• 本気の「ごっこ」。

    『どうぶつの森』シリーズを遊んでいると、
    つい、本気になって考えてしまう。
    いや、おもしろいゲームを本気で遊ぶという
    ふつうのことではなくて、
    思考として日常的な真剣さで
    事に当たってしまう、ということである。
    夢の中で、とても不条理な状況なのに
    すごく真面目に考えて
    ふつうの受け答えをしてしまう、というのと近い。

    たとえば、「こどもがのびのび遊べる家」
    というようなことをリクエストされて
    ひとつひとつの家具を選んでいるときに、
    どうしても「これじゃ危ないな」
    という考えが頭から離れない。
    テーブルひとつ選ぶにしても、
    安定していて、角のないものを選んでしまう。
    この電気スタンドはかわいいけど、
    ひっくり返しちゃうだろ、という気持ちが消えない。
    花も飾りたいけど、危ないよなあ、
    せめて机の上に乗せて伝い歩きのときに
    手に届かないようにしようか、などと考えてしまう。

    良識のある常識人を気取りたいわけではない。
    むしろ、ゲームの中の要素をたのしむために、
    いろいろはっちゃけたい、という欲すらある。

    けれども、どうしても、思考がふつうである。
    「学校」をつくれ、といわれると、
    掲示物は目に見える場所に貼りたくなるし、
    イスを置くならイスを引くスペースを確保したいし、
    文字を書くときに手の影がじゃまにならないように
    黒板は窓に向かって教室の右側に据えたくなる。
    だから、いつも、仕上がりが「ふつう」だ。
    たまに突飛な部屋もつくってみようとするが、
    やっぱりいつもの「ふつう」に落ち着く。

    『ハッピーホームデザイナー』だけでなく、
    『どうぶつの森』シリーズ全般において、
    いつもぼくはこのあたりの
    「ふつう」と「突飛」を
    ゲームの序盤に何回か行き来したあと、
    やっぱり、どうしても、
    「ふつう」にしみじみとした喜びを感じて
    そちらを選ぶことになる。
    自分はこちらがいいのだ、と。
    それは、「シンプルで無難」というような
    デザインとしての「ふつう」ではなく、
    思考の筋道としての「ふつう」である。
    「ふつう」だから選ぶというよりも、
    違う道を目指すと「ムリ」をしなければならない。
    「ムリ」は心地よくない。

    けっきょく、ぼくは、どのゲームにおいても、
    「その世界にのめり込みたい」のである。
    その世界にのめり込むということは、
    「その世界のなかで
     本気で自分として振る舞う」
    ということであると思う。
    たとえば『MOTHER2』であれば
    裏庭に隕石が落ちてびっくりした少年として
    どう行動するだろうか、ということが軸となる。
    『ストII』であれば、気合いを入れれば
    両の手から波動のかたまりを打ち出すことができる
    努力の空手家としてそこに立っていたい。
    いや、笑い話みたいだけど、そうなのだ。
    だからこそ、マリオで予期せぬ奈落に落ちたときは
    お尻のあたりがヒヤッとしてしまうのだ。

    究極、それは、「ごっこ」であるのだろう。
    このゲームに限らず、ビデオゲームというのは
    だいたいぜんぶ「ごっこ」である。
    いや、ゲームに限らず、
    感情を移入してたのしむということでいえば、
    映画もマンガも小説もだいたいぜんぶ
    「ごっこ」としての側面を強く持っている。

    あらゆる「ごっこ」は、
    入口の垣根を跳び越えてそこへ入ったからには、
    本気で「ごっこ」をしないとおもしろくない。
    鬼ごっこは、本気で鬼に追いかけられている
    と思うからこそおもしろい。
    背後から、角を生やし、金棒を持ち、
    いくらはいても破れない虎のパンツをはいた‥‥
    いや、これは違うぞ、
    「鬼ごっこ」の「鬼」は
    「オニ」であって断じて「鬼」ではない。
    「鬼ごっこ」の「鬼」を
    日本マンガ昔ばなし風の「鬼」にした場合は、
    「ごっこ」の根本の世界観が変わってしまう。
    否! 「鬼ごっこ」の話をしたいわけではない。

