みんなで行った、 阿寒きのこの森。
14 ちょっとブレイク。

やがてわれらは、湖を望むキャンプ場に到着。
思い思いにぶらぶらしたり、
ベンチに座ってぼんやりしたり、
やっぱりきのこを探し続けたり‥‥。
そんな自由時間になりました。
ここで、ガイドのおふたりが用意してくださった、
あたたかくて甘いものが‥‥どれだけうれしかったか!

 




コロボックルさん。
籠と鳥つき。
 

このでっかい
傘になる葉っぱ、あれですよ。
コロボックルさんが持ってるやつ。

どんどんゆーないとさんが
コロボックルさんに、
みえて‥‥こないね。

ところでこの方、
手にあの鳥をもっていますね。
なにかしでかそうと思ってるんでしょうか。

キャンプ場。

このあたりはもう、
キャンプ場の目の前です。
「休憩〜」ということになったのに
ゆーないとさんはウロウロ歩いてます。
休憩するのが、もったいない感じ?

なぜ?

鳥を手持ちにしてる理由は、
よく覚えていません。
コロボックルさん
ご自慢のポーズ?
 

茂木さんが「ほら、撮って撮って!」
というのでカメラを向けたら、
ゆーないとが、なんだか分からない
ポーズをとってくれました。

ポーズの意味はよくわかりませんが、
さすがだ!と思いました。




休憩中に
おいしいやつ!
 

え? シメジ?
天然のシメジ?
ハタケシメジっていうんですか。
それが、森の奥じゃなくて
キャンプ場に?
へええーー。
いや、油断してました。

あんぶれら?

モギさんの左手にあるのは‥‥
傘じゃないですか?
アンブレラ持ってたんだっけ??

森と、カッパと、傘。
なんともミスマッチですね。

大雨対策。

じつは、新井さんが
「もしも、すごい雨になったときに、
 カメラを
 守らないといけないですよね。」
といって、
持たせてくれた傘だったのでした。


ハタケシメジ  

香りマツタケ、味シメジ、
などと言われますが、
この、ハタケシメジの味も、
絶品です。

人為的に伐採されるなどして、
地中に埋もれている木材から生えるので、
道路沿いとか広場などでも
よく見かけます。
ですから、いざ採取するとなると、
競争率が非常に高くなります。

普通「きのこ」と呼んでいるものは、
きのこの中の「子実体」という部分で、
いわば、植物で言うところの、花。
きのこの本体は、というと、
地中や枯木の中でカビ状に伸びる、
菌糸体、と呼ばれているものなのです。

見えているところだけではなく、
見えないところに本質がある。

う〜む、きのこは、実に、
様々な思考の
きっかけを与えてくれますね。

ときどき、ふと、思いがけず、
見えないものが見えるときがあるから、
ぼくは森へと
通ってしまうのかもしれません。

(写真/新井文彦)




食えないか!  

自分のきのこを発見できる目、
きのこ・アイズも
大分鍛えられたのじゃなかろうか、
ということで、
ちょっと道をはずれたりして、
きのこ探索寄り道をしてみます。

「み・つ・け・た!」と騒いで
急いで新井さんに見ていただきます。
食べられるきのこであるような
この地味なルックスはどうよ!

「あ、これはヒトヨタケ。
 たべられないこともないですが、
 お酒と一緒に食べると、
 具合がわるくなりますね。
 食べないほうが無難です。」

ガックシ。

こんなにかわいいのに。
こんなに、おいしそうなのに。
こんなにしめじの親玉みたいなのに。

きのこ道はきびしいのぉ〜。

ホメられたい。

いや、うん、わかるよ。
何しろ天然物のシメジを
見ちゃったあとだからね、
休憩中なのにね。
また、火がついちゃうよね。
探しちゃうよね、あると思うと。
「えー!? すごいですね!
 よくこれをみつけましたね!」
って、新井さんにホメられたいんだよ。
わかる。
自分もこのとき探しはじめたから。






今度は頼むよ!  

さあ、恒例となってきました、
ゆーないとさんの
微妙なリアクションコーナー。
今回は、イチイの実です。
さあ‥‥‥‥お味は?

微妙リアクションの二の舞?

あ、これはね、
ほんのりと甘かったんです。
あ〜よかった。
微妙なリアクションの
二の舞にならなくて。
ま、でも、なってるか。
微妙リアクションに。

顔。

「あの味に近い」とか
言ってくれればいいのに、
なぜか彼女は顔ですべてを
表現しようとします。

その表情から「ほんのり甘い」なんて
読み取ることは不可能です。


ちゃんと休憩。  

オンネトーへの
きのこ道をあるいてきたわれわれ、
このあたりで、ちゃんと休憩です。

つい、うろうろしてしまうので
ちょっとばかりみんなで休憩。

このキャンプ場には、
東屋や炊事場などがあるんですよ。

実は疲れてる。

座っても、興奮状態なのですが
足はさすがにちょっと疲れてましたよ。
座ると、足がちょっとだけじ〜んて。






コーヒー。  

いろんなコーヒーを飲んできましたが、
この日、稜さんが淹れてくれたものは、
生涯わすれられない
おいしいコーヒーのひとつになりました。
最高ですよ。
もう、最高!

