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2014/08/21 21:42 お母様のおかげ。

どれも100点ということは、オール5?
‥‥あ、でも体育がありますね。

「体育もできたのでオール5ですね」

ほぁーー。
‥‥モテましたでしょう。

「うーーーん‥‥
 まぁ、それなりに(笑)。
 音楽ができるのが強かったと思います。
 ピアノのひける男の子っていう」

勉強ができて体育もできてピアノも弾けて‥‥。
弱点はなかったんですか?

「弱点‥‥‥‥なんだったんだろう‥‥。
 うーーーん‥‥
 ちょっといやらしく聞えるでしょうが、
 すみません、思いつかない(笑)」

ふわー。
勉強が好きじゃないのに、
なぜそんな天才的な子どもになれたんでしょう?
‥‥裕福なご家庭だった、とか?

「いやいや、ごく一般的な家庭です。
 英才教育とか、そういうこともなく。
 3人姉弟でうえふたりが姉で、
 いちばんしたがぼくなんですけど、
 上ふたりにピアノを習わせてて
 その流れでぼくもピアノをやったんです。
 で、9才のときに「ドラムをやってみない?」と
 母親に言われまして。

お母様が「ドラムをやってみない?」と?

「母親はミュージカルとか
 コンサートに行くのがすごく好きで、
 劇団四季とか、
 マドンナやジャネット・ジャクソンの
 コンサートに連れてってくれました。
 そういう意味では、そうですね、
 母親から文化的な影響を受けたんだと思います。
 毎朝、クラシックをかけるんです。
 ビバルディの四季とかを、ぼくの枕元でかけるんですよ。
 で『朝ですよ』と(笑)」

お母様は、何か芸術関係のお仕事を?

「いえ、ごくふつうのニッセイレディです。
 保険のお仕事を」

へええーー、そうなんですかぁ。
すばらしいお母様です。

2014/08/21 21:29 譜面のように覚える。

暗記。
教科書を覚えちゃう‥‥。
授業内容を暗記する‥‥。
そんなことができるものなのですか。

「できたんです、ぼくは。
 なんででしょう‥‥
 それはきっと4才の頃から
 クラシック・ピアノを習っていて、
 絶対音感が身についているからかもしれません。
 いまゲーム音楽の演奏をしているのも、
 とくに練習はしてないんですよ。
 ゲームを繰り返しプレイして
 その音楽をぜんぶ覚えてしまって、
 あとはその覚えてるやつを弾くだけ」

はあー。
勉強もそれと同じ?

「そうです、同じ。
 先生が書いた黒板の板書も、
 教科書の文字列も、
 イメージで覚えちゃうんです。
 とくに歴史。
 それぞれの事象を覚えて、
 それぞれがどうつながっていくかの
 年表をイメージで覚えるんです」

それは、譜面ですね。

「そうですね。
 ですから、自分で言うのもあれですが、
 記憶力がすごく良かったんだと思います。
 英単語や漢字も、どんどん覚えました」

苦手な学科はあったんですか?

「論理的な思考が必要なもの、でしょうか。
 算数までは大丈夫でも、
 数学では苦労しました。
 国語の行間を読むみたいな問題も
 比較的に弱かったです」

2014/08/21 21:06 暗記して100点の
小中学校期

あらためまして、
きょうはよろしくお願いいたします。

「よろしくお願いします。
 勉強の話ですよね」

はい。
‥‥あの、
そちらからこちらは見えている?

「見えています、大丈夫です。
 若干の死角はありますが
 お話をするうえで支障はありません」

‥‥あの、
きょうはかなり暑い日ですが‥‥。

「蒸しますね。
 正直きついです。
 でも大丈夫。
 いきましょう、勉強の話を」

ありがとうございます。
あの‥‥
そもそも勉強はお好きだったんですか?

「いや、受験勉強に関しては、
 好きではなかったですね」

好きではなかった。
とはいえ、京都大学。
ふつうににたどり着ける偏差値の
大学ではないと思います。

「ええ。
 一般的にはそうかもしれません」

成績がいいのはいつごろからですか?

「小学校の高学年くらいですかね。
 ぼくは暗記が得意だったんです。
 受験勉強の前までの勉強は、
 暗記でいけると思います。
 小中レベルだと
 授業中に聞いたことをぜんぶ覚えてて
 とくに家で勉強をしなくても
 教科書をちょっとぱらぱらと読めば
 暗記しちゃいますので。
 それで、テストは100点」

100点。
どの教科も、ですか。

「そうですね。はい」

ひゃー。

2014/08/21 20:50 プロフィールを。

おでんを召しあがっていただいている間に、
サカモト教授のプロフィールを
あらためておさらいさせていただきましょう。

サカモト教授は、
1980年のお生まれで、出身は大阪府。
京都大学の経済学部をご卒業です。
京大です。
国立大学です。

ご職業は、音楽家。
頭にファミコンを乗せて、
そこに挿したソフトのゲーム音楽を
忠実に演奏するスタイルで
YouTubeやニコニコ動画で
人気を集めていらっしゃいます。

「ほぼ日」では、
坂本美雨さんとの「サカモト兄妹ライブ」や、
「ヒャダイン サカモト教授 マザー2ライブ!」や、
こんな企画とか、あんな企画など、
いろいろともう、お世話になっています。

そうそう、ヒャダインさんとは
京大の同級生なんですよね。

あ‥‥目が緑色になった。

さて、サカモト教授、
おでんのほうが落ち着きましたら、
別室にてお話を、よろしくお願いいたします。

2014/08/21 20:40 サカモト教授!