    またやってしまったという感じで
    盛大に脱線しつつあるが、
    脱線ついでに寄り道して
    そこを経由しつつ本道を目指すとすると、
    ほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツに、
    「気まぐれラジお」というものがある。
    これは、弊社の乗組員、山下とぼくが
    (あと、乱入してくる糸井重里が)
    ユーストリームの配信システムをつかって
    擬似的なラジオ風生中継をお届けするというもので
    ずばり、ページのド頭にも
    「ラジオごっこ」と名言してある。

    この企画を練り上げていく段階で、
    ぼくと山下はしばしば
    「ほんとにこれはラジオごっこだね」と話し、
    だとすれば、本気でラジオ風にすればするほど
    遊びとしてはおもしろくなると確認しあった。
    だから、合間に曲を流すようにしたし、
    メールを募集してそれを読み上げ、
    特別なステッカーをわざわざつくって、
    リスナーにプレゼントすることにした。
    あと、とくにコンテンツには表れてはいないけれど、
    じつはぼくらが放送室としてつかっている会議室は、
    生放送中、照明を蛍光灯から
    天井に吊すタイプのLEDライトに切り替えて、
    ラジオブース風にしている。
    そのLEDライトをどうしているかというと、
    放送前にわざわざぼくと山下が
    会議室の天井に取りつけているのである。
    なぜなら「ごっこは本気がおもしろい」からである。

    この「ラジオごっこ」に限らず、
    ほぼ日のコンテンツは、わりと多くのものが、
    構造として「ごっこ」を含むとぼくは思っている。
    もちろん、そのひとつひとつの「ごっこ」に
    本気で取り組むからこそ、
    お客さんに「ごっこ」を超えて
    おもしろがってもらえるのだと思う。

    余談の余談だけれども、
    つくるにしても、遊ぶにしても、
    「ごっこ」に「本気」で取り組むには、
    自分と同じ純度の「本気」を持った
    「ごっこ仲間」の存在が欠かせない。
    だって、「本気のごっこ」の最中に
    「所詮、ごっこじゃん?」という人が混ざると
    ややこしいし、娯楽の効率が落ちてしまう。

    さて、逸れた放物線をゆるやかにもどしながら
    もうひとつつけ加えるとすると、
    自分がなにかをはじめるときに、
    あるいは、そこに参加する人を集めるときに、
    「ごっこ」というのはとても都合がいい。
    いきなり本気で「野球の大会に出よう」というよりも
    「キャッチボールっておもしろいよ」と誘うほうが、
    言うほうも言われるほうも摩擦が少ない。
    同様に、『どうぶつの森』や
    『ハッピーホームデザイナー』も、
    入口で人々に呼びかけるときのテイストが
    「コミュニティ構築シミュレーション」
    というようなことではなく、
    「お店屋さんごっこ」だったり、
    「スタイリストごっこ」だったりするから、
    こんなにもたくさんの人が
    この世界に入り込んでいるのだと思う。
    (もっというと、
     「おもしろいゲームですよ!」という入口だって、
     ゲームをしない人にとっては高い敷居だ)

    つまり、入口や表層においては、
    「丁寧なごっこ」として振る舞い、
    いったん、「ごっこ」をはじめてからは、
    「本気」で取り組むことによって、
    本質的なおもしろさが深まっていく。
    いいゲームって、
    いつの時代も、どの規模のものも、
    そういうかたちをとっているんじゃないだろうか。

    ああ、すみません、長いですね。
    『どうぶつの森』や
    『ハッピーホームデザイナー』における、
    「いつもふつうなオレ」は
    「いつも本気」だからこそ、
    こうなっちゃうんだよなぁ、と思って、
    そのことを書こうとしただけなのです。

    あ、そういう意味では、今回、
    『どうぶつの森』の二度目のプレイを
    女性の自分としてはじめたというのは、
    ちょっとばかし反省点なんだよなぁ‥‥。

