ほぼ日 |
先生、どうでしょう。
すでに害虫も病気も出ているけど
無農薬で栽培を行いたいという
「しつもん」です。 |
永田先生 |
こういう場合は
農薬を使うといいですよ。 |
ほぼ日 |
あの、先生、無農薬でやりたいという
「しつもん」なのですが…。 |
永田先生 |
いえ、この方は
趣味で家庭菜園をするのではなく
山を開墾までして
本格的に農業に
取り組もうと思っていらっしゃる。
おそらく栽培規模も
それなりに大きいことでしょう。
この方は何を育てているのかな? |
ほぼ日 |
オクラ、スイカ、
キュウリ、ナスだそうです。 |
永田先生 |
手間のことを考えても
無農薬では無理だと思います。
諏訪さん、どうですか? |
諏訪さん |
そうですね、
すべての畝に防虫ネットをはって
トンネルをつくることで
アブラムシやアオムシの
被害はふせげますが
雨があたる露地栽培において
病気がでないように
ある程度の規模で野菜を作ることは
難しいと思います。
完璧に病気もなく、虫もなく
それを無農薬でというのは無理です。
現在、市販されている農薬を
基準通りに守って使えば
農薬が原因で害がでたり
病気になるということはありません。
農薬は我々人間が
医者でもらう薬や
けがをして塗る薬と同じ、
というように
考えてみてはいかがでしょう。
無理をして無農薬を通して
苦労するよりは
基準を守ったうえで
農薬を使った方がいいと思います。 |
永田先生 |
農薬のことを気にされて
無農薬栽培を、と
おっしゃる方が多いのですが
農薬よりも多肥料、
こちらの方が問題だと思います。
肥料をたくさんあたえすぎると
野菜もまずくなるし
野菜が必要とする以上の栄養が
土壌に残るわけです。
肥えすぎた土壌は
環境にも影響を与えます。
農薬より多肥料について
目をむけるべきですよ。 |