『秘密』の世界観を語ったり、
『相棒』の脚本家に注目したり。

秘密
テレビ朝日系●毎週金曜日午後11時15分
あやや さぁ、つぎはどのドラマにしましょうか。
森下 じゃあ、『秘密』。
あやや 『秘密』!
荒井 どうしたんですか。
あやや 『秘密』‥‥すいません、
ひとこと、言ってもいいですか。
荒井 ずっと言いまくってるじゃないですか。
あやや この、『秘密』の情報が発表されたとき、
私は思わず、イスを蹴飛ばして立ち上がり、
拳をにぎりしめて、こう叫んでしまいました。
‥‥‥‥違うっっっ!
森下 なにが。
荒井 なにが。
あやや 『秘密』は、志田未来ちゃんじゃない!
森下 どういうこと?
あやや あのですね、先に言っておくと、
志田未来ちゃんはなんにも悪くないんです。
演技も上手だし、個人的にも好きです。
ただ、『秘密』といえば、
やっぱり、あの映画じゃないですか。
荒井 小林薫さんと広末涼子さんの。
あやや そうです、そうです、
で、お母さんが岸本加世子さん。
あのとき、主役を演じた広末涼子さんは、
十代で、ものすごく初々しかったけど、
同時に、どきっとするような
色香も持ち合わせていたわけですよ。
森下 あー、わかります。
あやや つまり、大人への階段を、
一、二歩、上がりかけてた。
だからこそ、小林薫さんとのラブシーンが、
ありえるように感じられたんですよ。
もっと言っちゃうと、
たとえば、小林薫さんの立場からすると、
あわよくば、みたいな気持ちだって
なくはなかったかもしれないですよ。
いや、実際にどうだったかとかじゃなくて、
その、あわよくば、みたいなところが
ちらちらするからこそ、あの『秘密』の世界って
ドキドキできたんだと思うんですよ。
森下 うん。そのいやらしさが『秘密』の肝だからね。
あやや そう、そうなんですよ!
ひとつの家の中に父と娘って言いながら、
夫婦が住んでた、男女が住んでた
っていうところに、まさに『秘密』な
独特のエロスがあったわけじゃないですか。
荒井 というときに、志田未来ちゃんだと
どうだろうかっていうことですね。
あやや そうなんです。
もう一回言いますけど、
志田未来ちゃんが悪いわけじゃないです。
ただ、あの独特の世界とは
違ったものになるだろうなあと。
森下 なるほどー。
まあ、映画とは違う『秘密』を
あえて目指すっていう道もあるけど。
あやや はい。それならそれでいいとは思います。
でも、『秘密』だからなあ。
荒井 たとえば、誰なら、納得できます?
あやや うーんとね、武井咲ちゃんとか。
荒井 あーーー。『GOLD』に出てた人。いいですね。
あやや それなら、『秘密』だなあって思う。
森下 あややは、映画の『秘密』が好きなんだね。
あやや ‥‥そうですねぇ。うん。そうです。
なんていうんでしょう、あの感じ。
ちょっとした、おぞましさがあるじゃないですか。
森下 おぞましさね(笑)。
あやや どうせ『秘密』をやるなら、
あのいやらしさ、おぞましさを
味わわせてほしいんですよねぇ。
荒井 でも、志田未来ちゃんが
このドラマをきっかけに
ちょっと大人な感じに、
ひとかわむけるかもしれませんよ。
あやや それはわかります。
で、起用した人たちにも
そういう狙いがあるというふうにも
感じられなくはないんです。
でもね、そうだとするとね、
『秘密』の世界をないがしろにしてるというか、
そういう、体当たりの場に、
『秘密』をつかってほしくないなぁと思うんです。
森下 やっぱり、『秘密』が好きなんだね。
あやや そうですね!
そういうことだったんだ、
ドラマの発表を聞いたときに
とにかく「違うぞ」って思ったのは。
いまわかった。
荒井 うん。広末版がよかっただけにね。
相棒season9
テレビ朝日系●毎週水曜日午後9時
あやや ええと、ちょっと落ち着いて、
『相棒season9』行きましょうか。
森下 はい、はい。
荒井 落ち着いて話せますね、『相棒』だと。
あやや ええ、なにしろシリーズ9作目です。
安定感が違います。
森下 もう、ミッチーにも
みんな慣れてる感じですかね。
荒井 慣れましたけど、個人的には、
やっぱり前の組み合わせがいいですね。
あやや ああー、薫ちゃん。
荒井 うん。寺脇康文さん。
及川光博さんもいいんですけど、
両方がクールなキャラクターよりは、
一方に熱い人を置いてもらったほうが
メリハリがあって、おもしろい。
あやや 私はミッチーも好きですけどねー。
あの、物語の展開としては
薫ちゃんを戻すっていう可能性も
残されてるんですよね。
荒井 ああ、死んだわけじゃないですからね。
まぁ、でも、しばらくはこのままでしょう。
たとえば、視聴率が下がってきたりしたら
そういうこともあるかもしれませんけど、
そうとう視聴率高いですからね。
あやや だって、うちの父親とか、
ずっと観てますもん、これ。
森下 ファンは多いですよ。
荒井 なんだかんだいって、
17〜20パーセントくらいとってる。
あやや さすが、
9シリーズ目に突入するだけありますね。
森下 でも、すごいですよねー。
9シリーズ目ですよ? 9ですよ?
ずっと同じひとたちでつくるんじゃないにせよ、
たいへんだろうなー。
マンネリとの戦いとまではいわないけど、
続ける難しさってきっとあると思う。
あやや そういう意味では私、
『相棒』は回によって楽しみ方が
変わってきていますね。
荒井 どういうことですか?
