HOBO SIRI SIRIのファーストコレクションには、
たいへんユニークな方法でつくられた
アイテムがあります。
アクリル素材でつくる、バングルとヘアタイです。

各アイテムのデザインがだいたいできあがった
2017年のはじめ、
SIRI SIRIのデザイナー岡本菜穂さんは、
留学のためロンドンへ旅立ちました。

バングルとヘアタイの具体的なデザインは、
ロンドン郊外の海岸で行うとのこと。
いったいどうやって?
岡本さんからの現地レポートをおとどけします。

2017年2月25日(土)

わたしが向かった先は、ロンドンから電車で約50分、
リゾート地として名高いブライトン(Brighton)です。
当日はあいにくの天気で、
風がつよく、すこし雨も降っていました。

とても寒かったので、最近友人から聞いた
おすすめのカフェに寄ってカフェラテを買い、
まずは手とおなかを温めました。
ブライトンにはオーガニック系のレストランやカフェが
たくさんあるんですよ。
カフェラテを手に、ちょっと繁華街をぶらぶら。
ブライトンの隣にあるホーヴ(Hove)というエリアが
わたしのお気に入りなので、
浜辺や海辺の歩道を歩きながら、
ブライトンからホーヴに向かいます。
波打ち際に、むかし火事で燃えてしまった
桟橋の残骸がそのままにしてあります。
歩道に手づくり感のあるベンチやあずまやもあったりして、
このあたりは絵本の世界のような雰囲気があります。
このエリアの浜辺は、砂ではなくすべて石です。
色は白や黄色、茶色などで、
日本とまったくちがっておもしろいです。
イギリスのデザインには黄色のバリエーションが多くて、
使いかたが上手いということに、
こちらに来てから気づいたのですが、
自然界にさまざまな黄色が見られるのが、
その理由なのではないかと思っています。
さて、わたしがここで何をしているかというと、
バングルとヘアタイに使う石を探しているのです。
石でバングルやヘアタイをつくるわけではなく、
素材はあくまでアクリルなのですが。
ふつうのアクリル製品は型を使ってつくるものなので、
機械的なイメージがあります。
だからそこに、自然から生まれたフォルムを
入れたいと思いました。
具体的には、ひろった石を3Dスキャンして、
形をつくろうと思います。
「機械的につくるもの」とうイメージと
「ナチュラルな形をしている」という事実との
コントラストで、おもしろいものができると思うのです。
よいフォルムの石に出会うと腕に石をあてながら、
実際にジュエリーになった時のサイズ感を確認します。
正確なサイズも調べました。
バングルサイズは大きくて平たくないといけないので、
実寸で見つけるのは困難だと思い、
拡大するのを前提に平たい石を探します。
石は全部で7、8個ほどひろって、
帰宅してからえらぶことにしました。
インスピレーションにしたがって石をひろったあと、
どれがいいのかじっくり頭をめぐらせるのも、
また愉しいものです。
どんな石をえらんだのか、
たのしみにしていてくださいね。
撮影:野田 祐一郎