15日目:メガネ、はずしました!


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8/22 15日目

 1ページ

今日はお昼頃にメガネを外す予定です。

昨晩と朝の水やり。
庭は土や、タイルや石、
コンクリートがあちこちにある。
ここを歩くには、足の自覚が必要だ。
右(手)側にあるのが右足。
左(手)側にあるのが左足、という自覚。
たとえば右足がコンクリート、
左足がタイルにのっている時、
その微妙な高低差やそれぞれの斜め具合を
足の裏で感じ取って、調整しなければならない。
右手側に見える足が右足だと感じられれば
うまく歩ける。
感じられなければよろける。

昨晩は旦那が泊まりに来てくれた。
メガネをかける前の日常生活にもどったようで、
気が抜けたのか、あちこちよくぶつかった。
昨晩カブト虫を右手にはわせてみた。
手からノロノロと上にはい上がってくる。
この触感を感じながら、どこまで右手が
右手の見える側に感じられるか、試してみる。

半そでのあたりまでが限界で、
そこからは左手の見える側にあると感じられた。

深いお皿の凸凹を自分の意志で
反転させることはできていたが、
お皿を洗っている時にへこんでいる底が
急に出っ張って見えてびっくりした。

深いお皿の凸凹の図


 2ページ

向かい側で食べている人が右ききに見えるか、
左ききに見えるか、と先生からよくきかれた。
あまりピンとこなかった。
あえて言うなら、左ききに見えるかな‥‥
というぐらい。(右ききの人が食べていました)
でも旦那が私の左どなりで食事をしているのは
明らかに左ききに見えた。
(実際は右ききです)

<この部分のみ、メガネを外して7時間後に書いています。>
左右反転メガネを外してから、少しの間、
“からメガネ”をかけます。
“からメガネ”とは、左右反転メガネと
ほぼ同じ大きさで、プリズムが入っていません。
視野の広さが同じで、見ているのは普通の
素通しの風景です。
これをかけた方が、
残効(メガネをとった後の効果)が
つづくとききました。

 3ページ

<※注 からメガネ着用>
1:40にメガネを外しました。
からメガネをかけました。
手が逆にうごきます。


 4ページ

<※注 目をつぶってます>
目をつぶって書いています。
3ページ目は、外した直後、
からメガネを通して、見ながら書きました。


 5ページ

<※注 からメガネ着用>
今は目をあけて書いています。
先ほどは手が逆へ逆へ動いて
しょうがありませんでした。
首を向けようとすると逆へ向くし、
立って台所へ行こうとすると、
その場でグルグル回るし、
「こっちこっち」と自分で言っても、
ちっともそちらに体が向きません。


<※注 メガネなし>
今からメガネを外しました
さっき
*文章が途切れています。


<※注 目をつぶってます>
今、目をつぶりました。
からメガネを外すと、また


<※注 メガネなし>
逆もどりです。


 6ページ

<※注 からメガネ着用>
からメガネをかけると、座っていて、
体がかたむかないのに、
とると、体が左へかたむいていく。
(客観的左)


<※注 メガネなし(ここから先全て)>
そしてみているものがゆらゆらとゆれる。
外した直後は人間がすごく立体的に見えていた。

立体的な人間の図

文字が安定してきました。


 7ページ

外してから1時間くらいは、
ダイニングのイスから台所へ行ったり、
ドアを開けてろう下に出るのがたいへんでした。
少し、右左のどちらかにかた寄ると、
直そうとして、さらに同じ方向へ寄ってしまう。
そしてグルグル回るか
壁に磁石がついているかのように
すいよせられます。
イスにすわろうとしているに、
自分がイスから遠ざかってしまいます。
今いるダイニングも、リビングも、
今までと左右反転しています。
物をとろうとして、手が反対側に動いてしまいます。
イスが、ひじかけと逆側に
座面があるように感じます。
手が、自分の右手が、右手らしくない。
親指、小指の向きが逆のように感じます。
左手は右手のように見える。
急に左手が遠くなったように見える。

からメガネをつけると、
残効が長続きするときいていた。
からメガネになれて、
ある程度字が書けるようになってから、
それを外すと、
私は左右反転メガネを外した直後に
戻ったかのように残効がひどくなった。
目の前はゆらゆらはげしくゆれる
(眼球がゆれているのかもしれない)
字は書けなくなる、体が左に傾く。
体が勝手に傾いたり、
壁にすいよせられたりするのは、
湖の波のように、
空気が押しているような気がして、
私はオールのように手で空気をかいて、
体を戻そうとしている。


 8ページ

1時間以上たつと、部屋は、
さっきとは逆だけれど、
こちらが正しい、なつかしい、
いつもの部屋だと感じてきた。
もうクルクルは回らない。
1歩目は、方向を間違うけれど、
直しを間違わない。
まっすぐの道を、ギザギザだけれど、
その方向へと向える。

ギザギザに歩く図

人間の過剰な立体感は自然になったけど、
まだ植物のくきが過剰に立体的に見える。
3時間たつと頭はくらくらする
(眼球がゆらゆら動く?)が
フラフラと、思った通りに歩ける。
でも、ダイニングにいて、
ダイニングのはじの母の机に行こうとして、
リビングに行ってしまった。
メガネをつけていた時の配置が
記憶に残っているようだ。
前の人がテニスボールをもって、
私に投げるふりをして目の前でとめる。
それがいつも以上に
手前に出てきているように見えて、
ぶつかりそうでこわい。

5時間後、クラクラとフラフラはまだある。
家の中で曲がる時に一瞬、
迷うことはあるけれど、もう間違えない。
凸凹反転遊びはまだできる。
炊飯ジャーの釜と、お茶わんのへこみを
でっぱらせて見ることができる。
テニスボールをへこませて見ることができる。

テニスボールの図

たとえて言うなら、
卵のからを内側から見るような感じ。


 9ページ

ビデオ撮影のために家にきてくれた友人Yさんが、
夕方ケーキを買って来てくれた。
何の苦労もなく、手が勝手にフォークで
私の口にケーキをはこんでくれる。
口からこぼれる心配もない。
こぼしたってすぐに
手がフォローをしてくれるだろう。
甘く、ほっとする味でした。

外からの情報が勝手に入ってきて、
頭が知らない間に処理をする。
向かい側の人と話しながら、
その横のテレビを見て、
冷房の温度を少し上げようかな、とか考えつつ、
手が髪の毛のゴムを取り外す、なんてことが出来る。
とても楽だ。


<※注 左右反転メガネ着用>
7時間半後に、左右反転メガネをかけてみる。
イスもすんなり座れる。
ドアを開けてろう下へ出ることも、
物をよけてスイスイ歩くこともできる。
この通り字も書ける。
メガネをかけると、
全てが左右反転して見えるのに、
行動ができるのが不思議だ。
でも、右手が見える方が右側だとは、
もはや感じない。


川辺さんへのメールはこちらからお送りくださいね。

<ほぼ日より>

15日間の左右反転メガネ装着を終え、
ついに外した、川辺さん。

これまでの吉村先生の研究に従い、
“からメガネ”も用意されていました。
この、字が書けない感じは、
「ほぼ日」の乗組員が左右反転メガネを書けて
字を書いた時と同じですね。





では、外してみての変化は、明日につづきます。
2007-08-23-THU