    それでは、また。
    今度はみじかく書きます。

    2015/09/09 18:00

  • ついに、ホテル完成。

    次々とお役所から許可がおりた施設を
    つくってきたわたくし。
    ついにとうとうホテルにたどりつきました。

    もちろん! もちろんやりますとも。
    イメージは金谷ホテル的な
    和洋折衷な明治維新なやつです。
    資材が微妙にたりないのでは、
    と不安になりましたが、
    ロビーには、和風の照明をつけて切り抜け、
    宴会場には、緋毛氈と障子でどうにか。
    とにかく障子には
    助けられることが多いのです。
    いつ穴が空くかと
    ハラハラする建具ではありますが、
    とりあえず、和風になる、と。

    しかし「どうしても和室が」という
    おばあちゃんのために、
    客室は一部屋は和室にしておきました。
    たぶん、
    ここには温泉も湧いてるはずなので、
    大浴場もあるとおもわれるので、
    客室にバスルームをつけたのは、
    洋室だけにしました。

    ふう。
    やったったぜ!

    2015/09/09 10:38

  • ヒポクラテスびょういんと、その別棟。

    要望の多かった病院をつくりました。
    私は、ギリシャ村出身なので、
    病院の名前は「ヒポクラテスびょういん」にしました。
    西洋医学の父といわれる古代ギリシャ人、
    ヒポクラテスがいる病院です。

    ヒポクラテスは約2500年前に実在した人で、
    体質や風土にあった食事をとることで、
    からだの自然治癒力を高めることを大切にした、
    伝説の名医です。
    ハーブやアロマや温泉浴を取り入れるという
    当時としては画期的な療法も
    取り入れたといわれています。

    診療室はカウンセリング形式で、
    ヒポクラテス先生が、その人にあった食事法や
    治療法をおしえてくれます。
    診療室に生えている薬草を、
    その場で調合してくれることも。
    診療室の床は、紀元前のギリシャで使われていた、
    美しいモザイク仕様にしました。

    長い時間を過ごす入院ベッドは、
    大きくて素敵なものがいいですね。
    隣のベッドとの仕切りは、
    簡素なカーテンではなく、
    背の高い植物で仕切りました。

    しずえからはベッドを3つ置け、と言われましたが、
    快適さを優先したいので2人部屋が限界です。

    そこで、もう1つの小さなベッドは、
    お見舞にきた方用にしました。
    患者さんをささえる人たちが、
    看病疲れでつらくならないように、
    疲れたら横になれる場所です。

    壁紙は目にやさしい色を、
    音楽はロマンティックなものを。

    あとは、日光浴や温泉浴ができる
    大きな庭がひつようです。
    しかし、どこにも庭がありません。
    ヒポクラテスは温泉療法や日光浴健康法も
    提唱しているので、庭はかかせないのです。

    こまった私にアイデアがうかびました。
    そうだ、住民に土地を提供してもらおう。

    ちょうどリスのミントさんが
    「アイスクリーム屋をつくって、
     みんなの喜ぶ顔がみたい」とおっしゃっていました。

    そんな、やさしいミントさんに頼み込み、
    そのご自宅の庭を、
    「アイスも売っている ヒポクラテスびょういん別棟
     天然温泉つき日光浴センター」
    にさせていただきました。

    病院からはシャトルバスで
    往復できるようにしたいと思います。

    2015/09/08 23:00

  • 椅子

    大変ごぶさたしてしまいました。
    多忙は怠惰の隠れ蓑。
    お客さまのお家をプランニングするのも大切な仕事の一つです。

    といいながら、今回はおもいっきりサボりまして、
    いろんな椅子に座ってみました。
    働いているふりをしつつお届けします。

    いつもお客さまのご要望をお伺いする椅子にすわって、
    「はいはい、お客様のご要望はなんですか。」
    と言っている気分だけを味わいます。

    今度はお客さまの側に座りなおしまして、
    「実は、リゾートな部屋に住みたくて…」
    と、お客さまの気持ちになってみたりします。

    うーん、これはなかなか働いている感じがでたなぁ。
    さて、だいぶ働いた感じが出たところで、
    そろそろ休憩しようとおもいます。

    2階のパイプ椅子にすわって、
    「ああー、変な客の相手はつかれるなぁ。まいっちゃったよ。」
    と愚痴っている気分を味わいます。

    1階に戻りまして、極めつけの社長イスに座ります!
    「オカムラくん、よく働いているねぇ。
     来月からは給料倍にしてあげるからねー。
     ハッハッハ。」

    おおー、ありがとうございます。社長。

    2015/09/07 20:05

  • 青色につつまれたい?

