〈若い現代詩〉
について

  • 時間

    130
  • 音質

    詩誌「無限」を発行していた
    株式会社無限が主催。
    本講演の3か月ほど前に行われた
    講演「若い現代詩」を
    引き継ぐものとなっている。
    録音者の手元でのノイズが入る。

  • 講演日時:1982年12月8日
    主催:詩誌「無限」事業部
    場所:明治神宮外苑絵画館文化教室
    収載書誌:未発表




街頭で瞬間的に飛び交っていく言葉には、
話し言葉という意味あいと、もうひとつ
「発声状態の言葉」という意味あいがあるような
気がします。
取り交わされた瞬間にとらえられた
「発声状態の言葉」という意味あいで、
街頭で飛び交う言葉を瞬間的にとらえることができれば、
それはそうとうラディカルな言葉になるのではないかと
思います。
このラディカルな状態の言葉をとらえるということは、
現在の詩が当面している
とても大きな問題のように思えます。
そのことは、街頭で取り交わされている言葉を、
高度な詩にまで適用できる通路ができてきたということの
証拠なのではないかという気がします。