[豚焼きつけ]とは耳慣れない言葉でしょうが、
今考えました。
豚肉炒めと思っていただいてけっこうです。
くそ蒸し暑いため、丁寧な文体で
涼を呼びこもうと思います。
おつきあいくださいませ。

そしてミョウガ。
どうしようもない寂しさや、
忘れてしまいたいことに包まれたときには、
お酒もけっこうですがミョウガを召し上がってください。
ミョウガを食べると「物忘れがひどくなる」などと
古来いわれておりまして、それはお釈迦様の弟子の‥‥‥
このあとは自分でお調べください、忘れました。
私にとってはそうめん、冷や奴に
「ネギはなくともまずミョウガ」というほどの
好物でございます。

【材料】
・豚もも薄切り
・ミョウガ
・中濃ソース、醤油、みりん、胡椒

肉には脂身がついてございましょう? 
それを少々切りとり、フライパンで先に炒めますと、
ラードが出てまいります。
これが炒め油で、植物油は使いません。
そこに、食べよく切った豚肉を並べ入れます。
すきまなくちょいちょいつついたら、
あとはしばらくいじらず、じっくり焼きつけましょう。
そう、それが[豚焼きつけ]と呼びたいと思った
ゆえんでございます。

いい焦げ色がついたらひっくり返し、
さらに焼きつけ、皿に盛ります。
鍋に調味料を入れ、ジュウといいましたら肉にかけて、
あらかじめきざんでおいたミョウガを
これでもかと盛りましょう。
今回は肉150グラムほどにミョウガ3本を使ってみました。
わかりやすくシンプルなタレ味と
ミョウガのさわやかさが豚とからみあい、
なんとも酎ハイを進ませ、シメキリを忘れさせてくれます。

文体を変えようが何しようが、
ぜんぜん涼しくはなりませんね。

2010-07-01-THU
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