになった歌が「あなたとわたし」だね。
あれ、何がおかしいって、
ふだんのアッコちゃんの歌に比べて
テンポが遅すぎるんだよ。
矢野
ああ、そうそう、テンポ遅いです。
糸井
こんなに遅く歌ったら
下手がバレちゃうじゃないかって遅さなの(笑)。
アッコちゃん、これなんでこんなに遅くしたの?
矢野
とにかく前川さんの声を想定して作ったからです。
そうなると、このテンポだった。
ほんとに、絶対絶対、前川さんの声は
このテンポなんです。
これ以上遅くならないようにしようと思った、
そのくらい。
前川
へえぇ。
糸井
ギリギリだよね。
矢野
ギリギリです。
いま流行ってる歌で
こんなテンポはありえないですよ。
前川
ないですねぇ。
糸井
素人がこれ歌ったら、
その遅さでヤケドするような気がする。
写真
矢野
たしかに(笑)。
こういう歌って、おそらく、
ステージで歌っていくと、
変化するおもしさがあるでしょうね。
前川
いつかステージでいっしょに
歌いたいです。
矢野
ぜひ、よろしくお願いします。
原作の歌もね。
糸井
そろそろ時間ですね。
矢野
では、最後にもういっかいおにぎりを(笑)。
写真
ふたりぼっちで行こう




(おしまいです)
2018-11-27-TUE
矢野顕子さんのNEWアルバム
ふたりぼっちで行こう
<2018年11月28日発売>
ふたりぼっちで行こう
前川清さんとのデュエットソング
「あなたとわたし」が収録された
矢野顕子さんの新しいアルバムです。
矢野さんが、このところステージでも展開されている
コラボレーション演奏の音楽を、
ひとつのアルバムパッケージで、
すみずみまで聞くことができる貴重な1枚です。
前川さん以外の参加アーティストは
下記のとおり(順不同敬称略)。
Reed and Caroline/吉井和哉/YUKI/
奥田民生/鹿の一族/大貫妙子/
上妻宏光/U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS/
平井堅/細美武士

このアルバムについて、くわしい情報は
特別サイトをごらんください。

Amazonでのお買い求めはこちらへ。



また、年末恒例の矢野顕子さんの
「さとがえるコンサート2018」も
開催されます。
(全席指定:¥7,560)



12月2日 埼玉県 三郷市文化会館

開場 17:30/開演 18:00



12月4日 大阪府 サンケイホールブリーゼ

(SOLD OUT)

開場 18:30/開演 19:00



12月5日 愛知県 名古屋芸術創造センター

(SOLD OUT)

開場 18:30/開演 19:00



12月9日 東京都 NHKホール

(SOLD OUT)

開場 17:15/開演 18:00



12月11日 宮城県 仙台電力ホール

開場 18:00/開演 18:30
年末年始に前川清さんの
ディナーショーや公演があります
12月2日

ランチ・ディナー付 

前川清&クール・ファイブショー

由良温泉 八乙女 夕陽の間(山形県)

開場・食事/12:00~ ショー/13:30~

開場・食事/18:00~ ショー/19:30~

昼S席27,000円 A席24,000円 B席22,000円  
夜(宿泊)S席31,000円 A席28,000円 B席26,000円 
(日帰り)B席22,000円



12月16日

クリスマスディナーショー2018

ホテル日航金沢(石川県)

一部 ディナー17:30~/ショー18:30~

二部 ディナー20:30~/ショー21:30~

S席 35,000円 A席 33,000円



12月23日

クリスマスディナーショー2018

ホテルニューオータニ幕張 鶴の間(千葉)

開場/17:45~ 食事/18:00~ 

ショー/19:30~21:00

一般 39,000円



12月25日

クリスマスディナーショー2018

ホテルオークラ福岡(福岡)

受付17:30 食事18:00 ショー19:30

全席指定 38,000円



各ディナーショーの申込みに関しては
前川清さんのステージスケジュールページ
ごらんください。



2019年1月24日(木)~2月4日(月)

50周年記念 前川清特別公演 明治座

第1部「どたばたショータイム! 冷たくしないで」

第2部「50周年記念 前川清 スペシャルステージ」

S席12,000円/A席8,500円/B席6,000円



明治座公演のお申し込みについては
明治座のサイトをごらんください。