春がやってきて、すこし薄着になって。
でもまだまだ肌寒いな、という日や、
すこし肌をかくしたいな、という日に、
「hobonichi + a.」ならではの、
たっぷりしたシルエットのコートが重宝します。
ステンカラーとならんで登場するのは、
2014年秋冬のラインナップでとても好評だった、
ウールの紺のベルト付きコートの、コットン版。
色は落ち着いた、おとなっぽいベージュ色です。

張りのある生地のせいか、
エレガントさとやわらかさがあった
ウール素材とくらべると、
「格好よさ」がつよめの印象に。

ラグランの袖つけはゆったりとしていて、
袖からわきにかけてのラインがゆるやかなので、
厚手のものや、ジャケットを中に着ても大丈夫。
春先、秋口だけじゃなく、
まだ寒い季節から冬の始まりまで、
長い季節、活躍してくれるはずです。

ウエストをベルトでくしゅっとしぼれば、マニッシュに。
袖を折ったり、襟を立てるアレンジもすてきです。
ベルトを締めず、すとんと着ると、
いつもの「hobonichi + a.」のゆったりシルエットに。
ボタンをとめずに羽織っても、
格好よくきまりそうですね。

後ろ身頃の肩まわりと、
袖の部分ぜんたいには、裏地がついています。
だから、するりと腕をとおして、
ふわっと肩におさまる着やすさ。
後ろには、裾さばきを軽快にしてくれる
すこし深めのセンターベントも。
強い風でもめくれないように、
ボタンでとめられるつくりになっています。
裏返したときに見える布端のパイピングも、
うつくしい仕上がりなんですよ。

そんな、ほんのちょっとしたところに、
仕立てのよさ、ていねいな仕事を
感じていただくことができるはずです。

底の９センチが、イタリアの革工房、
CARLO BADALASSI社による、
100％植物タンニンなめしの牛革。
上部の26センチは、大橋歩さんが
みずからのブランド「a.」のバッグで
ずっと使ってきた、じょうぶな帆布。
この２つの素材を組み合わせたトートバッグです。

色は、はっきりとした、赤。
派手すぎない、味わいのある色は、
女性だけでなく、男性の装いにもマッチします。
「hobonichi + a.」とのアイテムとの相性もよく、
毎回とても人気があるんですよ。
革の部分は、これまでにつくってきた
革のトートバッグの「あまり革」を活用。
面積は小さくても、上質さには変わりがなく、
たまたまの「取り都合」で生まれた素材です。

持ち手は、26.5センチ。
手提げにちょうどいい長さになっています。
持ち手の素材は、厚手で切りっぱなしの革。
帆布ならではの、だんだん色があせてゆく経年変化と、
その持ち手がぴったりと合っています。
ちなみに、切りっぱなしといっても、
「裁断したまま」ではありません。
通常は毛羽立った感じになる「革の裏側」は
アイロンをかけてつやのあるコーティング加工をほどこし、
断面も「ヘリ落とし」といって、
角を丸く加工しています。
重い荷物を入れてぎゅっとつかんでも、
手にくいこみにくい工夫を、ちゃんとしているんです。
また、強度の面でも、
持ち手と本体を縫い合わせる部分に、
補強の革をさらに１枚、かませています。
こんなところにも、靴職人・櫻井義浩さんの
手仕事への思い入れが、つよくこめられています。