ほぼ日テレビガイドシリーズ

春の連ドラチェック2017

あややとふたりのプロフェッショナル
エリカ様、母になる?
そして天海さんはまた左遷!
主演女優は38キロ?

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~

NHK総合●金曜日22時


あやや
『ツバキ文具店』、行きましょう。
NHKです。金曜日の10時は激戦区ですよ。
NHKとTBSがドラマで、
フジテレビは『ダウンタウンなう』、
日テレは金曜ロードシネマクラブで、
ジブリ映画とかをぶつけてきますから。
森下
いろいろと移り変わるけど、
いつの時代もここは激戦区ですよ。
あやや
金曜日の10時って、私の印象だと、
ずーっとフジテレビが
『赤い霊柩車シリーズ』を
やってた印象があるんですよ。
荒井
はいはい、2時間もの、やってましたね。
あやや
で、最近はここに
『セカンドバージン』とかやってた
NHKのドラマ10が移って来た。
で、ますます、ガチな戦いに
なってきた感じがします、金曜10時。
森下
各局、数字を重視するだけじゃなくて、
「いろいろやってみていいよ」
っていう感じの枠だから、
意外なヒットが出るんですよね。
時間帯も深いし。
あやや
という枠でスタートする、
『ツバキ文具店』ですけど、
まず、設定がちょっとおもしろい。
はい、永田さん、お願いします。
──
ええと、公式ページによりますと、
「亡き祖母から『ツバキ文具店』を
 受け継ぐことになった鳩子。
 その本業は文具店ではなく、
 美しい文字を代筆する代書屋でした。
 しかも、手紙を一から考えて書いてくれる、
 一風変わった代書屋でした。
 どうしても言葉に表せない、
 心の奥底の思いを、最高の形で伝えるのが、
 鳩子の新たな仕事です」とのことです。
森下
へー、お手紙を書いてくれるんだ。
荒井
ちょっとおもしろそうですね。
あやや
私、このサービス、利用したいです。
だって、多部未華子ちゃんが
きれいな字でお手紙書いてくれるんですよ。
たとえば、森下さんに手紙を送りたいとき、
代わりに書いてくれるんですよ、一から。
荒井
手紙の内容も一から考える、
というのが設定としておもしろいですね。
──
代筆屋なら、昔からありますからね。
森下
あります、あります。
あやや
あと、手紙を書くといえば、
あれがありますよね、ほら、あの、
有名な‥‥シラクとベルサーチみたいな。
──
シラクと?
荒井
ベルサーチ?
あやや
じゃなくて、ほら、名作の、鼻の、
アカデミーとかもとった、ほら‥‥。
森下
!!!!
『シラノ・ド・ベルジュラック』ですか!
──
シ! え!!
あやや
ああ、それそれ、
『シラノ・ド・ベルジュラック』。
荒井
はっはっはっは!
あやや
私、なんて言いました?
──
『シラクとベルサーチ』‥‥。
森下
シラク大統領と
ベルサーチのお洋服が出てくる
なにかの話なのかと(笑)。
──
『シラノ・ド・ベルジュラック』を
『シラクとベルサーチ』と‥‥。
荒井
はっはっはっは!
あやや
まあまあ、近い、近い。
森下
ぜんぜん近くない。
──
ほんと、勘弁してほしい。
これ、このまま文字にすると、
なんか、すっごいハンパな感じで
「おもしろくつくってる話」
みたいになるんですよ。
荒井
それにしても、間違い方がすごい。
森下
さすが、あやや。
あやや
正しくは、なんでしたっけ?
どんな話でしたっけ?
森下
『シラノ・ド・ベルジュラック』
お鼻がすごい大きい男、
シラノ・ド・ベルジュラックが、
友人にラブレターの代筆を頼まれて、
片思いの女性に偽りの手紙を書き続ける話ね。
あやや
ははぁ、「シラノ」なんですね。
「シラク」じゃなくて。
いやぁ、勉強になります、このコンテンツ。
荒井
それは映画でしたっけ。
森下
もともとはすごく古くからある戯曲。
映画はジェラール・ドパルデューが主演して、
賞をとったりしてましたよ。
荒井
ああ、そうなんですね。
しかし‥‥。
──
はい‥‥。
森下
それにしても‥‥。
3人
「シラクとベルサーチ」(笑)
あやや
いいから! もういいから!
森下
いやー、ドカンと来たなぁ。
──
進まないよ、話が。
「シラクとベルサーチ」で。
あやや
進めてください、話を。
『ツバキ文具店』の話です!
──
はい、ドラマの話をしましょう。
あやや
主演は多部未華子ちゃん。
おそらく、世の中のみなさんは、
多部未華子ちゃんのことを
ファニーフェイスに分類してると思いますけど、
ここらへんにふつうにいたら、
めっちゃくちゃかわいいですよね、たぶん。
森下
多部未華子ちゃん、かわいいですよ。
あと、めちゃくちゃ顔ちっちゃいんですよ。
