資本主義は
どこまでいったか
――経済現象から見た現在

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    166
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    北九州市小倉の書店・金榮堂で
    行われた講演。
    原題は「経済現象としての現代」。
    音源は主催者提供。
    クリアに収録されている。

  • 講演日時:1985年9月8日
    主催:北九州市小倉・金榮堂
    場所:北九州市立商工貿易会館2階ホール
    収載書誌:弓立社『超西欧的まで』(1987年)




現在の日本の資本主義に先進的な資本主義を
象徴させるとすれば、
たいへんな構造変化を体験しつつあることは
確からしく思われます。
マルクスがいったように、水車や風車が封建時代を象徴し、
蒸気機関が資本主義時代を象徴するものだとすれば、
電子情報産業時代は、実体は
未知な超資本主義を象徴しつつあるということは
確かだと思います。
そういうところに日本も含めて
先進的な資本主義がだんだん入りつつあると
いえそうな気がします。
その具体的なあり方が、経済現象としては
いまの情報化産業あるいは
技術革新というようなものを中心とした
産業構造の変化の仕方に帰着するだろうと思われます。