今年は自社工場もオープン!
あまくてフレッシュな
トマトジュースの
「2017もの」ができました。

毎年好評をいただいている
トマトジュースが入荷しました。
作り手は、北海道・余市に暮らす
中野さんご一家です。
植物の生命力を最大限に引き出すといわれる
「永田農法」で育てられたトマトは、
信じられないほどに、あまくて濃厚。
そのトマトだけを使って、
食塩無添加のトマトジュースにしています。

今年は、季節外れの春の雪、
低い気温、そして雨と、
昨年のように気候条件に恵まれた年ではありませんでした。
その状況下でも、天候に左右されず、
少しでもおいしいトマトジュースを作ること、
お客さまに喜んでもらいたい、と
中野さんは奮闘します。

手作りの「雨どい」でトマトを雨から守り、
葉っぱがカラカラになる
ギリギリのところを見極めて、
1滴1滴、まるで点滴のように
チューブから水分を与えます。
気温が上昇しすぎれば
ビニールハウスを開けて風を通し、
空気が冷えればビニールハウスを閉じ、
そのあいまも絶え間なくトマトを観察し、
徹底した管理をしながら、
トマトの成長を見守りつづけます。

そして、夏。
作り手の真摯な思いにこたえるように、
トマトは次々と真っ赤に色づき、
糖度も平均9度以上と、充分に上昇。
「あまい!」「おいしい!」
と驚きをもって飲んでいただける
トマトジュースに仕上がりました。

真っ赤なトマトは
そのまま食べても‥‥最高!

一般的には、青果で売れない傷ものを
ジュースに加工することが多いところ、
中野さんのトマトは、
はじめからジュース用にするためのもの。
しかも、青果で売るものは
実が青いうちに収穫しますが、
これは完熟するのを待ってから収穫するため、
そのぶん、とてもあまみが強くなるんです。

ふつうのトマトはゼリー状の部屋が
4部屋くらいしかありませんが、
部屋が細かく分かれているのも、
中野さんのトマトの特長です。

さらに、今年のトマトジュースからは、
はじめて中野さんが自社工場で生産しています。
農業と工場経営という、
ふたつの異なる仕事を同時に進めることは
本当に大変なことだったと言います。
それでも、このトマトジュースの
ファンである大勢のお客さまに
充分な量を確実に届けられるようにと
機械も揃え、自社工場を設立。
これまでジュースへの加工をお願いしていた
工場の方にノウハウを教わりつつも、
なにもかもが一からのスタート。
理想の味を出すまでに、
かなりに試行錯誤があったそうです。

自社工場、オープン!
トマトを煮込んでいるところ。
「機械でも動くんですけど、
手作業のほうが微調整がきくんです。
こうやって愛情をこめればこめるほど、
おいしく仕上がると思うんです」と中野さん。
瓶詰めした後、殺菌槽に入れ、
90度で殺菌。
空気に触れずに殺菌しているため
香りや栄養が飛ばず、開けたときに、
もぎたてのトマトの風味をたのしめます。

2017-12-14-THU