おいら。
with ほぼ日テレビガイド
〜天海祐希主演『離婚弁護士』を見る夕べ〜
第六話を見て。

永田 はい、みなさん、お疲れさまでしたー。
西本 お疲れさまでしたー。
糸井 はい、お疲れー。
永田 今日もたっぷり語っていきましょう。
ええと、どこからいきましょうか。
糸井 はい! まず、ぼくから最初に
言っておきたいことがあります!
永田 おお! お願いします!
糸井 『トロイ』の主演をつとめることで話題の
ブラッド・ピットさんなんですが‥‥。
永田 その話は『離婚弁護士』と関係があるんですか?
西本 まあ、聞きましょう。
糸井 ブラッド・ピットと、
品川庄司の品川は、似てる!
永田 え〜、つぎの話題に‥‥。
糸井 ほんとうに似てる!
ウソだと思ったらくらべてみてくれ!
あのふたりは顔の成分がいっしょ!
先祖が同じ!
永田 だから、ドラマに関係する話を
言ってくださいよ。
西本 でも、冒頭にブラピの名前があったら、
けっこう読み手を
ひきつけるかもしれませんよ?
糸井 そうですよ。そういうことも考えて、
ぼくは冒頭にこのネタをアピールしてるんです。
永田 「ネタ」って(笑)。
西本 じゃあ、つかみのネタは終わったところで。
糸井 あと、グーグルで、
「ブラピ 品川」って検索したら、
必ずこのページがヒットしますよ?
永田 もういいです。ええと、今日はぼくら、
ちょっと変わった見方をしてみましたね?
糸井 そうでしたそうでした。
「極力、しゃべりながら
 ドラマを見てみよう!」ですね。
西本 なかなかうまくいきましたよね。
序盤は、にぎやかにたのしみました。
しかし、後半はまたしてもじっくりモードに。
糸井 いつもの3人でしたね。
永田 ええ。まあ、でも、上出来ですよ。
女子部から「あいつら怖い」と言われるほど、
いつもは黙って集中して見てますからね。
糸井 たしか、序盤の、
しゃべってたときだったと思うんですけど、
ぼくが「おお、いいね」みたいなことを
言ったところがありましたよね?
永田 ありました。
西本 ありました。
糸井 あれは、どこでしたっけ?
永田 えっと、どこでしたっけ?
西本 ああっと、どこでしたっけ?
永田 遺言書いてたら、そこに
MEGUMIが入ってきたときでしたかね?
糸井 いや、そこじゃないですね。
もうちょっとまえだと思う。
西本 けっこう最初のほうでしたよね。
糸井 なんで憶えてないんだ!
永田 自分で憶えててくださいよ!
西本 たった1時間ほどまえのことが
なんで思い出せないかなあ‥‥。
糸井 あー、気持ち悪い! どこだっけ?
永田 ちょっと最初から振り返ってみましょうか。
まず、結婚式のシーンですよね。
糸井 あ、そこだ! 思い出したわ。
西本 早っ!
糸井 結婚式のブーケトスの場面に反応したんです。
陣内さんが、独身の間宮に向かって、
「ブーケトスを受け取りに行けば?」と言う。
間宮はそれを聞いてにっこり笑い、
「いままでさんざん受け取りました。
 その結果が、これですよ」
と切り返して自分を指さす。
このやり取りは好きですねえ。
腑に落ちる感じがしますよね。
意外なオチではないけれども、
落とし込み方がキレイで、いいです。
永田 なるほど。あそこは軽妙でしたね。
糸井 そうそうそう。
西本 え〜、ブーケトスと言えば、
私、ひとつ語るべきことがあります。
永田 どうぞどうぞ。
西本 間宮貴子法律事務所だけでなく、
東京糸井重里事務所にも、
ブーケトスの達人がいます!
糸井 あ、わかった。
永田 ひょっとして?
西本 前職からつき合いのある
ぼくが言うんだから間違いありません。
あかり師匠です。
あいつは、「ブーケトス界のイチロー」です!
糸井 ドラマの話をしなくていいんですか?
永田 じゃ、ぼくがいきましょう。
ええとですね、あの、率直にいって、
間宮法律事務所は
組織としてどうかと思いますよ。
西本 あっ、いえてる。
あれじゃチームとしてダメですよ。
糸井 ええ、ええ。いま、うちの職場でも