あやや その回の脚本家が誰かっていうのに
注目しながら観てるんですよ、最近。
「あ、輿水(泰弘)さんの回だ」とか、
「やった、今週、戸田山(雅司)さんだ」とか。
荒井 マニアですね、もう(笑)。
森下 マニアだー(笑)。
あやや ふふふふ。
輿水さんと戸田山さんの回は楽しみで。
森下 とはいえ、私も、古沢さんの回は
すばらしいと思って観てる。
あやや あ、古沢さん! すばらしいですよね。
古沢良太さん。『キサラギ』の人ですよね。
荒井 あ、そうなんですか。
森下 『外事警察』とか。
荒井 『外事警察』! おもしろかったなぁ。
森下 すごく凝った脚本を
お書きになる方なんです。
あやや そういう、脚本家の方によるテイストの違い、
なんていうところに気づくと、
また、一段と深く楽しめますよね、『相棒』。
荒井 いやぁ、やっぱり、
強いわけですね、『相棒』。
検事・鬼島平八郎
テレビ朝日系●毎週金曜日午後9時
あやや つぎ、わたしけっこうこれ、
たのしみなんですよ。
『検事・鬼島平八郎』。
森下 ハマちゃん(?田雅功)だ。
あやや ハマちゃんです。
タレント活動以外のときは
名前の漢字が旧字で表記されるそうです。
9年振りのドラマ主演だそうです。
森下 44歳の新米検事役。
あやや ベタに想像すると、エリート検事たちのなかで
熱血検事としてひたむきにがんばる、みたいな。
森下 うん。せっかくの主演ですから、
ベタなハマちゃんが観たいですね。
荒井 テレ朝だから、良質な検事モノとして
堅く当てる可能性もありますよね。
森下 あと、勝手な予想ですけど、時代を反映させて、
検察内部のエリートによる
「改ざん事件」がテーマになったり
するんじゃないかな(笑)。
荒井 あー(笑)。
あやや フロッピーディスクの中のデータの
日付を変えたりするわけですね(笑)。
森下 で、ハマちゃんが、
「どうしてそんなことを!」って、
組織の決定に反発したり。
あやや うん。やっぱり、ベタで行ってほしいですね。
森下 せっかくハマちゃんが真ん中にいるんだからね。
思いっきり人情ものに振るとか、
もう、恥ずかしがらずにベタでいってほしい。
荒井 テレ朝なら、上手にやるかもしれません。
森下 うん。
あやや あと、言っておきたいこととしては、
事務官役の濱田岳さん、好きです、私。
いろんなところで、ちょこちょこと、
いい脇役を演じてらっしゃいます。
いま、すごくおもしろい役者さんだと思います。
荒井 『太陽と海の教室』の生徒だった人。
あやや ああ、そうです、そうです。
あとですね、このドラマ、
女性陣の配役が、味わい深いです。
内田有紀さんがエリート検事役で、
西山茉希さんが若手検事役。
なんというか、繊細な心臓手術を
真っ黒に日焼けした、
太い腕の坂口憲二さんが行うような
微妙な違和感が‥‥。
一同 (笑)
あやや 私、西山茉希さんは、若手検事よりも
あの役をやってほしいな。
よく、刑事モノのドラマで出てくる、
「下の喫茶店のバイトの女の子」。
ナポリタンとか持って来ちゃう子。
森下 ああー(笑)。
あやや で、若手の刑事たちから、
「関係者以外立ち入り禁止だぞ」
とか言われて、ぷんぷん怒ったりするの。
そういうの、やってほしい。
森下 だいぶ、古いタイプの刑事ドラマだね。
荒井 うん。完全に昭和です。
あやや そうなんですぅー、
よく言われるんですよ、
私、基本的な価値観が
コテコテの昭和なんですよ。
森下 そういう歳でもないのになぁ。
あやや 小2ぐらいからワイドショー大好きで、
ずっとテレビ観てたからかな。
荒井 小2からワイドショー(笑)!
霊能力者 小田霧響子の嘘
テレビ朝日系●毎週日曜日午後11時
あやや 続いて、『小田霧響子の嘘』。
森下 意外なドラマを(笑)。
あやや はい。どうしてこれを挙げたかというと、
テレビ朝日の、あれをやってた枠なんですよ。
「おれ、負げね」って言ってたやつ。
荒井 あー、あれですか(笑)。
森下 『女帝 薫子』ですね。
あやや そうそうそう、
『女帝 薫子』をやってた枠で、
あの、これは褒めことばですけど、
すっごい、くだらなくって。
荒井 バカ枠、とでもいうような(笑)。
あやや バカ枠なんです、これ。
まぁ、ことばはよくないですけど、
「バカドラ」っていうか。
森下 あ、でも、あってほしいですよ、
ひとつのクールに、この手のドラマは。
今期、ほかにないじゃないですか。
あやや そうなんですよ。
荒井 なんか、今季のラインナップ、
堅いんですよね。
森下 そうそうそう。
お堅い感じのドラマがそろってて、
ちょっと息が詰まりそうな感じだから。
あやや ドラマって、そんなにマジメなもの
ばっかりじゃなくてもいいですよねぇ。
こういうコミカルなドラマを観て
スカッとするのも醍醐味ですよ。
日曜日の夜に肩の力抜きながら観て、
また明日から仕事がんばろー、みたいな。
森下 いいんじゃないですかね。
荒井 いいんじゃないですか。
あやや あと、おしまいにひとつ、
完全に自分勝手な予想をつけくわえます。
主演の石原さとみさん、
恋してますね、きっと。
なぜなら、キレイになりました!
きっとこの子は、恋してる!
森下 おばちゃんみたいなこと言ってるね。
荒井 昭和のワイドショーで育った子ですからねぇ。



(つづきます)

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2010-10-27-WED