あやや
やっぱ、芸能界の中にいると、
ちょっと変わったかわいい子、
みたいな印象になりますけど。
ふつうに美少女ですよね。
森下
だってね、
『直虎』に出てる
貫地谷しほりちゃんもね、
ちょっと困った人の役ですけど、
実物見たら、めちゃくちゃかわいいですよ!
あやや
きゃーー、そうですよね!
そうですよね!
森下
ほんと、ほんと!
みんな、貫地谷しほりちゃんのこと、
親しみのある顔で、
女優さんの中ではふつうっぽい、
ぐらいに甘くみてるでしょ、みなさん。
実際見たら、めちゃめちゃかわいいんだから!
荒井
ああー、それは、そうでしょうねぇ。
あやや
貫地谷しほりさんって、
朝ドラの『ちりとてちん』で
ヒロインやったときは、
マイナス思考のさえない感じの役でしたね。
森下
そうそう。でもね、
目もすんごいパッチリだし、
もう、すごくかわいい。
あやや
だから、女優さんたちって、
そういうかわいい人たちが集まる中で
しのぎを削ってるんですよね。
森下
そうそうそう。
おそろしいよ、「かわいい界」は。
あやや
このあいだ、「ほぼ日」で、
「生活のたのしみ展」というイベントを
六本木ヒルズでやったんですけど、
樋口可南子さんが来てくださったんですよ。
でね、ときどきお見かけしてはいるものの、
ああいう、ふつうの雑踏の中で見ると、
もう、びっくりしました、お顔が小さくて!
──
あ、わかる。それ。
あやや
そのとき、樋口さん、
マスクをしてらっしゃったんですけど、
ほら、私たちって、マスクすると、
横から顔がはみ出すでしょ?
デーモン閣下の頬の灰色部分
みたいなところが
マスクからはみ出すじゃないですか。
それがね、樋口可南子さんはね、
ぜんぶマスクなの!
森下
お顔がスポって入っちゃう?
あやや
そうなの、そうなの。
横から顔がはみ出さないんだー、と思った。
とにかく、すごくおきれいで、
「かまわなくていいから」とおっしゃるんだけど、
もう、オーラがすごくて。
オーラ消してるのに、すごいの、オーラが。
──
誰かと話すときに、出ちゃうんだよね。
マスクしてひとりで歩いてるときは
まったく気づかれないくらい自然なんだけど、
知り合いの作家さんたちと会って話すときに
マスクとって話すと、急に、ぱあああっと。
あやや
もう、すごいですよね。
で、一気に人が注目するんですよ。
ほんとびっくりしました。
そういう人の集団なわけですよ、芸能界って。
年末のスタジオ見学のときに
『直虎』の柴咲コウちゃんも拝見しましたけど、
顔、こんくらいだったもんね。
こんくらい、こんくらい!
──
マグカップの直径くらいだったと
お会いした直後に言ってたね。
あやや
もう、ほんと、こんくらい。
──
ちっともドラマの話にならないぞ!
『ツバキ文具店』はどうですか?
あやや
はい、ひとつ、言いたいことがあります!
──
どうぞ!
あやや
このドラマの舞台は鎌倉なんですけど、
多部ちゃんの役名は「鳩子」なんですよ。
個人的には、「鎌倉」「鳩」ときたら、
もう、「鳩サブレー」しかありません!
言われてみると、多部未華子ちゃんって、
鳩サブレーに似てません?
──
ぶっとばすぞ。
森下
すごいね、あやや(笑)。
──
「言われてみると」って、
自分で言ってるだけじゃないか。
荒井
はははははは。
──
ドラマの話を。
神よ、ドラマの話を。
森下
多部ちゃん以外の顔ぶれを見てみると、
かなり、渋いですよ。
奥田瑛二さん、倍賞美津子さん、江波杏子さん。
あやや
最近、奥田瑛二さん、流行ってませんか。
毎クール、いろんなドラマに出てますね。
娘効果もあるんですかね。
森下
奥田さんはもう大ベテランなのに、
気むずかしいところもなく、
気軽にいろいろやってくださると
聞いたことがあります。
あやや
へぇー-。
荒井
ドラマの方向性としては、
ハートウォーミングな感じですかね。
あやや
だと思いますけどねー。
ミステリーとかじゃないですよね。
森下
おそらく。
原作は小川糸さんですね。
『食堂かたつむり』を書いた人。
あやや
ああ、じゃあ、心温まる系かな。
荒井
手堅い感じがしますね。
金曜10時っていう枠を考えても。
森下
そうですね。見ると、おもしろいっていう。
あ、内田さんだ。
『ごちそうさん』のとき、ご一緒しました。
制作統括の内田ゆきさん。
あやや
おお、ますます手堅い。
おもしろそうです、っていう
無難な感じにまとまりましたけど、
いいでしょうか?
──
けっこうですとも!
「シラクとベルサーチ」から
よく持ち直したと思います。
あやや
もうやめてくださいそれ。
森下
「シラクとベルサーチ」‥‥。
荒井
「シラクとベルサーチ」‥‥。

リバース

TBS●金曜日22時


あやや
金曜の10時は激戦区だという話をしましたが、
その激戦区、『ツバキ文具店』と重なっている
『リバース』、いきましょう。
森下
はい、藤原竜也さん。
荒井
また、なんか、藤原竜也さんが
追い詰められている風ですね。
あやや
藤原竜也さんは追い詰められてますよねー。
このあいだも、なんかのドラマで
濡れ衣着せられてたような。
森下
そうですね。
──
天海祐希さんは左遷率が高い。
藤原竜也さんは濡れ衣率が高い。
あやや
なんなんだろう、この濡れ衣率。
森下
やっぱり、なんというか、
信用が置けない感?
──
ほめてますね?
森下
ほめてます、ほめてます!
ミステリーやサスペンスで
ほんとうに助かる個性です。
──
ちなみにこのドラマ、ジャンル的には
「ヒューマンミステリー」とあります。
森下
ほら、藤原竜也さんがハマりそうなジャンルです。
あやや
原作は、湊かなえさんですね。
これ、「イヤミス」だね。
──
「イヤミス」?
あやや
「イヤな気持ちになるミステリー」です。
──
そんなことばがあるの?
荒井
けっこう言われてるらしいですよ。
あやや
あるんですよ、「イヤミス」。
森下
いまもう、ジャンルのひとつになってますね、
「イヤミス」。
荒井
いやーな感じが残る。
ちょっと後味の悪いミステリー。
──
湊かなえさんって、そういうの多いですよね。
あやや
そうそうそう。
今回もねぇ、いやーな感じですよ。
ちょっと読んでみますよ。
「人生初の親友。大学の仲間との旅行。
 そこで起きた事故、親友の死。
 残された仲間たちと共有することになった秘密。
 卒業後主人公は地味な生活を送りながらも。
 なじみの珈琲店ができ、恋人もでき、
 ようやく幸せな日常を手に入れたと思った矢先、
 自分を人殺しだと糾弾する
 脅迫状を突きつけられます。
 脅迫状の送り主は誰か。
 親友は本当に事故死だったのか。
 親友は自分のことをどう思っていたのか。
 男同士の友情と確執を、
『夜行観覧車』『Nのために』の
 スタッフが作りあげる‥‥」とあります。
荒井
うわぁ、これは、いやな感じですね。
もちろん、ほめてます。
森下
藤原竜也さんがはまりそう‥‥。
ほめてます。
あやや
湊かなえさんの原作の
『夜行観覧車」『Nのために』
わたし両方見ましたけど、
最後までどうなるのかわからなくて。
どっちも最終回を一番最初に観たかった!
荒井
ははははは。
つまり、最後までおもしろかったんですね。
あやや
そういうことです。
──
でも、いやな後味になるドラマって、
たとえおもしろかったとしても、
いやな気持ちになるんだったら、
観る前に覚悟が必要だったりしない?
あやや
あ、それははっきり答えがあります。
ドラマの「イヤミス」は、
最後の最後は
そこまでいやな気持ちにはさせません。
──
あ、なるほど!
あやや
映画だと、あるんですよ。
ほんとの「イヤミス」が。
観てちょっと凹んじゃう、みたいなのが。
でも、ドラマの「イヤミス」は
そこまで気分の悪いものには仕上げません。
──
なるほど、なるほど。
いいこと知った。
ちょっと後味の悪そうな原作でも
テレビドラマになると、
そこまでイヤにはしない。
あやや
傾向として、ね。
荒井
これ、武田鉄矢さんが、
10年前の事故のこと探る刑事の役ですね。
だとすると、森下さんが脚本を書いた
『白夜行』みたいな感じ?
あやや
ああ、ほんとだ、同じ役回りだ。
武田鉄矢さん、こういうしつこい刑事を
やらせるといいんですよねー。
森下
ね(笑)。
あやや
『ストロベリーナイト』の刑事とか、
もうほんとに、いやなやつだったよね。
でも、『白夜行』がはしりですよね、
武田鉄矢さんにいやな役をやらせるのは。
森下
「いやな役をやらせるはしり」(笑)。
あやや
『白夜行』のとき、武田鉄矢さんに
ああいう役をお願いしたのは、
なにか理由があったんですか?
森下
なんでだったかなぁ。
『金八先生』も『白夜行』もTBSですから、
つながりやすかったのかなぁ。
詳しいいきさつは忘れちゃったんですけど、
オファーしたときに、ご本人が、
「『金八先生』で子どもたちに
 いいことばっかり言ってきたから、
 こういう、子どもに厳しく接するいやな役を
 ちょうどやりたかったんだ」って、
おっしゃってたそうです。
あやや
ああー、いいなぁ(笑)。
でも、ほんとに、あの役はよかった。
武田鉄矢さんの違う扉を開けましたよね。
荒井
「笹垣刑事」でしたっけ。
じわじわ迫ってくる感じが‥‥。
あやや
怖かったよね!
森下
進撃の笹垣刑事。
あやや
怖い。ここでの
武田鉄矢さんにも期待します。
荒井
武田鉄矢さんに
じわじわ追い詰められる藤原竜也さん。
いや、いいなあ(笑)。
森下
藤原竜也くんに疑惑がかけられるわけね。
事故なのか、殺したのか、みたいな。
それは、ぴったりですよ。
あやや
あの、関係ないですけど、藤原竜也さんって、
背が高いのに顔が赤ちゃんみたいで、
でも手足は長くて、なんていうか、
バランスが独特ですよね。
森下
あ、わかるかも。
八重歯もかわいくて、
ベビーフェイスなんだよね。
あやや
でも身長は180近くあるんですよ。
見えないでしょう?
──
へー、見えない。
荒井
なんていうか、
『キャプテン翼』の背景に
いそうな感じというのかな。
ウーン、伝わるかなあ。
──
なんですか、それ(笑)。
荒井
なんか、スクエア感があるというか。
いい意味でシルエットが四角い感じというか。
──
「いい意味でシルエットが四角い」(笑)。
あやや
なんとなく、わかる。
森下
で、手足長いんだよね。
あやや
そう。
ほんとに見た目が不思議なの。
──
もう少しドラマの話をお願いします。
森下
脚本、奥寺佐渡子さんですよね。
はじめはすごく意外だったんですよ。
だって、アニメ『サマーウォーズ』とか
すごくさわやかな話を書く人だと思ってたから。
でも、『夜行観覧車』も『Nのために』も
同じ奥寺佐渡子さんですから、
スタッフ的には盤石じゃないでしょうか。
あやや
ちなみに、脚本家、
もうひとりいらっしゃいますね。
奥寺さんのほかに、清水友佳子さん。
森下
『夜行観覧車』のときも、このおふたりですね。
──
なんか、スタッフも安定していて、
安泰な感じがありますね。
荒井
そうですね。
安心して、みんなで、イヤーな感じの
武田鉄矢さんをたのしみましょう。
あやや
‥‥いま、公式ページの人物相関図を
見てたんですけど、おそらく、
この中に犯人がいるんですよね。
森下
まあ、原則としては、そうなるね。
あやや
でも、こうして見てると‥‥
藤原竜也さんが犯人としか思えない‥‥。
──
こらこらこらこら。

