12日目:頭が口を出すと、間違える


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8/19 12日目

朝、起きぬけの時は、
頭がボーッとしているので、
行動を間違えそうに思うが、
結構手足はスムーズに動く。

午前、子守りと料理。
午後にボールをころがしかべにぶつけて、
もどってきたものを取る、
という運動の練習をする。

かべにボールをぶつけて取る図

何度かやると、右手は上手にいく。
右に来ても左に来ても取れる。
左手が下手。
とんでもない方向へころがしてしまったりする。
右手が左手のめんどうを
みているような気がしてきた。
右手が、出す方向を間違える時もある。
それは邪念が入る時。
考えないで手を出せばいいものを、
つい頭が考えて口を出してしまう時。

メガネに除菌消臭スプレーをかけている間、
リビングのイスにすわり、
じっと目をつぶっていた。
頭の中で、目の前に広がる風景は
メガネをつけて見ていたものとまったく同じ。
右手にかざり棚、左手側には庭へつづく道。
それを目の前にいる吉村先生に話したら、
私の言った右、左は、
客観的な右左と一致するそうだ。
もう、昔に見た家の配置を思い浮かべられない。
今見た配置になじんでいる。

電車でさいたま新都心駅へ行く。
ショッピングモールの中で、
人をよけながら、
商品を見ながら歩くことができた。
考え事をしながら歩くこともできる。
少し余裕がでてきた。

前を歩いている人の体に、
自分の体を投影させてみる。イメージで。
右手と右肩、右おなかまでは重なる。
右周辺を重ねたままで、左手を重ねようとすると、
変にねじれて、ごちゃごちゃになってしまう。

体を投影させてみる図

そこで、「右、左、右、左」と
心でかけ声をかけて、
右手側、左手側を意識する。
すると、フッと左も重なる瞬間がある。
でもすぐに、だめになってしまう。
右手なしで、左手だけを重ねて見る。
何度かするうちに、重なってくる。
でも不安定で、長くはつづかない。

以前悩んだ、
「実家の前のT字路でどっちに曲がったか」
の答えは、左でした。
今ではこのT字路で、
曲がる方向をよく間違えてます。

<ほぼ日より>
考えないとわからなかったことが、
考えるとわからなくなって、間違えてしまう。
まさに順応しつつあるんですねー。

右手の見える側(つまり客観的な左側)を
瞬時に右! と判断して動くのは、
目をつぶって想像するだけでも難しそうです。
2007-08-20-MON