    今日は2案件を担当しましたが、
    どちらもなかなか
    納得のいく仕事ができた日でした。

    おひとりめ、カエルのクワトロさまから
    受けた依頼は
    「青色につつまれたい」というものでした。

    いや〜〜、これはもう、
    よくぞこのギリシャ村出身の
    私に頼んでくださった、という感じ。

    クワトロさまは、はじめ、
    青い家具を揃えることで
    希望を叶えようとしていたようです。

    もちろんそれはそれでいいのですが、
    私はつい、こんなことを
    言ってしまったんです。

    「もっと‥‥究極の‥‥
    ほんものの青色につつまれたくありませんか?」

    そして、コンセプトとなる写真を
    1枚用意し、お見せしました。

    椅子が2脚、空と海に面しています。
    これは実際に
    ギリシャのイカリア島で撮ったものです。
    (秋の写真なのが残念です。
    真夏なら、空も海ももっと青いんですが)

    夏のギリシャの島々は、
    青い空と青い海が美しいため、
    それをイメージして、
    大自然が織りなす「青」を
    常にクワトロさまの目に映しつづけることが
    できるような家にしたいと思いました。

    仕事はわずか3分で終了しました。

    エーゲ海と気候が似てそうな土地を選び、
    その庭の、海に面した場所に、
    写真と似た2つの椅子を置きました。
    これが、すべてです。
    家の中などどうでもいいのです。
    ここに座るだけで、空と海、
    ほんものの青につつまれるのです。

    (え、手抜き? ちがいますよ。
    デザイナーには引き算もひつようなのです)


    クワトロさまは大喜びで、
    この場所に、
    いつまでもいつまでも
    座りつづけてくださいました。

    (カエルだから、そのまま
    海にジャンプもできて好都合ですね)


    おふたりめの依頼者は、
    猫のちょいさまでした。

    「猫の集会場所」を
    ご希望されていたのですが、
    これもおやすい御用です。
    なぜなら私はリアルワールドで、
    猫2匹と暮らしているので、
    猫の習性を日々観察しているのです。


    まず、猫は上下運動が好きなので、
    高低差のある土地を選びました。
    暑くもなく寒くもない、
    春の土地がいいですね。


    猫がのぼるための木(街灯)をたて、
    庭に、猫がくつろげるための席、
    つまりバケツとカゴを、
    たくさん用意しました。


    猫は自分の体がちょうどおさまるサイズの
    箱や容れ物が大好きですから、
    この席は、集まってきた猫たちで、
    すべて埋まることでしょう。

    (ちょうど、この器に入った猫の
    写真のように! これもギリシャの猫ですね)

    ぜんぶで16匹がこの庭に集まって、
    思い思いにバケツやカゴのなかで
    まるまって、集会ができるのです。

    魚を捕って遊ぶための
    水槽も用意しました。

    裏の砂場は猫のトイレになります。

    どうでしょう、
    猫が寄ってきそうな家になりましたよ。


    こんな依頼ばかりなら、
    毎日たのしいのになぁと思います。

    2015/09/04 23:06

  • くさの日

    最近、現実世界で
    急な仕事が入ってきたときには、
    「秘書のしずえを通してくれますか」
    と言ってしまう、ギリシャ村の村長です。

    きょうもギリシャ村へ帰ったら、
    しずえが言いました。

    「あさみ村長、きょうは9月3日、
    くさの日ですよ!
    園芸屋のレイジさんが広場でお待ちです」

    え?
    くさの日?
    9(く)3(さ)ってこと?

