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その63


オガー
ほぼにちわ!
「読めない土曜の女たち。」です。
お屠蘇気分も冷め、
すっかりお仕事モード‥‥かな?

アロハ
うーん。
早くそうなりたいんですけど、
こう寒くっちゃあ、
体が動きませんね〜。

りか
わたしはお正月休みに南の島へ
旅行してたからー、
よけい寒さがこたえる!

ゆーないと
あっしはー、
国内旅行だったんですけどー、
いちおう、世間的には東京より寒いって
いわれてるところでー。
でも、絶対東京の方が寒い!
激ヤバ寒い!

アロハ
あ、それ聞きますね、
東京は寒いって。

ゆーないと
んもう、耐えられませんよ!
ぶるぶるぶる。

オガー
えー。
この前、外を走り回って
バーゲン巡りしてたのを知ってるぞー。
それに、寒さぐらい耐えるのだ!
大雪の地方はたいへんなんだから。

アロハ
そうなの‥‥。
今ニュースで、
雪の被害に遭っている地方の
話題が毎日のように流れるでしょう?
心配だよね。

ゆーないと
あー‥‥。
たいへんそうですよね。
正直、あっしにとって雪って、
降るとうれしいものって感じで、
たくさん降るとどんなことになるのか、
体でガツンって感じたことはないんす。

りか
わたしも、
ドラマ『北の国から』くらいしか
雪の中の生活のイメージはないわ。
スキー場はただ広いし、
整備されてるから。

オガー
とくに今回は
これまでにない記録的な
大雪だということだしね。

アロハ
日本にとって雪は昔から、
季節の彩りに
かかせないものですけどね。

りか
うん。
「雪月花(せつげつか)」っていう、
日本の季節の美しさを
表す言葉もあるくらいにね。

ゆーないと
へー、そんな言葉があるんすか。

オガー
雪関係の言葉は、多いよ!!
雪そのものを表すだけではなくて、
その時の状況を表したりね。

りか
じゃあ、知ってるのも多いと思うけど、
「雪」のつくことばを紹介します。
読めないのがあったらこの機会に
覚えてはいかがでしょ。

名残雪
根雪
万年雪
淡雪
泡雪
沫雪
細雪
蛍雪
雪催
垂り雪
雪占
斑雪
風雪
雪洞

りか
「名残雪」は、
イルカさんで有名な
曲のタイトルになってるね。

ゆーないと
あの曲は名曲中の名曲ですね!
最高っすよ!
でも読めたのはそれくらいで、
他のは‥‥ 結局南極、
あんまり読めないっす!

オガー
さすが、名曲。
ゆーなちゃんも知ってるんだ。

アロハ
うーんうーん。
読めたような読めないような。
正解をギブミー!

オガー
はーい。では、こちら。
ことば 読みかた 意味
名残雪 なごりゆき 春になってから降る雪
根雪 ねゆき 降り積もった雪が
とけずに残り、
以後の積雪の
下積みとなるもの。※
万年雪 まんねんゆき 高山などにある、
一年中消えない雪。
越年性雪渓。※
淡雪 あわゆき うっすらと積もった、
やわらかで消えやすい
春の雪。※
泡雪 あわゆき 泡のようにとけやすい雪。※
沫雪 あわゆき 泡のようにとけやすい雪。※
細雪 ささめゆき こまかに降る雪。※
蛍雪 けいせつ 中国の古事から、
夏は蛍のあかりで、
冬は雪のあかりで
勉学に励むこと。
雪催 ゆきもよい 空がどんより曇って
底冷えがし、
今にも雪が降りそうな気配。
ゆきもよう。※
垂り雪 しずりゆき 屋根や木の枝などから
落ちる雪。
また、落ちた雪。しずれ雪。
しずれ。※
雪占 ゆきうら 山野に消え残った雪の形で、
その年の農作物の豊凶を
うらなうこと。※
斑雪 はだれゆき
・はだらゆき
・まだらゆき
うっすらと降った雪。
また、まだらに消え残った雪。
はだら雪。はだれ。※
風雪 ふうせつ (1)風と雪。
(2)風とともに降る雪。吹雪。
(3)きびしい試練や
 苦難のたとえ。※
雪洞 せつどう 登山で、露営または
緊急避難用に
雪中に掘る縦穴または横穴。※
せっとう (1)風炉の上をおおうもの。
 木や竹製の枠組みに
 白紙を張り、
 小さな窓を設ける。
 炭火を保たせるために使う。
(2)ぼんぼり。※
ぼんぼり 紙張りのおおいのある
小さい行灯(あんどん)、
または手燭(てしょく)。※

「※」は、三省堂『大辞林 第二版』より


アロハ
なるほどー、
読めなかったけど、読みかたを聞いたら
知ってたのが多かったです。
「雪洞」とか。
それと、「根雪」と「万年雪」の違いが
わかりましたわん。

ゆーないと
「あわゆき」は
「淡雪」「泡雪」「沫雪」が
あるんっすね〜。
びみょうな感じが、なんか、いい!

オガー
「蛍雪」はあれよ、あれ。
ほぉた〜るの〜
ひぃ〜か〜〜〜あり〜♪

りか
うーん。卒業式のシーズンに
この曲を聴くと
ジーンとしちゃいますね!
それでいて、「風雪」では雪が
「きびしい試練や苦難」に
たとえられてたりして、奥深い。

オガー
こういう言葉が残っているのを見ると、
日本人って雪とともに
生きてきたんだなあ、って思うー。

アロハ
はいー。
それに自然の力は強大だから、
今回の日本海側の大雪も
早く解消されるといいですね。

りか
最後に、雪の別名です。読める?

六花
風花


アロハ
ろくはな。かぜはな。

ゆーないと
ろくか! ふうか!

オガー
ざんねん〜。
正解はこちら!
ことば 読みかた 意味
六花 りくか・
ろっか・
りっか・
むつのはな
〔六弁の花の意から〕
雪の異名。※
風花 かざはな・
かざばな
(1)晴天にちらつく小雪片。
降雪地から風に吹かれて
飛来してくる小雪。
(2)冬の初め頃に、
風がさっと吹き、
雪や雨がぱらつくこと。※

「※」は、三省堂『大辞林 第二版』より


りか
どちらも、なるほどですね。

アロハ
あああ〜!!

オガー
ど、どうしたアロハ!

アロハ
北海道のお菓子の有名店、
「六花亭」の「六花」は
雪のことだったのね!

ゆーないと
おおっ。そうっすよ!
きっとそうっすよ!
あーチョコが食べたくなってきたぁ!

アロハ
わたしはねー、
バタークリームのクッキーが好き!
ホワイトチョコも捨てがたいけど。

オガー
花より団子、
雪よりチョコレートかよ。

りか
とほほ。
ではまた来週ー。

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