現代詩の思想

  • 時間

    126
  • 音質

    詩誌「無限」を発行していた
    株式会社無限主催
    「無限アカデミー・現代詩講座」
    での講演。
    冒頭部分が若干欠けているほか、
    反響音やノイズが入っている。

  • 講演日時:1979年3月7日
    主催:詩誌「無限」事業部
    場所:明治神宮外苑絵画館文化教室
    収載書誌:未発表




詩を書くこと自体に倫理的な意味をつけるより、
「詩を書くこと自体が詩なんだ」という問題が、
詩というものの思想的な意味なのではないかと思います。
詩の思想の問題は、徹頭徹尾、言葉の問題です。
言葉として「やっているな」というものが打ち出せれば、
それは詩であり、
打ち出すこと自体が思想であるというところに、
現代詩の思想のかなり大きな部分が入っています。
言葉は思想の手段であるか、
思想の倫理であるかということではなくて、
言葉自体が思想です。
そういうところで現代詩が書かれている。
その問題が枢要と思われます。