    それは草むしりを何が何でもやらせたい
    レイジの陰謀じゃないだろうか‥‥
    と、若干おもいつつ、
    言われたとおり、広場に向かいました。

    すると、レイジが待ち構えていて、
    案の定
    「みんなで草むしりをしましょう!」と
    持ちかけてきました。


    レイジはすでに
    この村の雑草を数えた、と言います。
    その数69本!
    数えるときに抜いてくれたらいいのに‥‥。


    でもまぁ、過去にも雑草を放置しすぎて、
    レイジを気絶させちゃってるし、
    大変だけどがんばろう、と思い、
    黙々と、草抜きをはじめました。

    しかしなかなか終わりません。
    なぜ、花々は、その上を走っただけで
    はかなくも消えてしまうのに、
    雑草は手で抜かないと、なくならないのだ!

    うーん、やはりここは村のみんなと
    一緒にやったほうが早いでしょう。

    みんな、レイジからすでに、
    今日は草むしりの日だって
    聞いているはずだけど‥‥。

    まず、うさぎのミラコちゃんに会いました。
    どうやら積極的に
    草むしりをしてくれているようです。
    ありがたいなぁ。
    思わずミラコさま、と拝みたくなりました。


    次に会ったのは、コアラのロッキーです。
    なんと彼は、
    草むしりの話は完全無視で、
    例のひよこノースリーブ自慢をしてきました。
    (一度、ひよこを脱いで
    白いシャツに着替えているのを
    目撃したのですが、
    またひよこノースリーブに
    戻っていました)

    「ソデのあたりが気に入っている」って、
    その服「ソデなし」だからね‥‥!

    ひよこノースリーブ愛が止まらない
    ロッキーを後に残し、


    続けて、ワニの
    アルベルトに会いました。
    すると‥‥

    「ざっそうの、
    おいしい食べかたを、
    けんきゅうするんだぁ〜」‥‥と。

    そうだよね。
    キミはそういうタイプだよね。
    だまってその場を離れました。


    最後に、狼のツンドラちゃんに
    会いました。
    頼りにならない男たちと違って、
    姉御肌の彼女ならきっと
    手伝ってくれるはず。


    ん? 釣りをしてるの?
    草むしりのことをたずねても、
    それには一切こたえず、
    釣りを続行するツンドラちゃん。
    恋の駆け引きがどうとか
    言い出したので、

    これはだめだ、と、
    その場を去りました。


    しょうがないので、
    自分でひたすら
    抜きに抜いたのですが、
    「まだあるよ、あと15本!」と
    レイジに言われてしまいました。


    そんなこと言ったって、
    もう見つけられないよ〜〜。
    けっこう雑草って、
    探しにくいんですよね。
    木の影とかに生えているものもあるし。


    ‥‥あれ、
    だいたい、雑草が
    少しくらい生えていたって、
    いいではないか。


    植物をこよなく愛された昭和天皇は、
    「雑草という草はないですよ。
    どの草にも名前があるんです」
    というようなことを、おっしゃったそう。
    (私はこのエピソードがすごく好きです。
    いい言葉ですよね)


    レイジには申し訳ないけれど、
    しばらくボーボーでもいいかと
    開き直りました。
    ギリシャ自体が野生植物の宝庫ですし、
    ギリシャ村も、
    その路線でいきたいと思います。

    2015/09/03 18:51

  • スタイリッシュで都会的

    スタイリッシュで都会的なお部屋には、
    まいりました。
    考えれば考えるほど、
    「スタイリッシュ」「都会的」という言葉を
    具体的なイメージに、
    落とし込んでいくことができません。

    スタンリー・キューブリック監督の
    『2001年宇宙の旅』の
    ディスカバリー号の内装みたいなことかなあ。
    (50年くらい前の映画だわー)
    マンガでいえば、江口寿史先生だろうか。
    (25年以上前の連載開始だわー)
    スタイリッシュで都会的、という言葉は、
    よくきくけれども、
    いままで考えないで生きてきてしまった‥‥
    と気がつきました。