分岐点。

すごく個人的なことですが、
このコーヒーがおいしすぎて
僕はこのときからコーヒーのことが
好きになりました。

それまでは自分からすすんで
コーヒーを飲もうなんて
思わなかったんですが、
今では自分でちゃんと淹れて
飲むようになりました。

ここが僕のコーヒー人生の分岐点。




スマイルコーヒー。  

社長の笑顔が、
すべてをあらわしていますよね。

へんてこな仲間と
すばらしい森を歩いて
ちょっと疲れてきたら休憩所があって、
その場でコーヒーをたててもらって‥‥。
しあわせだったなぁ‥‥。




スコーンまで!  

コーヒーにぴったりの
スコーンまでふるまっていただきました。
これは、稜さんのお兄さん、
安井岳さんの手づくりなのだとか。
疲れぎみのからだに
甘さがじんじん吸収されていく
感じがしました。
あの甘さ、うれしかったなぁ。

ここのコメントには、きっとみんな、
「ほんとにおいしかったなぁ」
って書くと思うよ?
だって、ほんとうにそうだったんだから!

おいしかったなあ。

この「男のスコーン」は
非常においしかったなあ。
朝御飯をたべてきたとはいえ、
そろそろ小腹がすくくらいの
絶妙のタイミングでした。

求む!

これね、ほんとおいしかった!
いわゆる「おかんのクッキー」的ではなく
ちょっとしっとりしてて、
なんかおいしかったんだよなぁ。
岳さん、レシピ求む!!

告白。

今までスコーンなんて
「なんかパサパサしてるやつだ」
ぐらいにしか思ってなかったんですが、
このスコーンはうまかったっ!
僕がもし女の人だったら
こういうスコーンが焼ける男の人と
結婚したいです。






おしゃべり。  

おおげさな言い方をするならば、
いちばんたのしいこと、
それは「おしゃべり」なのではないかと
個人的には思っております。

この環境で、他愛のないおしゃべり。
ほんとに、たのしかったなー。
いや、なにをしゃべったかは
あんまりおぼえてないんです。
でも、あずまやの下での
あのときのおしゃべりは、最高でした。




生命をふきこむ。  

「あ、鳥をメンテナンスしてる!」
と思って写真を撮ったら、
なんだかメルヘン調に。

あったかいコーヒーを飲んでいたから
レンズがすこし曇ってたんですね。
コロボックルの魔法で
鳥に生命がやどって
今にも飛び立っていきそうだ・・。




よっこいしょ。  

さあ、休憩終了。
あたたかいコーヒーと
甘いスコーンで、
からだもこころも十分回復。
もうすこし、歩きましょう。
もしかして、
また食べられるきのこが
みつかるといいですね。






ライク・ア・犬。  

無言で肩を叩かれて振り返ったら、
こんな状態のひとがいました。
頭のぼんぼんを無言で指さしています。
さっきまでカメラにつけてた
まりもちゃんのゴムを
そこにつけたんだ。
すごく、いいと思います。
いやー、きょうはたのしいね!
すばらしい笑顔だ!

なぜだかふいに、
子どものころに飼っていた
犬のことを思い出しました。
座敷犬、マルチーズ。
頭にこんなぼんぼんをつけてたなあ‥‥。

マルチーズ。

座敷でね、
つけてます、つけてますぼんぼんを。
そしてだいたい多頭飼い・・。

光栄。

座敷犬大好き。
大光栄です。恐縮です。
なんか、たのしくなっちゃってねえ。
すみませんねえ、いつも以上に
のびのびしちゃって。






舐めないけど頬ずり  

これはアマガエル的な物なので、
たぶん、彼女は前にも匂ったことが
あるんだとおもいます。
なので、嗅がず、
頬ずりをしていました。
すごい勇気です。
私は、カエルが相当好きですが
頬ずりまでには至ってません。
修行がたりないです。

だってー!

こんなにかわいいんですよー!
アイラブアニマル。

と言っても、
これは自分では記憶になかった。
というか、頬ずりはやりすぎだろう。
いくらなんでも。
これが、森マジックなのでしょうか‥‥。
自分の行動に、
ちょっぴり動揺しております。

充電、オーケー?

オーケーなようですね。
んじゃあ、また進みましょう。
もうすぐ森とさよならの予感。
さみしいけどねー。

(背伸びをひとつしたら、さあ進もう!
 つづきまーす)
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2010-12-03-FRI
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN