HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
ほぼ日の健康手帳


ほぼ日をお読みのみなさまへ。


こんにちは。
わたしは、内科医の本田美和子と申します。
国立国際医療研究センターに勤める勤務医で、
ほぼ日では、からだや健康についての連載をしたり、
「ほぼ日の健康手帳 Dear DoctorS」
を作ったりしています。

今回の震災に際して、
ぜひお役に立てていただければ、と思うことがあって
手紙を書いています。

今、多くの方々が
おけがや体調不良、持病の悪化などで
お困りになっていらっしゃるのではないか、と
心配しています。

また、幸い、今お元気でいらっしゃる方々も
今後の状況の変化によっては、
健康をそこなう事態になるかもしれません。

現在、被災地では多くの医療機関が
懸命に診療を継続していますが、
必ずしもご本人の体の記録(カルテ)が
受診した医療機関にあるとは限りません。

初めて会う看護師や医師であっても、
ご自分のこれまでのからだや健康のことを
うまく伝えることができるように、
ご自分のからだの履歴書を作って
いつも持っておくと役に立ちます。

「ほぼ日の健康手帳 Dear DoctorS」の中から、
とりわけ、今、きっと役に立つ項目を選びました。
この中には、医療従事者が、
目の前の患者さんについてとっさに知りたいことが
ほとんど含まれています。

印刷ができる環境にある方々は印刷して、
そうでない方々は
この項目を何でも良いので何か紙に書き出して、
ご自分、ご家族、お近くの方々の
「自分のカルテ」を作っていただければ、と思います。

医療機関や避難所などで
まとめて配っていただいてもよいかもしれません。

「自分を守る」ために、きっとお役に立ちます。
もしよろしければ、どうぞお使いになってください。

本田美和子

2011年3月14日 11:00


この用紙の使い方の例
いざという時のために、自分でいつでも持っておく
仮設診療所で問診用紙に使う
受診した患者さんへ今後のために渡す
できれば、被災地に入る医療チームが印刷して持参する




「ほぼ日の健康手帳 Dear DoctorS」簡易版 『初めて会う医師や、看護師へ伝えたい、  健康の基本情報。』をダウンロードする。
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