100万円の女たち

テレビ東京●木曜日25時


あやや
『100万円の女たち』はどうですか。
なんと、主演が野田洋次郎さん!
森下
RADWIMPSのボーカルの人ね。
──
え。
荒井
RADWIMPSの人です。
あやや
映画『君の名は。』の主題歌の
『前前前世』でおなじみの。
♪テレレレレンレレ、レンレンレー
森下
んんん?
あやや
♪テレレレレンレレ、レンレンレー
荒井
‥‥それは、メロディーが違う。
森下
うん。それ‥‥なに?
あやや
あれ?
♪テレレレレンレレ、レンレンレー
テレレレレンレレ、あれ?
荒井
それは、「BUMP OF CHICKEN」だ!。
あやや
あ、そうか。
森下
それは『望遠鏡』でしょ!
荒井
『天体観測』です!
森下
ひぃ、しまった!
あやや
あはははははは。
──
なにがなんやらです。
森下
すみません、すみません。
──
ええと、RADWIMPSのボーカルの人が
演技をやるの?
あやや
そう。この人、映画も出てますよね。
森下
『トイレのピエタ』で主演。
あやや
音楽もやる、俳優もやるっていう。
──
へーー。
荒井
ちょっと変わったドラマなんですかね。
あやや
あ、そうですね。
これ、マンガが原作なんですけど、
読んでみたらめちゃくちゃシュールでした。
謎の女5人と同居する管理人の話なんだけど、
女の人たちが毎月100万円を
家賃兼生活費として払うんですよ。
で、毎月100万円の家賃を払える彼女たちは、
いったい、なんの仕事をしてるんでしょうか、
というような話が展開されていくんです。
──
「すべてが謎のシェアハウス」だって。
あやや
とにかく、不思議で、シュールで、
家にいるときは
裸で過ごす女性とか出てくるんです。
荒井
あ、新木優子さん、ここにも出てますね。
あやや
そうそう。ね。
『CRISIS』に抜擢されてた新木優子さん、
出てるでしょ。明らかに売り出し中ですよ。
森下
謎の美女5人は、その新木優子さんと、
福島リラさん、松井玲奈さん、
我妻三輪子さん、武田玲奈さん。
あやや
で、管理人のお父さんの役が、
リリー・フランキーさんで、
なんと死刑囚なんですよ。
森下
へぇー。
荒井
聞けば聞くほどよくわかりませんが、
魅力は感じますよね。
あ、テレ東の深夜なんですね。
あやや
テレ東のこの時間はおもしろいですよ。
森下
うん。
荒井
音楽がコトリンゴさんですよ。
『この世界の片隅に』の音楽の人です。
──
じゃあ、『君の名は。』と
『この世界の片隅に』とが、
このドラマでコラボということ?
あやや
ああーー、そうだ。
森下
ほんとだ(笑)。
荒井
いいところに気づきましたね。

