ほぼ日

「十布」が01から10までだとすると、
いまが06で、あと４つ。

この４つで何をやるのかは、
すでに決まっているのでしょうか。

滝口

いや、それはまだですね。

ほぼ日

そうでしたか。

決まってない、というより
決めてないということかしら。

滝口

はじめからずっと決まってなくて、
06までも、探しながらやってきました。

ほぼ日

tenp10までたどりついたら、
「十布」はどうなるんでしょう。

滝口
刻みましょうか。

９の次から、9.1、9.2‥‥。

ほぼ日

（笑）

滝口

まあ、ほんとうのところで言うと
10まで辿りついてしまったあとも
tenp11、tenp12ってつづくと思います。

福田

はい、やります。

滝口

あとは数字じゃない展開を考えています。

今までの01からの数字は
プロダクトの素材だったり
つくり方で並べてきましたが
それとは違うラインを
新しくつくろうという案が
実際にもう動きはじめています。

その最初として「十布ベビー＆キッズ」という枠で
今回は「おくるみ」を出します。

ほぼ日

なんてやさしい。上品で。

滝口

すごくやわらかくて気持ちのいいガーゼです。

本当は福田さんとやってるブランドなので、
福田さんの柄を入れたい気持ちはあるんですが、
このガーゼの面にインクがのってしまうと
やさしさがなくなっちゃうんですよ。

ほぼ日

だから、もうそのまま。

このワンポイントだけですね。

滝口

ベビーブルーとベビーピンクの２色で。

ほぼ日

素敵です。

‥‥ええと、そうでした。

ひとつおうかがいしたいことがありまして、
「福田利之のホーム＆ロック」に
福田さんはエッセイをお書きになっていますよね。

福田

はい。書いてますね。

ほぼ日

糸井も一読者として読んでるんですよ。

そうすると、
「福田さんはご家族のことや子どものことを、
自ら書き始めていますね」と。

福田

えへへ。

ほぼ日

いま、おいくつでしたっけ？

福田

もうすぐ２歳になります。

ほぼ日

‥‥いや、お子さんではなく福田さんです。

福田

50です（笑）。

ほぼ日

お子さんがいるいまと、
お子さんがうまれる前とでは、
イラストレーターとして何か違いは感じますか？
‥‥って芸能レポーターのような
質問になってしまいましたが（笑）。

福田

父としてはものすごく単純に、
うちの子どもによろこばれたいという
親心があります。

「子どもによろこばれるものをつくりたい」
という気持ちは、やっぱり自然と出てきました。

滝口

福田さん、以前から言ってたんですよ。

「子どもの布がやりたい」って。

ただ、なかなかブランド的に難しくて‥‥。

福田

迷ってたんですよね、ずっと。

滝口

でも、今回「ベビー＆キッズ」を
これまでとは違うラインとして
ちゃんとスタートしようと。

このTOBICHIでの「つつむ展」が
踏みだすきっかけにもなりました。

福田

いい機会です。

滝口

ただ‥‥福田さんのお子さんはもう２歳ですから、
「もっと早くできていれば使えたのになぁ」
っていう惜しい気持ちはちょっとあるんですけどね。

ほぼ日

うまれてきた子どもに
これからどんなものをプレゼントしよう？
ということを考えるのは、
すごくワクワクするたのしみですよね。

滝口

そうですね。

ほぼ日

ですから‥‥なんだか大げさな言い方になりますが、
十布というブランドは
「生活」という意味の「LIFE」だけじゃなく、
「人生」もテーマにしているように感じます。

福田

そうかもしれませんね。

赤ちゃんから大人まで。

十布の布が、生活とか人生の近くにあって、
毎日をやさしくつつむ。

そんなイメージでこれからもつくっていきたいです。

ほぼ日

今日はありがとうございました。

ほぼ日ではおなじみの福田さんのブランドですし、
ずっと知ってはいたつもりなんです。

ちゃんと最初から聞いていくって
だいじだなと思いました。すごく新鮮で。

滝口

こうやって十布のことを
あらためて伝えていただけるのは、
わたしたちもうれしいです。

ありがとうございました。

▲十布のみなさん