お金をちゃんと考えることから
逃げまわっていたぼくらへ。

第15回 倹約さえしていれば安心なのでしょうか?


こんにちは。
前回のつづきをお届けします。

>立ち読みで購入を決めたんですが、
>この本の「売り方」自体がまた面白いと思うんです。
>では、予約注文をよろしくお願いします。

こういうメールを読むのは、
とっても気持ちがいいんです。
心意気をわかってくださった、というか。
ほんとうに、ありがとうございます。

本屋で買う手間もなく、かといって
きちんと立ち読みをして内容を確かめられる、
このたびの「ほぼ日本屋」形式は楽しいでしょう?

もっとエンジョイするために、
今日も、さっそく立ち読みに入りますね。

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【倹約さえしていれば安心なのでしょうか?】

糸井 今の日本では、
見えない破壊が進んでいると思うんです。
つまり、システムが焼け野原になった状態です。
あちこちのシステムが、
もう江戸のように
火事ぼうぼうになっていますよね? 

さあ、これから何を考えて行くんだ、
という風になってくると、ぼくは
やっぱり、やったことのない経験のなかに
飛びこんでいきたいと思っています。

その時に自分の行く先について学べるのって、
何からと言えば、
やっぱり歴史なのではないかなあと
感じているんです。

そもそも、
邱さんがお書きになっていることも、
実は、いちばん新しい話についての
進んだ情報を述べるというよりは、
新しいものごとを古いかたちの包み紙に入れて、
食べやすくして届けよう
としますよね。

そういうかたちで
お金について考えていけたらいいなあと考えて、
だから邱さんに学びたいと思うんです。

今までお金のことについては、
ほとんどの人たちが
付け焼き刃の認識しか持っていなくて、
倹約してさえいれば安心だ、
と思っていたことがある、
というようなところから、
邱さんとのお話をスタートしましょうか。

そういう人たちは、どこから
お金について考えたらいいのでしょうか?
時代が変わっても
真理は同じという面は強いですね。

……例えば、お金を大切にしない人は、
やっぱり金持ちになれませんもの。
糸井 ぜいたくを覚える事と、
お金を大切にする事は矛盾しないわけですね?
そうなんです。
糸井 そういうところにヒントがあるんだなあ、
きっと。

このまま、明日につづきます。

「本文の立ち読みと並行して、
 それぞれの人が実生活で
 お金についていままでどう思っていたのかを
 ここで読むことが、おもしろいです」

という意見を、いくつか読みました。

そんなら、ゆくぜーーー!ということで、
今日も数通、みなさんからのメールを、
匿名で、順不同で、ここで紹介してみます。

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・立ち読みのコーナーを楽しく見てます。
 糸井さんが、この本を沢山の人達に
 読んで欲しいんだと思ってるのがよく分かります、
 伝わります。
 それこそが金儲けの極意なんじゃないでしょうか。

・毎日出社帰社保育園ピックアップ掃除洗濯食事と
 全てきっちきちの生活をしているので
 読書は本当にぜいたくな時間なのですが
 買いに行く暇がないのが難点でした。
 なかなかE−コマースも安全面から怖かったので。
 ほぼ日なら、立ち読みもとても面白いです。
 2歳児の娘のお金の教育についても
 すこし考えるきっかけになりそうです。
 では楽しみにしています。

・立ち読み版読ませて頂いて、
 全部読みたいと思いました!
 ん〜なんかよくわかんないんですが
 読んでおくと後でか、またはすぐにでも、
 役にたちそー!とか思ったので読ませてください。
 よろしくお願いします!

・サラリーマンになって1年が立とうとしてますが、
 やっと余裕が出てきていろんなことを
 考えられるようになってきました。
 そこでお金のことも考えようかなと。
 いちおう金融事業部ですし。
 Qさんの話しもゆっくりかめるようになってきました。

・私は、現在従業員1名、創業1年と半年という
 小さな会社に勤めています。
 この従業員というのは、私のことです。
 昨年から、いわゆる現在の雇用関係を
 別の関係にしたいと社長と私は考えていましたが、
 さてどんな関係を、要するに、どういう
 お金の関係を造っていけばいいのか悩んでいました。
 先日社長がチィママ制度というのがあるらしい・・・
 ということをどこからか聞いて提案してきました。
 (私の会社はクラブではないが)
 簡単に言うと、売り上げから経費をひいた残りが、
 私の懐に・・ということだそうです。

 売り上げが上がればあがるほど、
 私の取り分は多くなるそうですが、
 今期の決算は、ン百万円の赤字でした。
 私の親はサラリーマン、私も働きはじめて
 20年近く会社は変われど、
 サラリーマンしてきたので、これをどう
 捉えていいのかと悩んでいるところに
 「お金をちゃんと・・」の連載が始まり、
 子供の頃から今までお金に対する考え方、
 どう向き合ってきたかを振り返っています。
 やっぱり、ちゃんと考えて来なかった、
 というのが結論です。

 お金のこと、この本を読んで前向きに考えていきたい。
 会社を運営して1年半の社長の、
 チィママ制度提案が妥当なのか、
 赤字ン百万円をどうするのか
 考え結論しなければならないことだけど、
 私がサラリーという観念を捨て、
 自分の中にあるお金に対する見方に
 風穴を開けたい。と、思うこの頃です。
 では、本が届くのを楽しみにしています。

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みなさん、素敵なメール、うれしいです。

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2001-02-14-WED

TANUKI
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