和田誠さんのこと。
今回、ほぼ日ハラマキのデザインを
和田誠さんが手がけてくださることになったきっかけは、
この1枚のポスターでした。



イラストとデザインは和田誠さん、
文章は糸井重里によるポスターです。
(土屋耕一さんのことや、本についてのくわしくは
 こちらのページでおしらせしていきますね)


このポスターの制作を進めていたとき、
和田誠さんにお会いした糸井重里が、
ほぼ日ハラマキのデザインをお願いしてみたのでした。

「おーい、和田さんが
 ハラマキのデザインを引き受けてくれたぞー」
糸井からその報告をきいたときは、うれしかったです!
われわれハラマキチームは、
「いつか和田誠さんのハラマキをつくりたいね」
と、ほんとに何度も話していたので。

それではあらためて、
和田誠さんのことをご紹介させていただきます。
すこし長めのプロフィールのようにお読みください。



和田誠さんのこと。
1936年生まれ。
グラフィックデザイナー、イラストレーター。

1959年多摩美術大学卒業後、
デザイン会社「ライトパブリシティ」に入社。
1968年からフリーになり、
現在にいたるまで様々な分野でのご活躍が続いています。

グラフィックデザイナー、イラストレーターとしては、
たばこ「ハイライト」のパッケージデザイン(1960年)や、
フジテレビ系で放映されていた『ゴールデン洋画劇場』の
オープニングタイトルで広く知られています。

1977年からは『週刊文春』の表紙(絵とデザイン)を担当。
現在もそのお仕事は続いています。



『週刊文春』さんのHPでは、
和田誠の“表紙はうたう”というコーナーで、
表紙絵とそれに添えられた
和田さんのエッセイを読むことができます。
ぜひ訪れてみてくださいね。

また、2008年には『週刊文春』創刊50周年記念として、
和田さんが描いた31年分、1500点以上の表紙を収録した、
『表紙はうたう』が出版されています。



文藝春秋/9950円(税込)

そして、和田誠さんといえばブックデザインのお仕事です。
ほんの一部ですが、並べてみますね。

まずは「ほぼ日」ともご縁の深い、
谷川俊太郎さんとの作品の数々。





日本SF文学の旗手、ショートショートの神様、
星新一さんとのお仕事。








村上春樹さんとは、
装丁・共著で、お仕事をされています。









三谷幸喜さんのエッセイ。



丸谷才一さんの一連の作品。



『金田一耕助』も、和田さんが。



熱烈なファンが多いアメリカの作家、
カート・ヴォネガットの主要作品の多くは、
和田誠さんのイラスト・デザイン。



きりがないので、このくらいで。

和田さんがこれまでに出版した書籍は100冊以上。
受賞歴は、
1974年・講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、
1981年・講談社出版文化賞(さしえ部門)、
1997年・毎日デザイン賞などと、多数。

また、
和田誠さんは映画ファンとしても有名で、
『お楽しみはこれからだ』という、
映画を語るエッセイ集はパート7まで出版されています。



三谷幸喜さんとは、映画について語り合う対談集も。



そしてさらに、映画好きな和田誠さんは、
ご自身でメガホンを手にとり、映画監督もつとめています。

1984年、映画『麻雀放浪記』で、報知映画賞新人賞を受賞。



1988年には、小泉今日子さん主演の映画、
『快盗ルビイ』でブルーリボン賞を受賞。
この映画で和田誠さんは、
脚本と主題歌の作詞も手がけていらっしゃいます。



奥様は、料理愛好家でシャンソン歌手の平野レミさん。
ご長男の和田唱さんは、
ロックバンドTRICERATOPS(トライセラトップス)で
ボーカル・ギターを担当されています。

以上、駆け足になりましたが、
あらためて和田誠さんのことを紹介させていただきました。

そんな和田さんにデザインしていただいたハラマキは、
やっぱりこんなにかわいくて‥‥。







和田誠さんのほぼ日ハラマキ、
どうぞよろしくお願いいたします!