マス・イメージを
めぐって

  • 時間

    122
  • 音質

    「煥乎堂文芸講座」として
    開かれた講演会。
    音源は主催者から提供。
    たいへんクリアに収録。

  • 講演日時:1985年7月1日
    主催:前橋市・煥乎堂
    場所:前橋市民文化会館 小ホール
    収載書誌:未発表




黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』と
マルクスの『資本論』を、
片方の場合に程度を下げるのではなく、
同じ言葉で論ずるということは、
カルチャーとサブカルチャーの違いが
あまり明瞭でなくなった現在に対する批評のあり方として、
きわめて重要なことではないかと思います。
批評というものが
作品の本質をいい当てるということならば、
CMや漫画といった
サブカルチャーにこだわっていかざるをえないという
問題が、どうしてもあると僕は考えます。
こういうものを、純文学でもないし
純芸術でもないということで排除しておいたら、
批評という概念が成り立つかどうか、
僕は疑問とするわけです。