本日最後の先生はこちら、
「ほぼ日」ではすっかりおなじみの、
サカモト教授です。
(サカモト教授先生というのはおかしいので、
 『サカモト教授』という尊敬の表現で
 いかせていただきますね)

あ、教授、
まずはおでんをお召し上がりですね。
了解です、どうぞどうぞ。
あ、教授、
たまごがお好きなご様子で。
じゃっかん、食べにくそうではありますが、
器用にお箸をお使いになられ、
教授はおでんを口にはこんでおられます。
あ、教授、
目が光るのですね。
すばらしい。

2014/08/21 20:32 やる気がでないときは

「もう一問、いけますよ」

ほんとですか?
先生ありがとうございます!
というわけで、ラストにもう一問!
ーーーーーーーーーーー
もう夏休みも終わりなのに
宿題が全く手につきません…。
今回の宿題は1万字のレポートがあったりと
かなり大変なはずなのですが
まだやる気が出ません。
どうしたら勉強に対するやる気が出ますか?
ゲームの夏を送っているアヤより
ーーーーーーーーーーーー

「アヤさんの気持ち、わかりますよ。
 僕も基本的にやる気はないんです。
 ただ、僕は何をするのも、
 絶対にいやなことはやりたくないと
 思っているので、この場合は
 1万字のレポートのなかに
 いかに楽しみをみつけるかが鍵かなと。
 題材を多少は選べると思いますので、
 少しでも興味のあることを
 混ぜてみてはいかがでしょう。
 それが無理なら、ご褒美をつけるとか。
 頭のすみっこに、
 『やらなくちゃいけないこと』が
 あるだけで、気持ちよく
 遊べないですよね。
 アヤさんの夏休みは、
 いつまででしょうか。31日までかな?
 まだきっと数日ありますよね。
 さっさとやっちまって、遊んでください!!」

アヤさん、
がんばって、さっと終わらせて、
残りの夏休み、遊んでください!

さて、そんな
文武両道・最強市民ランナーの
松本先生は8月31日に
真夏の北海道で行われる
北海道マラソンに出場予定だそうです。
実業団の選手がずらりと揃う中、
会社員である松本先生は
会社の有給を取得しての参加です!
BSフジで中継もされるそうなので、
ぜひ、みなさんも応援してくださいね。

というわけで、終了です!
いやー、
最強市民ランナー・松本先生、
ほんとうにすごい方でした。

ここで言うようなことでもないですが
高校時代、遊びほうけて
同学年398人中397位を
3年間キープしていた私としては
雲の上の仙人と話していたような気分です。
学問に、王道なし!

松本先生、今日はおつきあいいただき
ありがとうございました!
最後はゲームで楽しんでくださいね。
(先生はきっと、ゲームも強いんだろうなぁ)

2014/08/21 20:11 自分から何かに興味を持つには?

松本先生に、もう一問。
ーーーーーーーー
<おたより>
大人になってからの勉強についてです。
子供の頃は「勉強しなさい」って言われて、
仕方なく、してました。
大人になると、
それを言ってもらえないんですよね。
なので、自分から決めて
勉強したいのですが、
時間ないし〜
お金かかるし〜
やっても意味ないかも〜
と思ってなかなか手が出ません。
勉強に限らず、新しい仕事に対しても、
年々体が動かなくなっています。
何か良い方法があれば、教えてください。
momo
ーーーーーーーーーーーーー

いかがでしょうか。松本先生。
「勉強しなさい」と言われて育ち、
大人になって
誰にも言ってもらえない
環境におかれたとき、
自分から何かをやるのが難しい。
こういう方、けっこう多い気がします。

「うーーん、難しいですね。
 何も興味が持てないんですね。
 僕、思ったんですけど、億劫で
 なかなか手が出ないのであれば
 まず『口』から出してみてはいかがでしょう」

口?

「はい。momoさんのお友達や
 仲間が何かやろうとしているとします。
 そのとき
 『いいな、やりたいな〜』
 『私も行こっかな〜』と
 とりあえず口に出すんです。
 そうすると、行こうよ、と誘われます。
 誰かが興味を持っていることに
 とりあえず便乗してみるというのは
 なかなかいいと思いますよ」

なるほどー!

