いろんな仕事。

第1回 車を見ると、思わず指が動いちゃう。


昨日や一昨日の
「postman@1101.comから」のページでも
たくさん、おとどけしてきましたが、
「こんな仕事があるよ!」
「こういうバイトをやったことあります」
「私のこんな状況って、ある意味職業病?」

というメールがおもしろいので、新コーナーを作りました!

ぜひ、たのしんでみてくださいね。
さっそく、みなさんのメールをご紹介いたします。







・変わったバイト、うちの大学の学生課にもきます。
 京都ならではのバイト。
 それは葵祭りの行列に参加することです。
 もちろんあの衣裳を着て。
 といっても十二単が着られるわけじゃなくて、
 募集は男子のみ。
 後輩が行ったのですが、直垂や直衣なんかではなく、
 いかにも従者という感じの、
 質素な白っぽい着物だったそうです。
 歩くので、草履が辛かったとか。
 「でも馬の後ろの人のほうが大変そうでしたよ〜」
 なんと馬の後ろをついて歩き、
 馬の落し物(!)を拾う係がいたらしいんです。
 その人は近所の別の大学から来ていたそうですが、
 「こんなはずじゃ…」って感じですよね。
 (ぺもぺも)



・「今日のダーリン」の
 「珍しい仕事」を読んでいて,学生のころにやっていた
 アルバイトを思い出しましたので,お知らせします.
 それは
 『国家資格の,試験問題を覚えてくるバイト』です.
 資格試験で,受験後に
 問題を持ち出せないものがあるのですが,
 出版社としてはその過去問題集を作りたいわけです.
 そんなわけで私のようなバイトの人間をたくさん雇って,
 試験を受けさせて,その問題を
 可能な限り覚えてくるってなことをさせていたようです.
 私は末端だったので,どれくらいの規模で
 やっていたのかはよくわかりませんが,
 なかなか珍しいバイトだったんじゃないか、
 と思っています.

 本来お金を払って受ける試験を,
 お金をもらって受けて,
 その上,資格も取ることもできたので,
 けっこうおいしいバイトでした.
 ただ,やっぱり問題を覚えるってのは
 なかなか大変でした.
 資格試験そのものは楽勝でパスできるくらいに
 勉強していないと,まともに覚えられなかったです.
 あとまったく同じ資格の試験を
 何回も受けたりもしました.
 資格試験って,すでに持ってる資格の試験でも
 受けられるんです…って
 知ってても何の役にも立ちませんね.
 (r)



・別に珍しい仕事というわけではありませんが、
 私の職場には「かんぱい係」という係があります。
 もちろん、係長は「かんぱい係長」です。平仮名です。
 本当は、
 「農産物の増収や品質向上、
  さらに生産コストの低減のため、
  用水施設の整備と農地のための排水路を整備する」
 灌漑(かんがい)と排水の係なのですが、
 略すと「かんぱい係」なのです。
 もう、何回も聞いているのですが、
 ジョッキを持った皆さんが、楽しそうに
 「かんぱーい」と言っている姿が
 目に浮かんでしまいます。
 (はち)



・「ネギ師」について
 反応があるかなぁと待ってたのですが、
 どなたもお書きにならないようですので
 出しゃばりかなと思いながらも
 報告してしまいます。
 「ネギ師」は確かに存在しました。
 友人のお父さんの御実家が、
 大阪の黒門(くろもん)市場で
 『ねぎぶん』という
 大きなネギ問屋をなさっていたそうです。
 商うものは、ひたすらネギのみ。
 黒門といえば大阪の台所。
 大阪中のネギを一手に引き受ける、これぞネギ師では?
 と、よそさまのご商売なのに
 勝手に報告してすみませんです。
 ちなみにその友人は、
 惚れ惚れするほどの超絶スピードでネギを刻みます。
 (ぜ)



・仕事自体は珍しくはないんですけど
 学生時代に交通量調査のバイトをしたことがあります。
 道ばたに置いた椅子に座り
 カウントする機械(野鳥の会の人が使うアレです)が
 10個ぐらい一列に固定された板を膝におきます。
 それぞれに、軽自動車、
 3ナンバー自動車、特別車・・・
 と割り当てられていて、
 それらが通る度にカウントしていきます。
 (主にナンバープレートの頭の数字で
  種類がわかるようになっています)
 慣れてくると、ブラインドタッチのように
 カウンターを見ずに指が勝手に反応して
 押していくようになります。それがくせものです。
 そのバイトをしてからしばらくは、
 車を見るたびに勝手に指が動いてしまうのです。
 ひどい時は夢の中でも車が走っていて眠りながらも
 指が反応してしまい、それで起きてしまうことも....。
 (naka)



・歯科医師をやっています。
 仕事柄、どうしても目が行ってしまうのが
 「歯並び」です。
 わたしは矯正専門医ではないのですが
 タレントさんが見るに耐えない歯並びをしていると
 顔をしかめて「ひどいね〜」と
 独り言を言ってしまいます。
 歯並びだけではなく、
 タレントさんの「差し歯」も気になります。
 一見、とてもキレイな歯並びに見えますが
 実は差し歯という方はとても多いのです。
 TVのタレントさんや、初対面の方に会っても
 すぐに口元に目がいってしまいます。
 (Luke)



・私はグラフィックデザイナーですが
 たかうさんと同じ病気です。
 目に見える色は何でも頭のなかで
 c・m・y・k(印刷の4原色)の
 割合に置き換えてみますし(蛍光色は難しい)
 レストラン等で注文するものを選ぶ前に
 見ているメニューのデザインが、
 どうしたらもっとよくなるかを考えてしまいます。
 でも、デザイナーをしている方は
 みんな同じじゃないですかねえ。
 (Cane)



・電柱の話題が出て思い出しました。
 以前電力会社でアルバイトをしていたときのこと。
 電柱には「電柱札」というのがあって、
 1本1本に貼られています。
 路線ごとの番号があって、例えば
 「ねずあな地区」には
 「ねずあな1」「ねずあな2」・・・と順にあって、
 「ねずあな2」から西に続く路線があれば
 「ねずあな2−西1」というふうに。
 担当の職員のみなさんは転勤族がほとんどで、
 町名ではなく電柱の位置で覚えているようでした。
 待合せをしたときに
 「じゃあ『ねずあな124』くらいの所まで
  きたら連絡して」と言われ、
 言った人は冗談だったのですが、
 わたしは、それなら、と
 本当にその位置で連絡をしました。
 (その時は「ねずあな(例)」を遡る道路だったので、
  見当をつけながら、車を何回か止めて探しました)
 ちょっとずれた話しになってしまったかもしれませんが、
 懐かしくて思い出したので。
 (みわ)



・うちのオットはレコード会社で
 音楽制作のディレクターをしています。
 わたし達一般人が存在に気付かないような音のことを
 「それがひとつ入っていたほうが雰囲気がでる」とか
 「こういう感じにするにはこの音が効果的だ」とか
 「ここにあともう1音を」とか、
 そういうことを考えて仕事をしているようです。
 ある時、「ねぇ、この歌なんていう題名だっけ?」と
 口ずさむオット。
 たぶん、わたしが答えられそうな
 ポピュラーな曲なのだから、
 主旋律だけで歌ってくれればすぐわかるはずなのに、
 パッとか、トゥルゥとか、
 チャララァとか、トゥクトゥクとか、
 余計な音が多すぎて何の歌だかわからなーい!
 全然わからなーい!
 これは間違いなく職業病だと思いました。
 (ともぞう)






ネギ問屋、かっこいいですし、
かんぱい係はかわいくて好きですが、
「馬の落としもの係」は……!
ほんとうにたいへんそうだ、と思いました。
慣れると、案外たのしかったりするのかなぁ?

「車を見ると指が思わず動く」にも、笑いました!
音楽ディレクターの「複雑な口ずさみ」もいいなぁ。

「いろんな仕事やアルバイトのはなし」や
「これって、ある種、職業病かなぁ?」みたいなことは、
postman@1101.com
こちらまで、どしどし、送ってみてくださいませ。

もしメールがたくさん来たら、
次回、またお会いしましょう!!!!!!
「ほぼ日」スタッフの木村でした。

2003-02-07-FRI

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