先週からリア王になられた
みうらさんですが、
ひきつづき平静を保ち、
日本について
うかがっていきたいと思います。
前回は日本の先端の県でしたが、
今回は日本の中央の先端を
担う県にまいります。
石川県 内臓をシャッフルされる感動を。
みうら 石川県ですか。
ここは、語れば長いですよ。
ほぼ日 そうなんですか。
みうら まずは羽咋町(はくいまち)のことを
話さなくてはなりませんね。
そこは、日本一
UFOの目撃例が多いところなんです。
UFOの記念館(コスモアイル羽咋)も
ありますし、
町を散策すると、いたるところに
円盤が飛来していることがわかります。
パチンコ屋さんの屋上に、
大きなアダムスキー型の円盤が
バーンと飛来しているんですよ?
ほぼ日 それは、あくまでも看板ではなく
UFOだと‥‥。
みうら おそらくそこから宇宙人のように
パチンコ玉が落ちて来るんだと思うんです。
また、ラーメン屋さんでは
UFOラーメンというのがありまして、
ラーメンの器がUFOの形をしていて、
そこに具材が入っているっていう
ぐらいなもんです。
ほぼ日 町じゅうが、すごいUFOっぷりなんですね。
みうら そして、運送屋さんの前には
「U・F・O」と、大きな文字が
掲げられていましてね。
UFOのUは運送、Fは不動産、Oはお米。
ほぼ日 ‥‥‥‥。
みうら ぼくは、そこでやっと
UFOの意味
解けたんです。
みんなはかんたんに
「UFO」「UFO」と言いますが、
間違っています。
Uは不動産、あ、間違えた、
Uは運送、Fは不動産、Oはお米屋さんです。
運送・不動産・お米屋の通称が
UFOだということが
石川県に行かないとわからない、
という事実に、驚かされるばかりです。
ほぼ日 「未確認飛行物体Unidentified Flying Object」
ではないんですね。
みうら 違います。
真意は石川県のそのお店でわかります。
ビックリしますよ。
ほぼ日 ‥‥ええと、すみません、
つながりがよくわからないんです。
その「運送、不動産、お米屋」の。
みうら ま、そこがやっておられる
3つの商売が1つになっているということが、
みんなが「目撃した!」などと
言ってることだと思いますよ。
ですから、これでわかったわけです。
目撃しても、もう、わかりますでしょ?
運送・不動産・お米屋さんが
合体しているところを見たら、
「あ、UFOだ」と言ってもいい、
ということなんです。
ほぼ日 はあ。
みうら また、その近くには、
押水(おしみず)いう町があります。
ほぼ日 現在は宝達志水(ほだつしみず)町
というようです。
みうら 日本の教科書には、
ものすごく大きな事実が3つ、
抜け落ちています。
それは、青森県で亡くなられたキリストのこと、
山口県で亡くなられた楊貴妃のこと、
そして、石川県の押水で亡くなられた
モーゼのことです。
この3つについて、教科書は一切触れていない。
ほぼ日 触れていないですね。
みうら いちおう、その3つの墓を
「3墓大将」と呼んでいます。
モーゼの墓に足を運ぶには、
こんもりとした丘を登ることになります。
「モーゼの墓はどこだろう、どこだろう」と
森の中を歩きますと、
「モーゼの墓はこっち」という
矢印のあった看板に従って来たはずなのに
それらは途中から、いつのまにか
「モーゼ森林浴コース」という看板に
変わってしまっています。
ぼくは墓を見たかったのに、
森林浴までさせてくれる始末なんです。
ほぼ日 奥深いですね。
みうら そのままずっと小高い山を登ると、
「モーゼの墓」と書いてあるような、
モニュメントのようなものがあります。
そして、それをよく読むと、
「全体がモーゼの墓です」
と書いてあります。
ほぼ日 ‥‥丘全体が?
みうら モーゼはすごく大きな人だったらしいんです。
ほぼ日 えっと、身長200cm、体重100kg、583歳で
お亡くなりになったとあります。
みうら 天空舟──当然、UFOですよね?
そうです、
不動産、運送、お米のもの
に乗って、モーゼが何回も飛来されて、
十戒を開かれたということが記録に残っています。
なんだかみんなはポカーンとしたまま、
そこを去るわけなんですけども、
それが日本の教科書に載っていないということは、
世界の教科書にも載っていないんです。
これは大きいことなんでね。
ほぼ日 はい。
みうら

そこからずーっと北のほうに行くと
輪島がありますね。
輪島では、御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)が
有名なんですよ。
鬼の面をつけて
荒れた日本海を背に太鼓を叩く写真、
見たことありませんでしょうか?
これですよ。


ま、この人形では
あらくれた感じは出てませんけども、
本場はすごいんです。
バスに乗って、
ちょっとした広い座敷みたいなところに
見に行くんですけどね。

ほぼ日 海辺じゃなくて、室内なんですか。
みうら

本チャンは野外でやっておられるんですが、
観光的な場合は室内のケースもあります。
太鼓の音って、
外で聞いたことはあっても、
室内で聞いたことはあまりないでしょ?

ほぼ日 ないですね。
みうら 室内の太鼓の音がどんだけすごいか、
ということをおわかりいただきたい。
わりと民家みたいなところで、
ほとんどドームクラスの音を
聞くわけですよ。
腹に突き刺さってきます。
ほぼ日 はははは。
みうら 宿泊先の旅館に戻ってからも、
膵臓と胃が
入れ替わってるんじゃないか、

と思ったくらいです。
やっぱりね、人って、
内臓をぐちゃぐちゃにされると
感動するんですね。
ほぼ日 室内でも、加減はなしですか。
みうら ええ、天井もそんなに高くなかったですが、
ものすごいです。
ほんとうにものすごいですよ?
自分の腹が
太鼓と同化したように震える

んです。
ほぼ日 うわははははは。
みうら ちょっとメタボな人なんて
自分から共鳴して
音を出してるぐらいじゃないかな、
と思うほどです。
おなかにベルトをつけて、
ぶーんと振るわせてメタボを飛ばそう、
という機械があるでしょ?
きっと、御陣乗太鼓のほうが
メタボは飛ぶんじゃないでしょうか。
今回のお話をノーカットでごらんになりたい方は
下の動画でおたのしみください。

六本木ヒルズの映画館の音響が
いくらいいといっても、
iPodがいくらたのしいといっても、
「実際に」腹を震わせる感動は
なかなか得ることができないと
みうらさんはおっしゃいます。
次の県もまた、
感動を与えてくれることでしょう。
来週につづきます。
2008-02-24-SUN
みうらじゅんさん&安斎肇さんが
結成した「勝手に観光協会」作の
すばらしい石川県ご当地ソング
「リメンバーNOTO」を
どうぞお聞きください。