Yasashii Towel やさしいタオルYasashii Towel やさしいタオル

予告2 水彩画家・テキスタイルデザイナーの伊藤尚美さんをゲストデザイナーにお迎えしました。

Yasashii Towel やさしいタオル 2017春

2017年4月18日(火)午前11時発売

片面がざっくりガーゼ、
もう片面には上質なコットンを使ったパイルの二重織り。

ばつぐんの吸水性と乾きやすさ、かるさ、
きもちのいい肌ざわりで、2003年の誕生以来
「ほぼ日」のロングセラーとなっている
「やさしいタオル」春の新作を、
4月18日(火)に発売します。

水彩画家・テキスタイル
デザイナーの
伊藤尚美さんを
ゲストデザイナーに
お迎えしました。

水彩画家・テキスタイルデザイナーである
伊藤尚美さんによるタオルです。

伊藤さんは、1994年から大阪・東京・パリで
作品の発表をはじめ、2002年にテキスタイルブランド
「nani IRO」のプロデュースを開始。

ダブルガーゼやコットンリネンにのせられた
繊細さと力強さどちらも感じさせるデザインが魅力で、
伊藤さんのつくる布や、布をつかったアイテムは、
国内外(15カ国以上!)で広く支持されています。

現在は故郷の伊賀の自然あふれる土地にアトリエをもち、
日々、制作をつづけています。

▶伊藤さんのプロフィールはこちら

「やさしいタオル」のデザインをお願いするにあたり、
現在、伊藤さんの拠点となっている
三重県伊賀市のアトリエにうかがいました。

「四季によって、あるいは、朝昼晩で、
イマジネーションになるものが
いっぱい目に飛び込む土地なんですよ。

山のかたちとか、空の動きや、田んぼの色づきとか。

あとは、犬がいて、子どもがいて‥‥」

ふだん、中心となっている仕事は、
テキスタイルの図案をつくること。

幅は決まっていても長さに制限がなく、
繰り返しのパターンをつくることが必要となる
テキスタイルデザインは、大きな紙に描いた絵を
いちど切って、つなげて、また描いて‥‥と
それはもう全身を使っての作業です。

何日もかけて、ひたすら線を描き続けるような作品があったり、
「子どもがお泊り保育だった日の夜、ひとりになって、
ワクワクしながら徹夜で一気に描きました」
という勢いと熱量にあふれた作品があったり。

そうして15年のあいだに描いた作品は127柄にのぼるそうです。

筆の走りがうつくしい水彩画だけでなく、
マスキングテープを使ってのシャープな表現や、
版画やボールペン画、パラフィン紙を使ってのコラージュなど、
いろんな画法・画材を、伊藤さんは取り入れています。

けれども、タオルにはそれぞれに決まったサイズがあります。

今回、図案を考えるにあたって、
それが「いつもとちがうこと」でした。

「長く布にかかわってきましたが、
限られたサイズのなかに絵を置く、
ということは、実はやってこなかったんです」

カンバスに絵を描くように、
それぞれのサイズに合う水彩画を描いた伊藤さん。

「真ん中にポンと置くとバランスがいいかな、とか、
ハンドよこながのサイズがユニークだな、とか、
そんなふうにたのしんで描くことができました。

そしてタオルは、直接肌に近づけるものですから、
肌心地とか気持ちよさを色や光でのせる、
っていう感覚も、だいじにしています」

たとえばハンドタオル「美しい星<Hoku nani>」に
描かれているのは、星。

これまで伊藤さんの作品には
登場したことがなかったモチーフです。

「正方形の真ん中にポンと置くことを考えたとき、
ふと浮かんだのが、地球でした。

ですから、最初は球体を描いていたんですけれど、
星を描いたら素敵かなと。

自分自身が感じている自然の恵み、
その神聖なほどのたくましさの象徴が、星なんです」

そこから、風、水、光、実り──そんなモチーフを、
それぞれのタオルに展開していくことになりました。

そしてもうひとつ、伊藤さんにとって
大切な場所、時間である「ハワイ」のイメージも、
タオルの絵柄のアイデアにつながりました。

「数年に一度ですが、家族でハワイ島を訪れます。

それは全てがギフトのような時間なんです。

あの島で、光が色とつながる、
ということを実感したんですが、
それを、あまり説明的にならないよう、
ふと感じる、くらいにできたらいいなと思いながら、
描いてゆきました」

ですから今回の伊藤さんのタオルの名前は、
すべてハワイ語。

「美しい星<Hoku nani>」

「すがすがしい風<Makani nani>」

「恵み<Pomaikai>」

「清い水<Wai nani>」、

そんな名前がついています。
すべてのタオルに共通しているのは、
手で描いているからこその
“整いすぎていない”自由なイメージです。

▲ハンドの「美しい星<Hoku nani>」は、これまで伊藤さんの作品には登場したことがなかったモチーフである星が。青は地球の色、ピンクは人の心のなかにある祝福の気持ちや、ひらめきの瞬間を描いています。

▲ハンドよこながの「清い水<Wai nani>」は、透きとおった水に光が当たっている、その気持ちいい感覚を。

▲フェイスタオルの「恵み<Pomaikai>」は、2つの色のパターンそれぞれに、水や大地からうまれた実りや祝福の気持ちがあらわれています。

▲バスタオルとハンドタオルの「すがすがしい風<Makani nani>」は、風によって揺れる花や、そこから届く香り、そして自分がすがすがしくなっていくさまを描いています。

水彩画の原画の「にじみ」まで丁寧に再現した
伊藤尚美さんの「やさしいタオル」、
ハワイでひらめき、伊賀で描き、今治で完成しました。

4サイズ・7バリエーション、
どうぞおたのしみに。

*次回予告では「ねこ」のタオルのことをお伝えします。

バスタオル 4,937円

フェイスタオル 1,851円

ハンドタオル 875円

ハンドよこなが 720円

(税込・配送手数料別)

2017-04-14-FRI

  • スタイリング:伊藤まさこ
  • 撮影:有賀傑
  • 商品撮影:大江弘之

いとう・なおみ

1994年から大阪・東京・パリで作品の発表をはじめ、
2002年にテキスタイルブランド
「nani IRO」のプロデュースを開始。
ダブルガーゼやコットンリネンにのせられた、
繊細さと力強さ、どちらも感じさせるデザインが魅力で、
日本のみならず海外15カ国以上で広く支持されています。
ADC賞、TDC賞、ブルノ国際グラフィックデザイン・
ビエンナーレなど入選多数。
近著に『詩を描く』(ITSURA BOOKS)があります。
オフィシャルサイトはこちら。

http://itonao.com/