それでは、最後のターンを
もういちど練習しておきましょう。
ターンの直前には、
ポーズはこうなってます。



こうなってます。

左足を軸にまわります。
せーの、くるり。そうです!
先に手をまわしてから
からだがついていく形でもよいでしょう。
手でからだを
ブーンと振り回すわけです。

手を先にまわす‥‥、
ああ、こっちのほうがやりやすいです!

そうですね、まわりはじめが
後ろですから、
手でからだを後ろにひらく感じでまわすと
やりやすいかもしれません。


さっきも言ったように、この「裏ターン」は
「前に行く」という感覚でまわりますので、
どちらかというと
「背中に当たりにいく」
という気持ちでまわります。
そうすると、ぜったいに前に行っちゃいます。
背中を「当てて」ください。
背中を当てる、背中を当てる、
おお、できる!

そして、前に出た勢いで、
はい、ポーズを忘れないで!
そうだった、そうだった、
ポーズだ。





いいダンスというのは、
その人らしさが
出ているダンス

なんです。

 
ぼくは、ダンスというのは結局、
コミュニケーションツールだと思っています。
捧げものだったり、手話のようなものだったり、
太古の踊りはなにかしら
伝えたいものを表現する、
そういう性格を持っていました。
ですから「これはダンスである」という
定義は、ほんとうはないんです。
自分の気持ちを伝えるために、
ある人は絵を描くし、
ある人は歌を作るし、
ぼくらは踊ります。
   


さぁ、曲をかけましょう。
ワン・ツー・スリーフォー!


おんもしろいけど、むずかしいっ。
あ、まちがえた!
曲が速くてターンができない!


ターンするときに
いちばんだいじなのは、
最初に言ったように、下準備です。
このポーズ。



このポーズができていないとまわりづらいし
体重がちがうところにかかっていても
うまくターンはできません。
左足にいっぱい乗って、
右足は浮かせるぐらい。
このポーズを作ることが大事です。


ですから、このポーズをとる前のステップで
「アアッ」と慌ててしまわないことです。

もし慌ててしまったら、
ステップをぬいてもいいから
その手前でおちついて、
ゆっくりと、このポーズをとってください。
「ゆっくり」→「まわる」
これを心に念じてください。

ゆっくり→まわる
(ポーズ→ターン)。
みんな、そろってきた!


すばらしいです。
それではいよいよ
本番ですか?
では、本番の衣装に
着替えましょう。
着替えましょう。

 
ダンスがうまくなるコツは
「着替えること」だと思います。
これは、絶対。
   
 
だから、今日、
みんな白い衣装を着てくるように
指定があったんですね。
 
 
ええ。
着替えないと、
みんなの雰囲気が上がらないんです。
   
 
「化ける」んですね、きっと。
 
 
おそらく。
それはもう、ぜんぜん違います。
   


着替えました。






それでは、本番、撮ります!
(どきどき‥‥)
撮ります!
本番の動画、
みなさまどうぞごらんください。










(大拍手)
たのしかったーっっ。
ね、もういっかいやろうか!(うれしそうに)

やったー!
もういっかい。


えーっと、みなさん、
ステップはあまり気にしないで、
キックとか、やんなくていいから
最後のターンに集中してください。
わかりました。
では、これが最後の本番ですよ。












(拍手)
たのしかったね。
これをたくさんできる人に、
やっぱりあこがれますね。
あっこがれるぅ。

 
少しでも
ダンスのことを知った後だから、
みんなの共感性が高くなってるんですよ。
やってる人同士の言語を
手に入れたというわけです。
 
 
なるほど。
とてもよくわかります。
   
 
年取って涙もろくなる、というのも、
その人がいろんな経験をしてきたから、
共振することが多くなった、
ということなのでしょう。
 







(最終回へターン、つづきます!)


 
2011-02-24-THU