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おんなのホテル道。 その5




ノリスケ さ、女のご褒美はホテルってことで、
ホテル選びを考えましょう。
ジョージ ああ。
ノリスケ 都会編!
ジョージ うん。例えば自分のご褒美に
何でホテルを選ぶのかっていうと、
多分ゆったりと寝て
朝寝坊をしたいからだと思うのね。
ノリスケ そうね。
ジョージ みんなはホテル選びをする時に、
夜の楽しみを一生懸命探そうとするの。
ノリスケ うん。
ジョージ レストランでどんな晩ご飯が
食べられますかとか、
あるいはエステがどうとか。
ノリスケ ああ。
ジョージ 最近けっこう
スパとかってあるじゃないですか。
ノリスケ お部屋で受けられますよ、とかね。
ジョージ そう。なんだけど、
例えば晩ご飯を贅沢に食べるんだったら
別にホテルに泊まらなくてもいいのね。
つねさん うん。
ノリスケ そうね。いいレストランに
行けばいいんだもん。
ジョージ で、何でホテルに泊まるのかっていうと、
例えばですよ、すんごいかっこいい
自分のご褒美があるとすれば、
これはすっごいステレオタイプで
ヘンテコリンなイメージだけど、
もう残業に残業に残業をくり返して、
もう寝る時間も惜しんで、
だけど週末金曜日の夜、
でもその日も残業があって
10時くらいまで必死になって
仕事をするわけよ。で、仕事を終わって
そのまんま、バタバタバタって
ホテルにチェックインして、
疲れ果ててチェックインして、
で、朝ゆっくり。
つねさん ああ。
ノリスケ いいねえ。
ジョージ これがねえ、すごい生き生きした
自分へのご褒美のような感じがするね。
そうするとね、予約する時に聞くべきこと、
「チェックアウトの時間は何時ですか?」。
女性用の自分へのご褒美ホテルは
絶対にレイトチェックアウトがあるはず。
ノリスケ うん。
ジョージ 例えば週末でなければ
西新宿のパークハイアットホテルは
3時くらいまでチェックアウトがのびるの。
つねさん まさしく、知り合いのオカマの子は、
それをパークハイアットでやってる!
大きい仕事が終わったら‥‥
ノリスケ ご褒美に?
つねさん 自分へのご褒美にパークハイアットで
1泊するんだって。
ジョージ やっぱりオカマって女だわ。
ノリスケ うわあ。
つねさん やっぱりのんびりするって言ってた。
ジョージ で、さきほどの、
朝食をルームサービスでいただけるかどうか。
つねさん うん。
ジョージ これはね、ホテル側としてみればね、
女性1人で泊まりたいのですと
いうふうに予約の電話で言った時に、
この人はビジネスウーマンで
仕事で泊まるのかしら、
それとも自分の時間のために
泊まるのかしらって思うよね。
ノリスケ うん。
ジョージ で、一番最後に
「お電話番号を頂戴できますか?」
って言った時に。
つねさん 03とか。
ジョージ うん。東京なら03とか、
せいぜい045とか042とか
通勤距離圏内の市外局番から言えば、
ああ、この人は多分出張じゃなくて
泊まるんだろうなとは思う。
でも思われるくらいでは仕方がないんで、
もう自分から言っちゃうこと。
つねさん 主張するわけだ。
ジョージ でしょうね。
ノリスケ なるほどね。
ジョージ でもね、正直すぎて
「ここで自分へのご褒美で泊まるんです」
って言うと、電話を受けた方も
ちょっと困っちゃう。
ノリスケ 困っちゃう(笑)。
すっごい困っちゃう、ほんとに。
「ああ、そうですか」とも言えないし。
ジョージ どうしようって思っちゃうから、
「朝、ゆっくりさせて
 いただきたいのですけれど」って。
仕事で泊まってたら朝ゆっくりは
絶対にできないからね。
つねさん うん。
ジョージ で、朝ゆっくりするために
泊まらせていただきたいと
思うのですけれども、
例えば朝食はルームサービスで
頂戴できるんでしょうかって。
ノリスケ ふーん。
ジョージ そうすれば、ああ、申し訳ございません。
ルームサービスはやってないんですって
言ったら、そうですか、
ではご遠慮申しあげますって
切ればいいんだよね。
ノリスケ うんうん。
ジョージ じゃあルームサービス、大丈夫ですよ、
とします。そしたら
何時までルームサービスで
朝食をいただけますか? って訊くの。
例えばヒルトンホテル。
高級であるかどうかは別として、
あそこ24時間、朝ご飯のメニューが
ルームサービスで食べられるからね。
つねさん ああ、そうなんだ。
ジョージ うん。だって時差持って
やってくる人たちって。
ノリスケ ああ、そうかそうか。
つねさん なるほど。
ジョージ 世界中はどこかが朝だから、
24時間朝食が提供できるっていうのは
すばらしいことだよね。
「当ホテルはいつでも
 ご朝食をご用意いたしますよ」
って言ったら、ああ、そのホテルは
私たちのためにあるんだと思えばいいの。
つねさん うん。
ノリスケ じゃあ理想は24時間ルームサービス。
そうでなくても遅い時間まで。
ジョージ ま、せいぜい11時くらいまでね。
つねさん じゃ、ほんとにゆっくりできるね。
ジョージ そしたら次は、チェックアウトの時間、
何時ですか? 10時です。
‥‥ああ、ダメだなあって思えばいいんで。
ノリスケ うん。
ジョージ 12時までです、予約の状況によっては
その後もお使いいただくこともできますよ、
って言われれば、そこに泊まればいい。
つねさん うん。
ノリスケ じゃあ、お部屋のカテゴリーや広さはどう?
だって目が覚めた時に目の前が壁だったとか、
カーテン開けたらすぐ目の前がビルだった、
っていうのはちょっと寂しいよ。
ジョージ うん。それもあるし、
朝が気持ちいいお部屋と
夜が気持ちがいいお部屋があるね。
例えばパークハイアットでいえば、
夜気持ちがいいお部屋は
西新宿の高層ビル街に向いてるところ。
で、朝気持ちがいいお部屋は
実は富士山に向かっている方向で、
超高層ビル街は見えないの。
つねさん うん。
ジョージ そうすると、どういう部屋が好みなのかも
言えばいい。ね。
朝気持ちがいいお部屋をください、
であるとか、ゆっくりと寝たいので、
落ち着くお部屋をくださいというふうに
言えばいい。
ノリスケ うんうん。
ジョージ そうなると、自分は何のために
ホテルに泊まるんだろうってことが
決まってないと、
予約の電話もかけられないってことになる。
ノリスケ ほんとね。
つねさん なるほど。

そっかあ、ムードだけで選んじゃ、
だめなんですねー。
明日に、つづきまーす。

おんなのホテル道。
2007-01-16 その1 アルマーニがホテルを?!
2007-01-17 その2 ブルガリのホテルは?!
2007-01-18 その3 東京のホテルは?!
2007-01-19 その4 御褒美ホテルを選びましょう。

 


2007-01-22-MON

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