    そんな反省をしつつも、
    このタンスは都会的か否か、
    このいすはスタイリッシュか否か‥‥と
    ひとつひとつ検討し、
    それらしきものを
    いっしょうけんめい選びました。
    どんなにがんばっても、
    「っぽい」ものにしかならないことは、
    作った自分が一番よくわかってます。
    完成後、お客さまによろこんでいただいて、
    もうしわけない気持ちにさえなりました。

    なんと! と思ったのは
    お披露目タイムです。

    お客さんは、
    すかさずマラカスを取り出し、
    自分の肖像写真をご満悦で眺めながら、
    シャカシャカと演奏をはじめました。

    マラカスはスタイリッシュで
    都会的なアイテムだったのか!?
    まったく思いつかなかったです。
    キャパが広いというか、
    奥が深いというか、
    自分はまだまだ未熟だなと痛感です。

    2015/09/03 17:16

  • 音楽ホール‥‥。

    さて、役所の許可がおりたよ
    第三弾!
    しずえさんが
    「「ニュータウン」と呼ぶに
     ふさわしい街になって、
     役所の者も感謝していました」
    と言ってくれました。
    当方、
    実際に千葉の埋立地のニュータウンに
    いい年になるまで住んでいたので、
    「そんなにいいもんじゃないぞ、
     ニュータウン」と
    つい思ってしまうのです。
    いや、そんなことはさておこう。
    ここは現実ではないのだった。

    で、次なる許可がおりたのは、
    音楽ホールと、ホテルでありました。
    まずは音楽ホールから
    手がけてくれということでしたので、
    早速現地にいってみました。

    手持ちの資材と床面積を考えると、
    いわゆるオーケストラを
    のっけられるような
    「音楽ホール」をつくることは
    できないと判断。
    というわけで、
    当タウンの音楽ホールは、クラブ。
    DJブースとドリンクのカウンターと
    VIPルームさえ作ればよいのです。
    建築費が安上がりで
    しかも若人が喜んでくれることと
    信じています。
    しかも、ドリンクのカウンターとはいえ、
    どうやらこの街では
    酒類の仕入れの仕組みが
    まだ無いようなので、
    ジュースを提供するという健全さ!
    お招きするDJが
    あまりの健全さに
    びっくりしないことを祈ります。

    さ、次はホテル。
    私のイメージは、
    金谷ホテルなんだけどな。
    資材が手に入るかな。

    2015/09/03 11:54

  • 地球の平和を守る家

    たぬきハウジングでの修行、9日目。
    本日、私が担当させていただいたのは、
    猪のイノッチさまです。

    イノッチさまは、出会い頭に、
    こんなリクエストをしてきました。

    「地球の平和を守る家をつくってほしい」

    なるほど‥‥世の中には、
    いろんな要望があるものですね。

    まずは土地を選ばせていただき、
    その場所に、
    イノッチさまがリクエストした、
    レーダーの機械や、大砲や、アンテナを
    置いてみることにしました。

    あ、防衛軍の基地っぽくなってきた‥‥。
    でも、そのとき、ふと、
    こんな疑問がわいてきました。

    「これ、お客さまの本当の意味での
    満足につながるのだろうか‥‥?」

    イノッチさまは
    「地球の平和を守りたい」とおっしゃいます。
    つまり、宇宙から何者かが地球を
    攻めてこられたときのことを
    想定しているということです。

    でも、ですよ。
    仮に何者かが攻めてきたとして、
    レーダーで分析したり、
    大砲などを置いて待ち構えていたら、

    「おれたちを攻撃する気だな、
    よし、それならこっちも」

    ってなるような気がします‥‥。

    ここで、発想の転換です!
    イノッチさま宅に必要なのは、大砲ではなく、
    「おもてなし精神」ではないでしょうか。

    「ようこそいらっしゃいました。
    たいしたおもてなしもできませんが、
    ゆっくりお茶でも飲んでいってくださいね。
    なんなら泊まっていってくださいね」

    という空気をかもしだした家のほうが、
    相手も戦意喪失するような気がします。

    攻撃ではなく、おもてなし。
    イソップ寓話の『北風と太陽』です。
    (ちなみにイソップはギリシャ人です)