チームプレーが大きなテーマですからね。
ぼくも零細企業の責任者として、
あの組織には言いたいことが
たくさんありますね。
永田 だって、ひと言かけて、
ちょっと協力し合うだけで
ずいぶん楽になるはずですよ。
糸井 そうだよね。
あの、「モーガンなんとか社」に出す
スキームづくりもさあ‥‥。
さんにん みんなでやれよ!
糸井 レポートを提出するにあたってさ
何のデータをインプットするかで
すごく内容も変わると思うんですよ。
だから、そこは、玉山君が
外を回って資料を集めてくるとかさあ。
永田 ミムラが書類の見栄えをよくしたりとか。
西本 社運をかけるべき
大きな仕事なんだから‥‥。
さんにん みんなでやれよ!
糸井 だいたい、あの、
もうひとりの弁護士は何やってるんだ。
あの、ひょろっとしたほう。
永田 サスペンダーのほうですね。
糸井 そうそう、「サスペンダー刑事」!
永田 「デカ」じゃないだろ!
弁護士、弁護士!
糸井 あいつもなんかできるだろ。
同業者なんだから。
永田 たしかに、たしかに。
少なくともミムラが
「友だちのお父さんがたいへんなんです」
って言ってきたときに、
「そこはオレが引き受けよう」
って言っていいですよね、
あのサスペンダー刑事は。
西本 弁護士、弁護士。
糸井 いや、いいところをついてくれました。
あの事務所はどうにかするべきです。
あんなんじゃ仕事になんないよ。
零細企業社長としては、
永田くんがドラマを見てチームプレーについて
突っ込んでくれたのはうれしいですね。
西本 じゃあ、ぼくも、
糸井事務所の営業担当として言いますけど、
弁護士としては優秀かもしれませんが
間宮のあの営業スタイルはありえないですね。
永田 コンペに落ちて当然だと。
西本 ええ。あんなんじゃ話になりません。
たぶん、先方からしてみると、
「話を聞いてあげましょう」
っていうことじゃなくて、
「うるさいからプレゼンだけさせてあげるよ」
っていう感じですね、きっと。
「そこで落とせば文句ないだろ」
くらいの話なんですよ。
糸井 だってあれは、
すでに長いつき合いがある他社があるのに、
それを横取りしようとしてるわけだからね。
西本 資料を徹夜でまとめただけじゃ
勝ち目がないですよ。
もっとこう、人間的な結びつきなんかを
アピールしていかないと。
あんな営業はありえないです。
糸井 そのあたりがまた妙にアメリカ的なんだよね。
つまり、社会を肉食動物の群れみたいに
とらえているわけです。
ひと昔まえのアメリカのドラマみたいにね。
あれはマイケル・J・フォックスが
「ようし! 負けないぞっ!」
ってがんばるようなパターンですよね。
西本 80年代な感じですよね。
糸井 そうですね。
もう少し現代的に見せてほしいですね。
たとえば間宮がエイズになったりしてね。
もめたりしてね。解決したりしてね。
永田 唐突な展開ですね。
もうちょっとほかに
時代の見せ方はないんですか。
西本 『摩天楼はバラ色に』から
『フィラデルフィア』だ(笑)。
糸井 あいたたた(笑)。
永田 だいたいそれ、90年代じゃないですか。
どうせなら2004年に
持ってきてくださいよ!
西本 ハンパに90年代!
10年だけ進めてどうする!
糸井 うるさいっ!
トム・ハンクスにハズレなし!
永田 開き直った(笑)。
西本 もうひとつ、今日の糸井さんは
おもしろいこと言ってましたよ。
糸井 え? なんでしたっけ?
西本 平田満さんが登場したときですよ。
永田 ああ、あれ(笑)。
糸井 あいたたたたた(笑)。
西本 平田満さんが出た瞬間、
テレビに向かって、
「おっ、風間!」って言いました。
さんにん (爆笑)
永田 平田満を風間杜夫と呼んだ(笑)!
西本 『蒲田行進曲』の配役入れ替わってるよ!
糸井 それはもう、カンベンしてくれ。
西本 カンベンできませんよ。
永田 それ、ネタとしてはもう、
「言いまつがい」のコーナーに
掲載されてもおかしくないですよ。

