若い現代詩
──詩の現在と喩法

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    50
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    「思潮社25周年記念・
    詩のカーニバル」として
    行なわれたシンポジウムでの講演。
    この講演のほか、谷川俊太郎氏、
    大岡信氏らによる鼎談あり。
    比較的クリアに収録されている。

  • 講演日時:1982年9月26日
    主催:思潮社
    場所:渋谷・西武劇場
    収載書誌:思潮社『戦後詩史論』(2005年)




現在書かれているさまざまな詩を
〈現在〉ということに集約したらどういう問題がでるか。
現代詩という定義とも、現代詩の歴史とも関係がない
「現代詩」がはたしてありうるのかを考えてみますと、
ありうる可能性が
どこかに出てきたんじゃないのかという考え方を
僕は持つようになりました。
そういう道をつけた詩人のひとつに、
「中島みゆきから谷川俊太郎へ」
という鉱脈を考えてみたいんです。
「中島みゆきから谷川俊太郎へ」
という通路を考えることができるということが、
〈若い現代詩〉が直面している大きな特徴のように
思えるんです。