5日目:トリックアート美術館へ


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8/12 5日目

朝、シャワー、せんたく。
おフロのガスをつけるのは、もう上手にできる。

手前に引くドアが難しかった。
ドアを開ける。中に入る。ドアを閉める。
あれ? 私まだ外にいる、ということがあった。
時々、ドアノブをにぎって、
ドアとダンスしているような気になる。
でもコツが分かりました。
私は動かない。手でノブを引き、
目の前でドアが通り過ぎるのを待つ。
そして前進する。

トリックアートの美術館に入る。
かべに床、床にかべの絵が描いてある空間がある。
その中で私が頭を傾けると、
私はかべに描いてある床に立てるのだ。
しかも安定感がある。

トリックアート美術館の図

私にはこう感じる。
かべについているスリッパが
はけそうな気がする。

カフェに入るとき、
石段を上って左に曲がった、と思った。
その後、周辺の配置図をかいて、見てみると、
そこは右に曲がっているように見える。

カフェの配置図

私は左に曲がったのか?
右に曲がったのか?
よく考えても分からない。

カフェでケーキを食べた。
はじめてフォークを使う。
自分がケーキを切って口へ運ぶ様子を見て、
ああ、フォークは左手で使うんだ。
左手も、こうしてみると上手だな、
なんて思っていたら、それは右手だった。
右手はきき手で、たとえ視界の左側に見えても、
右手だという自覚が強い。
左手にまちがえるなんて、はじめてだ。

車にのる時のコツが分かりました。
まず、開けたドアと、向かい合わせに平行に並ぶ。
そのまま社内へ、カニ歩きで進む。

車にのる図

平行、というところが大事。
ドアがむずかしいのは、
物が私に対して斜めになると、
斜めのさらに左右反転で、いったいどこに、
どんな角度で物があるのか、
さっぱり分からなくなるから。

凹凸反転。

・前、牧場でみやげ物やに、入った時、
いろんな色、形の石がたくさんつみ上げてあった。
その中の、透明な石だけ、へこんでみえた。
完全胃冷えていない製氷器の氷の、
中の水を流して、
外側のからの部分だけが残っている。
そんな感じに見える。

・ドラえもんの頭が、
立体ジグソーパズルになっている置き物がある。
その頭は球で、でっぱって見える。
でもこれはへこんでいる、
と自分に言いきかせると、
ペコッとへこんで見える。
半球を内側から見るような感じ。

ドラえもんの図

・座イスのボタンはいつもでっぱって見える。

座イスの図

今日まんがを一冊読んだ。
縦書き文字は読む行の順番をまちがえる。
敬称「さん」が「ちん」になる。
次ページにめくったつもりが
前ページにもどっている。
それでも、20ページくらい読み進めると
慣れてきて読むスピードが早くなった。

<ほぼ日より>
すでに視界が左右反転している川辺さんが、
トリックアート美術館(だまし絵など、
目の錯覚などを楽しむ作品を展示した美術館)へ
行ったらどうなるでしょう?
やはり、ものによっては「ふつうの状態」に
見えるのでした。

ほか、きき手の自覚が強い右手も、
左手とまちがわれてしまうようになりました。
今後、どうなるのでしょか?
2007-08-13-MON