先日、うちの父は、
ドラマを見ながら平田満に向かって
おっ、風間!
と言い放ちました。
どうやら『蒲田行進曲』の配役が
ごっちゃになってしまったようです。
(ソフト)

っていう感じで。
糸井 いや、申しわけない(笑)。
しゃべりながらドラマを見ようっていう
コンセプトだったから、
ついつい適当に言っちゃったんだ。
永田 自宅の居間で見てる感じでしたね。
そういえば、にしもっちゃんも
遺産相続のところで
「うちの遺産相続のほうがよっぽど
 ドラマチックだ!」
って言ってましたね。
西本 そのとおりです。ちょっと語らせてください。
うちの父親がこないだ死んだんですけどね。
糸井 この人は、なんでもネタにしますね。
永田 不謹慎だと怒られませんように。
西本 遺産なんてなかったんですけどね。
まあ、保険があったから
家のローンはなんとかなるみたいだ、
くらいの話で。それでまあ、
いろんな書類とか手続きとかあるから、
父親の会社の机を整理しに行ったんですよ。
糸井 親族を代表するかたちで。
西本 ええ。妹とふたりでね。
それで、机を片づけてたら、
引き出しから保険書類が出てきたんですね。
どうやら家族が知らないところで
父親が保険に入っていたのがわかって
どうやらこれが継続中だったものみたいで。
永田 おお。
西本 もう、すぐに母親に電話ですよ。
「母ちゃん! 保険が出てきたよ!」
すると母親が
「いくらね!」
「1000万、あるばい!」
そこで母親の言った言葉がすごかった。
糸井 なんて言ったの?
西本 「来たーーーーっ!」って。
ふたり (爆笑)
西本 それがつい、
2ヵ月くらいまえの出来事ですよ。
永田 今日のにしもっちゃんは冴えてますねえ(笑)。
糸井 冴えてます。ひとり舞台です(笑)。
西本 冴えてるついでに、
例のやつ、行っていいですか?
糸井 え?
西本 恒例、「オレの店」です!
本日も写真をお願いします!
永田 もういいよ、あれは。
糸井 どうせまたおまえが
おかしな格好して座ってるだけだろう?
永田 あとは仮装のバリエーションが増えるだけ。
西本 いえいえ、違います!
今回はぼく、普段着です!
永田 普段着?
糸井 ほんとか?
西本 ええ、そうです。
とりあえず、ご覧ください。
「オレの店へようこそ!」
永田 なんでヒゲはやしてるんだよ!
西本 ほら、普段着だったでしょう?
糸井 ‥‥「冴えてる」発言、撤回。


ほぼ日テレビガイド
〜女子の部〜



あやや
あ、あかり師匠‥‥。

りか
ブーケの話は‥‥?

あかり師匠
「ブーケ界のイチロー」と
呼ばれてたんは知らなんだが、
数々のブーケを見事に
キャッチしてきたのは事実や

あやや
さぞ共感なさったことでしょう。

りか
私は徹夜明けの
前髪パッチン止めに共感したわ。

あやや
そうそう!
机の上にカップ麺とか、
ドリンク剤のビンとかあるの、
りかさんの机にそっくりでしたね!

りか
残念ながら事実ね
まあ、顔洗ったあとに
化粧が崩れてなかったのは
天海さんだからしょうがないとして。

あかり師匠
いろんな意味で、
今回は‥‥泣けたな

ふたり
泣けました。

2004-05-21-FRI


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