つづけて、が言います。

「あと、この方、時間がない、
 お金がかかる、と書かれてますよね。
 そんな方にはランニングもおすすめです。
 自分の空いた時間に
 一人でできますし、お金もかかりません。
 仲間もできます。痩せます。
 走るのはいいことずくめです。
 ね、松本さん!」

「なんでもランニングを勧めちゃう(笑)。
 でも、本当におすすめです。
 今僕がお手伝いしている、
 マラソンランナー藤原新を
 サポートする団体アラタプロジェクトでも、
 みんなで走っているんですけど、
 練習会に出るだけでもたのしいですよ。
 走るのが苦手とか、
 敷居が高いという方もいますけど、
 全然大丈夫ですので、よろしければぜひ!」

なるほど。ランニング。
たしかに走っている方って
表情とか、いきいきしてますよね。
momoさん、いかがでしょうか。

2014/08/21 19:57 腱鞘炎に、足底筋膜炎。
こんなときはどうすれば?

松本先生にもう一問。

ーーーーーーーー
<おたより>
書いて覚えるっていいますよね。
書いて覚えたいのに、
テスト前に利き手親指が
腱鞘炎になってしまいました。
では、歩きながら読んで覚えるよう
変更すればいいんでしょうが、
足底筋膜炎で長時間歩けません。
こんなとき、どうしたらいいのでしょうか?
ーーーーーーーーーーー

腱鞘炎に、足底筋膜炎!
痛そうです。
ランナーとして活躍されながら
東大に進学された先生にも
こういう経験があるのではないでしょうか。
スポーツに怪我はつきものですからね。
いかがでしょう、松本先生。

「あの、歩きながら読んでも
 覚えないと思いますよ」

お、ばっさり。

「あと、書きすぎたり、
 『〜しすぎ』は基本的によくないかなと
 思います。
 スポーツでも、がむしゃらに
 やりすぎると、故障したり、
 継続して練習ができませんからね。
 できていないところはどこか
 自問自答しながら問題を問いてみて、
 できなかったところだけを
 集中してやってみたほうがいいと思います」

がむしゃらにやるのではなく、
どこがわかっていないのか
自問自答することが大事。

「それから『足底筋膜炎』と
 書かれていますね。
 炎症がおきているところを
 まず冷やして、湿布をはって、
 その痛むところ自体はさわらず、
 ふくらはぎのように、
 ちょっと離れたところをほぐすといいですよ。
 人間の体はつながっていますから。
 僕は下半身が痛いときは
 上半身をほぐします。
 離れたところをほぐすのがポイントです」

ランナー松本先生らしい、
アドバイスもいただきました!

2014/08/21 19:53 勉強法について

松本先生に、読者のみなさまからの
質問にこたえていただきます。

ーーーーーーーー
<おたより>
私は今、資格試験の勉強をしています。
先日試験があり、自己採点したところ
基準点にまったく足りない状況でした…。
この資格は初受験だったので、
受けるだけでも収穫はあったと
自分に言い聞かせています。
そこで先生方に質問なのですが、
最初の勉強法でダメだった場合、
すぐ他の勉強法に
切り替えていいものでしょうか。
また、自分にあった勉強法は
どのようにして発見されたのでしょうか。
ーーーーーーーー

「僕も今、税理士の資格を
 とるために働きながら勉強中です。
 このおたよりに『勉強法』と
 書いてあるんですけど、
 勉強法って、僕にもよくわからないんです。
 勉強法ってテクニックですよね。
 僕は、税理士の試験を受けるために
 予備校にも定期テストなどで
 ちょっとだけ行っているんですけど、
 やっぱりみんなテクニックについて
 すごく詳しいんですね。
 『あの先生の教えかたはすごい』とか
 『次はこのあたりの項目が
  試験にでそうだ』とか。
 でも、僕のやりかたは、やっぱり、
 ただとにかく教科書を頭にいれて、
 スタンダードな問題集を解くことなんです。
 なんだかミもフタもない言いかたですが、
 やっぱり学問に王道はないです。
 最初の勉強法で、がんばってください」

学問に王道なし!

2014/08/21 19:45 基本は教科書

おだやかな表情で語ってくださる
松本先生ですが、
「実は負けず嫌い」と語ります。
常にトップをとるといっても、
一体どのような勉強をしていたのでしょうか。

「普通ですよ。
 毎日17時半まで授業があって、
 そこから2時間走る練習をして
 風呂入って、ごはんを食べて、
 21時から2時間くらい勉強してました」

(横でランナーが、
 「練習時間も短い!
  それであの記録を出すなんて!!』
 と、のけぞっております)

勉強時間が、に、2時間?
東大を目指す人って、もっとこう
何十時間も勉強するものでは‥‥?
加えて、塾とか、予備校とか?

「いえ、行ってないです。
 ぼくの住んでいた地域は
 予備校もあまりなかったんですよ」

では、どんな勉強法を‥‥。

「教科書のテスト範囲の問題が
 できるようになるまで解く。
 それだけです。
 わからないことがなくなるまで、
 全部塗りつぶしていくような感じで」

その勉強法で東大まで?

「そうですね。
 まぁ、よくあるチャート式とか
 定番の参考書は買ったりしたんですけど、
 基本は教科書に忠実に」

なにかわからないことがあったら
質問に行かれたり?

「いや、あんまり行かなかったですね。
 わからないことがあったら、
 だいたい自分で解決してました。
 そのほうが覚えるんです」

うーん、すごすぎます。
そんな松本先生に読者のみなさまからの
質問にこたえていただきます。