女囚セブン

テレビ朝日●金曜日23時15分


あやや
もう1本、行ってみましょう。
『女囚セブン』です。
森下
これは、七人の女囚ってこと?
荒井
それにしたって、タイトルが‥‥。
あやや
女囚、じょしゅー、じょしぇー、セブン、
じょしぇーセブン、女性セブン。
荒井
‥‥ダジャレだ。
──
ええと、『民王』『SPEC』の脚本家の
完全オリジナルストーリーらしいです。
森下
あ、西荻さんだ。
あやや
わたし、西荻弓絵さん好きです。
大丈夫だ、きっとおもしろい。
森下
うん。
──
おお、いきなり太鼓判。
あやや
だって、
『ダブル・キッチン』もおもしろかったし、
『ケイゾク』もおもしろかったし。
荒井
テレビ朝日だし、
時間も『民王』と同じですね。
あやや
まあ、問題は、内容が
まったく読めないということですね。
だって、「女囚」だからね。
森下
梶芽衣子様が出ますよ。
『女囚さそり』の梶芽衣子様ですよ。
「女囚」へのオマージュ。
荒井
剛力彩芽さんが女囚役に初挑戦。
──
「女囚役に初挑戦」(笑)。
だいたいみんなそうだろう。
森下
梶芽衣子様以外はね。
荒井
でも、これ、やっぱり、
お話はおもしろそうですよ。
「刑務所群像コメディ」らしいです。
──
「刑務所群像コメディ」(笑)。
そりゃまあ、群像劇だろう。
あやや
刑務所という世界を舞台にした女たちの戦い。
荒井
ってことは、刑務所の中で
権力争いとか、やるってことですよね。
森下
どういう展開なんだろう。
あやや
でも、女囚たちの顔ぶれがいいですね。
木野花さんとかいますよ。
──
メガネ会計ババアだ。
荒井
メガネ会計ババアです。
──
平岩紙さんもいる。
あやや
あと、橋本マナミさんもいるんだね。
森下
‥‥ぶふぁ!
──
どうしましたか。
森下
す、すみません、
番組の公式ページを見てたら、
橋本マナミさん本人のツイッターが
紹介されてたんですけど、
「囚人服のセクシーな着こなし方」
というセクシーな写真とともに‥‥。
あやや
ははははは。
荒井
そこかーい(笑)。
囚人服にセクシーもなにもないだろうに。
森下
セクシー要員なのか、やっぱり。
あやや
しかし、このお話、どうなっていくんだろう。
だって、刑務所の中だけだよね?
荒井
どうなんでしょう。
刑務所の外の世界が関わってくるのかどうか。
森下
高嶋政伸さんが
総理大臣のイスも狙ってる法務大臣の男で、
剛力さんの冤罪の秘密を握っている、
という設定らしいですから、
そのへんが縦軸として走るのかな。
あやや
なんか、観たらおもしろそうですね。
「刑務所群像コメディ」に期待します。
荒井
『ケイゾク』とか『SPEC』とかも、
お笑い要素がありつつ、成功してますからね。
森下
うん。
あやや
脚本が西荻さんだっていうのは大きいですね。
おもしろくなると思います。


(つづきますーーー!)
2017-04-30-SUN

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN