日本資本主義の
すがた

  • 時間

    167
  • 音質

    「労働組合論──
    日本資本主義の構造」
    として行なわれた講演。
    音質はあまりよくない。

  • 講演日時:1981年11月7日
    主催:自治労山口県職員労働組合下関支部
    場所:下関市水産会館
    収載書誌:弓立社『超西欧的まで』(1987年)




私たちは日頃、冷え込んだ不況を感じています。
物価高とか不況とか、給料や収益が思ったほどあがらない。
それはいったいどういうことで
そうなっているのかということは、
ひしひしと感じることのひとつだと思います。
日々あくせくと時間に終われ、
焦燥感とか不安感みたいなものが残っていく感じが
私たちの内部にあります。
この焦燥感・不安感は
いったいどこからくるんだろうかということが、
切実な疑問のように感じられるわけです。
その疑問の根底にあるものは何なのかを
基礎づけることができるかどうか、
そんな実感にできるだけ近づけるかどうかが、
この種の社会や国家の構造論の課題の本命だと思います。