2006年07
ちんげん菜の防虫・病気に関するしつもんです。
ベランダでプランター栽培しています。
約一ヶ月間たち、DVDの通りに育っているのですが、
突然、葉裏に「赤い点」が
ビッチリついていることに気づきました。
おそらくアブラムシと考え、
慌てて野菜用の殺虫剤を買い、まくところです。
しかし、本当は、どんな薬がよいのか分からず悩んでいます。
今後どのような薬を用意したらいいか、
また、まき方もアドバイスいただけるとうれしいです。
例えば、予防が必要か、
あるいは病害虫が発生してから症状に合わせてまくものなのか。
今回購入したのは「住化タケダ園芸」のパイベニカスプレーです。
他の多くは、野菜の対象がナス・キュウリなど実ものでしたので、
対象にキャベツのあるものを選びました。
具体的に製品名をあげていただけると助かります。
よろしくおねがいします。
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諏訪さん 基本的にパイベニカでよかったと思います。
パイベニカなどは、ノックダウン方式といって、
そのとき野菜に寄生している害虫に、
直接効いて殺してくれます。
しかし、
農薬のわりと早く分解するために残存性が短く、
その後の予防効果はあまりありません。

もしも、
どうしても葉に穴の開いた野菜を作りたくないとか、
ソラマメの新芽のように、気づいた時には、
大量のアブラムシがびっしりとついていて、
それを避けたい、
というような場合は、
野菜に浸透し、予防効果のある農薬が必要です。
一般的には「オルトラン」などです。

理想で言えば、収穫間近のときには、
残存性の少ない「パイベニカ」、
アブラムシの多発期の若苗
(オクラの苗など)には、
予防効果の高い「オルトラン」というように、
そのときの野菜の状態に応じて
使い分けるとよいでしょう。

また、地域によっても、
害虫の種類と発生時期に、
かなりの差があります。
できれば地元の専門店に相談して、
最もその地域に適した農薬を
紹介してもらってください。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN