本読む馬鹿が、私は好きよ。
その11:中島らもを読む人

最後は一気に三冊をどうぞ。

ほぼにちわっ。モギでございます。
結局『ガダラの豚』を買って、読み直そうと思って、
そのまま机の上につんであって、
まだよんでおりません。
読むなら一気によみたいんだけど、
けっこうその時間をつくるのが、大変でありますなあ。

さて、たくさんメールいただきました、
『中島らもを推す』も今日で最終回でございます。
今回は、ほぼ日読者のなかに、
愛読者がたくさんいらしたとみえて、
いつになくメールが多くて、とてもウレシクありました。

次回のオススメしてほしい作家は、
スクロ〜〜ルしていただいて、一番下にでておりますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。

では、今日は、最後ということで、
3冊まとめてオススメされましょう。



らも咄
角川文庫
中島 らも (著)
価格: ¥480
文庫 - 275 p (1994/10/01)
角川書店 ; ISBN: 4041863023 ; サイズ(cm): 15 x 11

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「らも咄」をおすすめします。
場面が見えるみたいな、おもしろさがあります。
大阪弁のにぎやかな感じが、楽しいです。
まくらが、とても中島らもです。
エッセイも小説もいいけど、
入門編はこれが
いいかなぁと思います。
(かねきゅー)

まず、中島らも文学の魅力は、
グイグイと読ませるいきのよさにあると思います。
コピーライターとして培われた言語感覚が、
大いに発揮されたものと思います。
だから、語り口のよさ
彼の文学の最大の魅力ととらえます。
その語りが十二分に生きた短編集が「らも咄」です。
新作落語集ですが、声に出さなくても楽しめる本です。
本当は、このネタを多くの
噺家さんの語りで聞きたいのですが、
だれかやってくれないかしら。
受けること保障するのに。
(吉田智尋)
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落語はすきだけど、聞いてるとまどろっこしいので、
(そりゃ、あんまりなせっかちぶりだな。じぶん。)
本で読むのが好きなのですが、
これも、落語好きにはけっこうたまらないのでは??

では、たまらないつながりで、
お次。


中島らものたまらん人々
双葉文庫
中島 らも (著)
価格: ¥457
文庫 - 230 p (1995/10/01)
双葉社 ; ISBN: 4575710652 ; サイズ(cm): 15 x 11

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らもさんの作品は小説もいいのですが、
私はエッセイの方が好きです。
笑いに飢えていた私は、
当時らもさんのエッセイにどっぷり浸かっておりました。
どの作品もかなり面白いのですが、
特におすすめするなら
『中島らものたまらん人々』です。
こってこての大阪人
さらに個性的な人物が目白押しです。
読んでから数年経っていますが、
今思い出してもお腹の底から
笑いが湧きあがってきます。
…ということで電車の中で
読むのはかなり危険です。
(かおちん)

中島らもさんの著書は小説も
まじめなエッセイも好きなのですが、
一番好きなのはやはり爆笑物のエッセイです。
その中から今回推薦いたしますのは
「たまらん人々」です。
このエッセイはらもさんが出会った
「たまらん人々」について書かれています。
普通こういうテーマだと
「いるよね、そういう人」という感想になるのですが、
この本の場合は
「ほんまにいるんか、
 そういう人が?!」

思ってしまう強烈な人々が紹介されています。
とにかく理屈抜きに爆笑したい時にどうぞ。
(鈴木)

いちばん好きなのは『たまらん人々』。
広告業界の「たまらん人々」の生態が絶妙の
タッチで描かれています。
話し方に妙にタメをきかせるギョーカイジンとか、
あんまり感じが出ていてたまらん
(あおき・まり)

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これも、人込み中読書危険度の高い一冊ですね。
もうさいきんは、電車の中でも遠慮なく
ニタつくことにしてます。
やはり、歳のせいでしょうか、
恥をかくのがそんなに苦ではなくなりました・・・。
では、つぎはワタシもおきにいりの。


アマニタ・パンセリナ
集英社文庫
中島 らも (著)
価格: ¥457
文庫 - 235 p (1999/03/01)
集英社 ; ISBN: 4087470253 ; サイズ(cm): 15 x 11
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「アディクトおたく」のらもさんが、
アディクトのアディクトによる
アディクトのための・・・(?)
っていう、端から端まで色んなクスリだの
キノコだのコデインだのを
集めた本なんですが、それを身を持って
体験していこうとする中で
所々・・らもさんの優しさや可笑しさ・・
人間味が垣間見えて好きです。
甘えてないし、誰かのせいにしてないし。
ただ・・そういう生き方を
選んでいくしかない自分もいるって事を
彼は選び取って生きているんですね。
(あや)

自分の身体はったドラック体験記。お薦め!
読みながらバーチャル体験できます。
いい勉強になりまっせ!
(Jade)
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バリにいった人のキノコの話をきくたびに、
そして、オランダにいった人の
マリファナの話をきくたびに、
ああ、なぞの体験談、とおもっていたので、
この本をよんで、そのような体験談が、
具体的によくわかりまして、
なんとなく積年の疑問が晴れたのでした。

では、お次の作家さんはこちらで〜す。
あたらしく本がでたばかりの・・・。

2002-07-14-SUN

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