    そこで、イノッチさまリクエストの
    アイテムはすべて部屋の隅に隠し、
    お庭全体を、変えることにしました。

    まず、くつろぎのティースペースには、
    自動で動く「水飲み鳥」を設置。

    ひたすらお辞儀を繰り返してくれるので
    「ようこそ、ようこそ」という
    気持ちが伝わりやすくなります。
    (動く様子が伝わるように、
    画像をgifアニメにしました。)

    机の上の本は、ガイドブック。
    宇宙からお越しの方々に、
    「地球の歩き方」をレクチャーし、
    自由に観光していただきます。
    地球儀もついでに置きました。

    何人宿泊されるかわかりませんが、
    ベッドは3台ほど用意しました。


    さ、これで完成!
    イノッチさまの反応が心配だけど、
    どうかなあ〜。

    おそるおそる見せたところ、
    なんと、予想以上の好反応!
    椅子に座り、
    そのままうたた寝をはじめました。
    その姿は、まさに平和そのものでした。

    2015/09/02 23:35

  • モーレツ社員日報。

    しばらく、
    時間をたくさんつかう、
    別の作業をしていたため、
    「ハッピーホームデザイナー」から
    遠ざかってしまっていたら、
    他のニュータウンに
    おかしなおかしなデザイナーたちが
    誕生していた。

    彼らのレポートを
    たのしく読んでいたら、
    自分は凡庸かつ手抜きであるな、
    と、思いました。

    なにはともあれ、わたしは
    ニュータウンを拡張していきたいのです。
    個々の家をたてるのはあとにします。
    って、なんか最終的に
    公共施設ばかりがちゃんとできていて、
    住人があんまりいないというゴーストタウンが
    出来上がりそうで恐ろしいけどな!

    ともかく、「ほぼ日」風のオフィスをつくり、
    自分でもなんでそうしたのか謎だけど、
    学校はうんとファンシーにしてみた。
    ミッション系ってことでどうでしょう。
    アーメン。

    そして、花屋。
    「お店を」といわれて、
    手持ちの機材をみたら、
    「花屋」をつくるのが効率がよかったので
    そうしてみました。
    この自分都合というか機材都合で
    店をつくるあたりが、
    ゴーストタウン化を招きそうです。
    あとで後悔して
    すべてやり直すのが私のスタイルなので
    まあいいです。
    なにか都合がよさそうなアイテムがそろったら、
    住民のみなさんが喜んでくれるような
    ナイスな店にしたりしよう。
    とにかく、先に進めるんだべし!

    そして、さらに中華料理店。
    世界のどの町にもあるのが中華料理店。
    しかし、エビチリさえうっすらカレー味なのが
    インドの中華料理店。恐るべし、インド。
    (コルカタにて)
    それはさておき、デパートも出来た。

    エントランスは、服飾品と壺と置物。
    なんで壺なのかは謎なんだけど、
    ゴージャスなショーケースに
    ぴったりあうと思ったので壺。
    2つの売り場は、テナントを入れた。
    家賃収入は重要ですからね。
    (というか、
     このデパートはだれの持ち物なの?)
    ひとつはセレクトショップにして、
    もうひとつは家電である。
    女性も男性も両方が楽しめる。
    壺や置物があるから
    年配の方々にも楽しく過ごしてもらえる、
    という設定です。

    よし。
    これで第二次公共事業は落着。
    次!

    2015/09/02 16:41

『とびだせ どうぶつの森』とは?

どうぶつたちの暮らす森の一員となって、毎日、たのしく過ごします。じぶんの部屋を広くしたり、家具をそろえたり、着替えたり、釣りをしたり、化石を掘ったり、おしゃべりしたり、ほかの人の住む村に電車で遊びに行ったり‥‥。1年365日、リアルタイムに時間が流れるなかで、のんびり過ごすもよし、目的に向かってがんばるもよし。ニンテンドー3DS用ソフトとして2012年に発売されて以降、長く売れ続けているゲームです。

とびだせ どうぶつの森

発売日:2012年11月8日
希望小売価格:4,571円(税別)
プレイ人数:1人(通信プレイ時2〜4人)